ポッドキャストのこと
ステイホームの頃から、よくラジオとポッドキャストを聴くようになった。
入り口は神田伯山さんのラジオ。
小気味良い悪口と、愚痴も悪態も、
エンタメとして話芸として成り立っていて
たまに度が過ぎることもある気がしたけれど
笑えて、オチに関心して、楽しく聴いていた。
伯山さんの毒っけに少し疲れた頃に聴き始めたのが、
スーさんと、さくちゃんの「となりの雑談」
タイトルの通り、となりに座った女性二人組の会話を
漏れ聴くような感じのポットキャストだった。
圧倒的、陽(だけどコンプレックスも克服してそう)なスーさんと、
圧倒的、陰(だけど見た目で蔑まれたことはなさそう)なさくちゃんの
コンビが、雑談(と言うにはかなり意識が高い気もするが)を
心地よいテンポで話してくれるのがとても良い。
もう少し雑味のある、かつもっと中身がないものはないかな、
と、辿り着いたのが「オーバーザサン」
スーさんと、堀井美香さんが話す、
オバサン、オバサン予備軍だけに限らず楽しめる、他愛のない、
だけれどとても他の人の人生を感じられる話の数々。
これから年を重ねていっても、みんなで互助しながらなんとか生きて
行こうよ、と年をとるのが怖くなくなるような、
そんな錯覚を一瞬でももたらしてくれるような楽しいポットキャストだ。
安住紳一郎さんの「日曜天国」も良い。
独特の間があり、あれ、止まっちゃったかな?と思うくらいだが、
いつもどれだけ自分が間を怖がっているか、
普段、間を埋めるように勢いで会話をしているかということが
思い知らされる気がする。
間を無理して埋めないことは、
思慮深くなることとも近いのじゃないかと思える。
それでも、ずっと聞いてると飽きてしまったり、
ノリについていけなかったり、
伯山さんのラジオも、スーさんのポッドキャストも、ある程度
元気がないと聴けない気分のこともある。
そんな時に、というかどんな時にでも聴けるのが、
「東京ポッド許可局」だった。