星野富弘さんの作品と生き方に励まされて
星野富弘さんの訃報が入ってきた。幾度となく星野さんの作品や生き方に励まされ続けてきたので、その想いをここに少しばかり残したいと思う。
星野さんがクリスチャンであることから、クリスチャンになられた経緯や創作活動については以前から知っていた。
星野富弘さんは中学の先生となりますが、クラブ活動の指導中に頸椎を損傷し手足が動かなくなった。入院中に口に筆を加えて文や絵を描くことを始めた。また、その後にキリスト教との出会いがありクリスチャンとなった。
昨年、星野富弘美術館に行ったことがきっかけで、さらに深く知るようになった。その時のことを思い出しながら、当時印象的だったいくつか心に残ったことをここに記す。
レンタカーで美術館まで着くと、まず広大な駐車場が道路を挟んで両側にあった。美術館前は障害者の方専用になっていた。一般の方は道路の反対側に停められるようになっていたので、そこに停めた。
チケットを買って中に入ると、案内してくれたステキな男性がいた。首から下げているものを見ると、「耳が聞こえません」と書いてあった。
そして、中を順番にぐるっと見てまわった。詩の一つ一つが心に迫ってきた。絵もステキだったが、詩がとても気に入った。
詩の内容は生活のこと、心の内側を書いたもの、神さまのことを書いたことなど、多岐にわたっていた。その作品は相当な数だった。
私のお気に入りの詩は「いわし」。
家に帰っても興奮は冷めず、さっそく詩集をネットで探した。詩集だけのものは美術館のショップでは販売されていなかっなので、ネットで注文をした。
その日以来、ちょこちょこと詩集を開いては読んでいる。星野富弘さんの生涯を知っているからこそ、数々の作品を見て、励まされ、また生き方に想いを馳せながら励まされ続けている。
天に帰られた星野富弘さん、安らかに眠りにつかれますようにとお祈りをいたします。そして、これからも作品を通して出会う方が励まされ続けますように。