12/13 自分で加工が当たり前?

 証明写真の話。

 先日、履歴書に貼る証明写真を撮影しに行った。街中でよく見かける証明写真撮影ボックスを利用した。写真屋さんでお願いすることも考えたのだけれど、真面目な顔をつくって人に写真を撮影してもらうことの気恥ずかしさに、(そのときは)耐えられそうになかった。あと、自分がどんな表情で・どういう状況で写っているのか、確認しながら撮影したいと思ったのもある。直近2回の運転免許証更新時の写真撮影が、自分の思い描く合格点に届かなかったことも、今回撮影ボックスを選ぶことにした理由として大きい。

(ただ、今になって思えば、写真屋さんで撮ってもらうのが正解だったのかなぁ、とも思う。自分の思う『よい顔』じゃなくて、わたしのことなど何も知らない他人が、客観的視点からのわたしの『よい顔』を撮ってくれるのであれば、そっちの方が人様によい印象を与える写真が出来上がるのではないか、とかなんとか。どうだろう。写真屋さんの人柄や技術や仕事に対する姿勢による?)

 で、撮影ボックスで証明写真を撮ったわけだけれども。1回撮り直しができます、という説明の機械で、1回目を撮って、画面に表示された写真に納得できず、髪型や服の具合を整えて2回目を撮影し、画面に並んだ2枚を見比べ、どっちもどっちだけれど、1枚目かしら、と思ってプリントして。出てきた証明写真、が。

 どうにも納得がいかない。自分であることに間違いないけれど、わたしの思っている自分とは違う。なんか、こう、もっと……、違うでしょ。と、もやもやする。帰ってきた旦那さんに見せたら「まぁこんなもんでしょ」という反応。身近な人に、「こんなもんでしょ」と受け止められてしまって、落胆した。

 写真は真実を写す、とか言うけれど。これが真実のわたしなのか、と複雑な気持ちになった。受け入れがたい。わたしの思う自分は、もうちょっとしゅっとして、きりっとしている。けれど、どうやら、証明写真の方が、真実で、現実みたいだ。少なからず、ショックを受けている。撮影から数日が経った今も、ひきずっている。

 そんな話を、先日会った友達にしたら、「今どき、みんな自分で撮って加工してるよ!」と言われた。ががーん! マジですか。「家の、適当に白い壁の前とかに立って撮って、アプリで加工して、コンビニとかで印刷するんだよ」。ぴゃー! 本当に? それが今のスタンダードなの? 自分の真実の顔ショックの次は、カルチャーショック。ってか、証明写真で加工はだめだろう、と思うのだけれど。ええぇ。そんなもの? でも証明写真撮影ボックスに美肌モードとかあることもあるしなぁ……。

 とりあえず、現実の自分の顔を、もっとどうにかしたい。自分の顔そのものがよければ、写真屋さんでも証明写真機でもなんでもよいのだ、多分。顔ヨガとかかな?

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