入社して1ヶ月ちょっとのUXリサーチャーがエンジニアさんと一緒にインタビューを企画・実施したお話
セーフィー株式会社 Advent Calendar 202219日目の記事はUXリサーチャーの記事です。
22年10月にデザインセンターにリサーチグループが発足し、改善活動や企画などに向けたリサーチを活かせる土台ができました。
リサーチチームの五十嵐です。発足と同時入社というタイミングで入社できたので、チームをどうしていくかも一緒に考えるところにも参加させてもらっています。チームの皆さんの懐の深さに、働く面白さを感じています。
発足から1ヶ月でリサーチしたときのお話
発足してしばらくした11月中旬にエンジニアさんと一緒にユーザーインタビューを実施することができました。
テーマは「あるプロダクトの改善に向けた気づきを得るためのリサーチ」でした。エンジニアの皆さんからヒアリング項目として仮説が上がっており、その状態から引き継ぎました。
プロジェクトメンバーが持つ仮説に加えて、日頃の利用状況や業務内容も聞けるようにインタビューを設計していきます。
利用状況や業務内容と疑問を掛け合わせることで「どのような操作性を求められているか」「なぜそのようなニーズが発生するのか」を把握し、分析や改善のヒントにつながる情報を集めます。
日頃の利用状況や業務内容についてはユーザビリティのISO規格であるISO9241-11にあるユーザビリティの定義を思い出しながら、その時の状況に合わせてヒアリング計画していきます。
分析までのプロセスと分析方法
リサーチ目的と分析を考慮して準備していきます。
分析方法は目的から考えてKA法を選択
KA法は親和図法という分析の1つで、ユーザーが求めている本質的な価値に着目できる分析方法です。参考リンク。
インタビューで起こった「出来事」を「心の声」「価値」で解釈していき、本質的な価値をあぶり出していきます。
ヒアリング設計して取り組む価値
「心の声」「価値」は、インタビュー設計のときに仕込んでおいた「日頃の利用状況」「業務内容」「ステークホルダー」などの情報が生かされます。
例えば「依頼の流れはどうなっているのか」「ミスが起こった際、影響が及ぶのは誰か」などをインタビューとして、フラットな状態で聞いておくことで、改善に活かせることができます。「本当はどう思っているか」はお客様だから”わかっているつもり”になるため、分析の視点でしっかりとヒアリング設計する価値があります。
この記事を書いているときにはヒアリングは1社なので、複数の発話を使って分析し、ユーザー視点を踏まえた改善活動につなげるためにプロジェクト内での共有、ディスカッションする際の目線合わせに活用していきたいと思っています。
目的に応じた多様なリサーチに対応していきたい
ユーザーリサーチは改善や企画に向けて判断材料にユーザ行動を使っていくこととも言えます。
ついインタビューを思い出しがちですが、ユーザビリティ評価、日記法による調査、定量調査(アンケートやアクセスログなど)できることがあります。
「こんなことやりたい」という目的を共有いただくことから始まり、リサーチを企画・アレンジしていけるので多様な相談をうけつつ取り組み実績をふやしていくことが直近の目標です。
また、分析フェーズに興味にある方を巻き込んで一緒に分析し、リサーチが社内で職種を超えて広まっていくこともちょっと先の将来では狙っていきたいです。
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