【観じて想う#040】ひとつひとつの名前
目に青葉が眩しい季節である。
その瑞々しい草むらの中に色鮮やかな花々も咲いている。
それらは一様に雑草などと呼ばれることもあるが、実際よく見ると各々個性がある、私たちヒトのように。
この雑草という言葉、要は植物について無知であることと同意である。
しかも、植木のために、美しい景観のために雑草を駆除しよう、というのは無知を超えた無情、身勝手である。
世の多くのヒトは”同じ”ヒトに対して、尊重と配慮を時に大層声高に求めるのに、他の生き物に対しては、個体や個性を無視して、気に入らなければ平気で(植物ならば)雑草と呼び、冷酷非情に取除くことができるのが不思議である。
他の生き物を尊重する態度、これからもっと大切にしていく、そう決意したのだが、このテーマについてはしばらく書き綴りたい。
<今日の美>