【鮮やかな日々#089】立冬なのに夏日

今日も、夏の終わりのような、残暑だった。
ニュースによれば、都内は日中27℃強まで気温が上がり、11月としては過去最高の気温だったそう。

明け方雨が降っていたようだったので、念のため折り畳み傘を持って外出したが、昼の散歩時の日差し避けの日傘になった。

10月後半の冷え込みの後、11月の始まりは夏日とは。
そのせいか、鼻や喉の調子が良くなく、しかも割と長いことそんな状態が続いている。

暦の上では今日は季節の区切りの立冬だが、本当に次の季節は来てくれるのだろうか。
日本の四季はもう、過去の幻影になってしまうのだろうか。
紅葉の見頃が年の瀬ごろになって、寒風吹き荒んでいた正月は心地良い『秋風』にコスモスやススキが揺れるのを目にするようになるのだろうか。

私の身体は、痛みや違和感で異常を伝えてくれるが、風景は、異常も正常もなく、ただ淡々とあるがままに在るーその内に生命の声を秘めて。

〔今日の生命〕