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【観じて想う#024】桜、その美しい生き方

昨日近所の桜が咲き始めているのを見かけた。
天気が週末までもてばこのままひといきに咲くかもしれない。
週の半ばに寒の戻りがあったから、はち切れんばかりに大きく膨らんでいる蕾は"開花"の瞬間まで身を耐えていたかのようである。

お花の可憐さは言うまでもないが、私には"開花"に至るまでの桜の生き様を思い改めて感動した。
この大地のあの場所に(恐らく)誰かの手で植えられてから幾年月、日の光と雨を糧に、人の活動がもたらす環境汚染にも耐え、幹は太く枝は大きく広がり、そして春の光とともにお花を咲かせるという、静かながらもとても美しい生き様である。

大きく膨らんだ蕾は桜の想いそのもの、桜が見聞きし考えたことが、多くの人が心身と環境の変化を実感するこの時期に、"開花"する。

年中、些細なことに心煩わされがちな、"ちっちゃな"私の対極のようなその生き方に目の前の壁を越えるヒントを観た。

内から立ち上るような美しさに宿る「生きる知恵」ーそっと桜に身を寄せて静かに聞いてみようと思う。

<今日の美>

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