【鮮やかな日々#056】時の流れ
先日、身内の法要があり、30年ぶりに従姉妹と会った。
私より六つ年上のお姉さんなのだが、当時の面影のまま、美しい人だった。
私のことも直ぐに分かったそうで、自分では相当顔が変わったと思っていたから、変な恥ずかしさを覚えた。
小学生の頃の旅行先は従姉妹の家で、かなり年上のそのお姉さんは、当時はもう本当に大人で、字も綺麗だし言葉遣いも身なりも素敵だった。
それから10年後に従兄弟のお兄さんの結婚式で会ったのが最後だった。そして更に20年後、この度の法要で仏様となったお兄さんの前で再会した。
お兄さんは長いこと病床にあり、私はお目にかかることなく仏様になられた。
それから、本当に不思議なことで、私が今冬から東京で暮らすとなった時に、偶々借りた家のすぐそばにお兄さんのご家族が住んでいて(お兄さんの入院先近い)、連絡をとるようになったのだった。
私が法要に伺ったことを、皆さんとても喜んでくださったので、慶事ではないことを気にしながらも、特にお姉さんとは話が弾んだ。
子どもの頃もしょっちゅう会っていたわけでもないし、成人後はほぼ没交渉だったというのに、すんなりと自然に会話できたのは、目に見えないつながりを皆が共有していたからだと思う。
感謝しかない。
〔今日の生命〕
スモモのいとこ?