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【素的視点から#061】ココロを繋ぐ場所

明日からは十二月、2021年の最終月に入りますね。

先日出かけた京都では、歌舞伎の顔見世がもう間もなく始まります。
キリリとした冬の京都、しかも朝一の公演に間に合うようにと小走りで橋を越え足を運んだ去年のことを思い出しました。

と同時に、時が経つのは早いというよりも鑑賞したことが、遥か遠い他人事のようで、一年前であるのに数十年前のような、おかしな感覚にとらわれました。

お昼時の人々が多く行き交う橋の袂で、暫く南座を眺めていたら、真新しい招き看板が伝統芸能の重厚さとは真逆の、何やらポップでイマドキのもののように目に映り、これまた不思議な気分になりました。

古都、というのは、ココロをイニシエとイマココに繋ぐ橋のような場所なのかもしれません。

<今日の美>

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