【観じて想う#032】これから先は
氣の合う"仲間たち"が周囲に集うようになると、疎遠になる人やモノも出てくる。
その一つが、いわゆる"ビジネス"に関連するもの数々で、特に『コスト』から始まる表現は、今ではご縁が薄れたように感じている。一年ほど前までは使わない日がないほどだったのだが。
コスト削減、コスト意識、コストインパクト、コストパフォーマンスなど、自身の資料や会議での発言のどこかしらに必ず入っていたように思うし、今でもメディアなどで日常よく耳にはしている。
そして、先日とうとう、『コスト削減』という表現の意味が分からなくなってしまった。
以前は「支出を減らして得る利益を増やそう!」という意味合いで用い、それが善(正義?)だと疑わなかったというのに、今は「違和感」のような第三者的な感想ではなく、この表現は一体意味をなしているのかというところなのだ。
「コスト」は英語の"cost"であるが、英語辞書の権威であるオックスフォード辞書のウェブサイトで確認すると、
「何かを購入したり、作ったり、行う際に必要なお金。また、ビジネスにおける費用全般。加えて、金銭だけでなく費やす労力や時間も含まれる」
(あくまでも当方の抜粋訳、正しくは下のURL)
https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/cost_1?q=cost
とある。
(あくまでも我流解釈)コストはそのモノなりサービスなりを成立させるための要素であれば、
ーそれを削るということは、モノやサービスは要素不十分な状態で生み出された?
ーそれにより得られる真の意味での利益とは?
ーつまるところ、削るというより奪うに等しく、いずれかで帳尻合わせ(相応の報い)があるか、既に被っている?
ー次回に続く
<今日の美>