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【素的視点から#051】歌詞のココロ
今年の夏にリリースされて以来、折に触れ、よく聞いていた曲があります。
それは、
この曲は某社バイクのCMにも使われていたそうで、実際に多くの方が耳にしていることと思います。
この歌を初めてラジオで聴いたとき、大袈裟でなく、本当に涙が出ました。
どこにいたの 探してたよ
連れてって 連れてって
何もかも捨ててくよ
どこまでも どこまでも
このフレーズを聞いてホロホロ涙が溢れました。
今年は夏の初めから、もう、とにかく色々とキツくてキツくて…
まるで世間全てが敵のようで、こんなにも苦痛ばかり味合わなければならないほど、私は悪人なのかと、心身ともにダウンしました。
そんなときに、このフレーズを聞いて、
あぁ、「私」はどこにいたの?
ずっと、ここにいたと思っていたのに
いわゆる「自分探し」のような、不安な中にもなんとか自分を知りたいともがく青春時代の甘酸っぱい通過儀礼とは違い、こちらはもう必死。
そのココロは瀕死に近い状態、日々断続的な目眩にも襲われる始末で、もうお先真っ暗でした(苦笑)。
作者の意図とは異なるかもしれませんが、この曲はとにかく文字通り(形状通り!)凹んだ「私」を、そっと包んでくれました。
そして、優しく頭を撫でててもらうような感覚も。
あの夏を越えて、今、あれらの出来事や経験を眺め直すと、「私」の本分に戻るためのものであって、決して悲観的になることはなく、自分の殻を破る儀式のようなものだったと思うようになりました。
確かに「連れてって」くれたのだと分かりました。