システム導入を進めるプロジェクトの現場の人(自分)が考えた、「理想のプロジェクト」
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08519/
リンク先の記事で報じられてる内容からするとガバクラ移行の現場ではプロジェクトの立ち上がりからして黄色信号なのか。。。
、、、まあコストの話はさておいて、開始したプロジェクトがこんなだったらいいなと言う話を書きます。
ざっと挙げると以下のような状態であることがぼくの「理想のプロジェクト」です。果たしてガバクラ移行の実態は、どうなんだろうか。
ちょっとだけ心配ですが、何のコネもないぼくにできることはここにこうして吐露することです。
a. 「私、チェックして指摘する人」「あなた、作る人」という棲み分けではなく、 「一緒に作ろう」という意識が浸透している
b. 打ち合わせの目的、参加者、進め方は打ち合わせごとのオーナーがきちんと決めて進行
c. 「定例進捗会議」は開催しない。PMOが足で確認に行く。
d. 開発領域間の整合担保チームに業務/有識者が集結。テスト計画や移行計画を始めとして品質担保をリード。
e. 進捗管理資料は最小限、ていうかプロジェクト管理ツールを使い方決めてきちんと使おう。
f. 課題/ToDoリストは「なぜ発生・どうなれば完了・何に困る・いつまでに・誰が」などの起票ルールが遵守されている。
仕事以外でもわいわいと、とか友好的な雰囲気で、みたいな話はもちろん大事ですけどこのへんは上記が実現できてれば自然とついてくるのではと思っています。
そしてこれらを逆転させるとそのまま「あんまり気が乗らないプロジェクト」の輪郭が見えてきます。
残念なことに、逆転ケースの方が、ややもすると散見されがちなので心当たりがある同業者の方がいるのではないでしょうか。
a'. 「私、チェックして指摘する人」「あなた、作る人」という棲み分けになっていて、資料でもプログラムでも、作ったものを品評し、直してまた品評会…のループ。
b'. 打ち合わせは、必要だと思ったらとりあえず関係してそうな人を集めて、「どうします?」と言ってみる。
c'. 「週次進捗会議」にPM、リーダー陣勢ぞろい、下手な資料だとアレコレ言われて仕事が増えるから、進捗会議の準備の会議も各チームで定例実施。
d'. テスト計画も移行計画も、とりあえずPMOがそれっぽいのを作ってそのままスタート。さあ、みんな頑張れ。
e'. WBSのエクセルが更新されてない!書式が壊れた!このチームのはどう見ればいいの?え?あのテスト明日終わらないの!?じゃあ次のタスクも開始送らさなきゃ。。。
f'. 「あー、それとりあえず課題としてリストに挙げといて、書き方は任せます」→後日「ん?これ何の話だっけ?」「何すればいいの?」
うわぁ。。。入りたくねえ笑
aとかcとかdは体制とか態勢の話なので、トップダウンで作っていくものになっちゃうかもしれませんね。
「正直、やりづらいです」というのは後になればなるほど言いづらいし変えづらいからムズカシイところです。
bとfは「こうやろうぜ」って現場からアクションを起こせるものではないかと。
eも、管理ツール云々は上位層が決めることかもしれませんが、「こういう項目やルールで進捗管理したらよくない?」という声は現場から挙げてもいい気がします。
個人的には、今回のガバクラ移行が成し遂げられて「日本もまだまだやれるじゃん」って安心?したいというところもあるのかなあと最近思います。
だからこそこうして余計なお世話みたいなことを言ってしまうのかも。
正直言うと、ここ数年で国を挙げてやろうとしたことがいくつかありましたがどれも個人的には「何でそんなことになるのよ…笑」な結果を聞くことになりました。
今回のガバクラ移行がもしかしたら最後のチャンスなのでは、とさえ思います。
なので個人的な感傷(笑)のためにも、プロジェクトの現場がa~fのようであることを願っている同業界の端くれでした。