『ローカルNPO経営』
先日、『ローカルNPO経営』を読んだ。この本の著者は、以前私も所属していた団体で一緒に活動していた北村君。
北村君はとても勉強家で、知的好奇心に溢れた方。常に本を携帯し読書していておけげでカバンはいつもパンパンに膨らんでいましたw
しかも行動力があり、熱量(ハート)をもった人物。
私がリスペクトしている北村君がついに2023年度の理事長(青年会議所の)として、期首会員数47名から「関係者全員拡大」を掲げ、見事に100名超えの組織に復活させた方法や心構えを説いた本である。
まず、1年~1年6か月という決められた時間があるなかで、結果を出したことが凄いのと、こうして方法などを形にまとめたことに意義がある。
(よく口頭や資料では記憶で残ってたりするが、時間がたてば風化するのとこうしてオープンマインドで誰もが見れることが素晴らしい)
内容は、3つの在り方と9つのやり方に整理されている。
『常若マネジメント」も北村君が提示した、『永続』の思想をマネジメントに導入した好著。
この考え方を活用した常若ワークショップにも以前参加させていただきましたが、思考がクリアになる部分があるのでよかったです。
組織、キャリアでも「永続」することは難しく、VUCAの時代は20年に一度でなく、10年や5年で常に若々しく、新しい思考、挑戦、新陳代謝を図っていかないといけないのかもしれませんね。
社会学、社会システム論というと手をだしにくく、難しい感じはするのですが、参考図書にも挙げられていたので、読了。
3つの在り方と9つのやり方の、
Ⅱ関係者全員での会員活動
④関係者全員に当事者意識を喚起し続ける
に関連するのですが、組織を活性化させるにはいかに、参加者が「当事者意識」を持てるかどうかなんだと思います。
『経営リーダのための社会システム論』でひとつ語られているのは、
共同体自治の場合で示されていますが、あらゆる組織に通じるものだと思います。
つまり、現代では「われわれ意識」が喪失された社会とされていて、この「われわれ意識」をもつため(復活)に、システムとしての式年遷宮がありそこで技術継承や思想の継承が代々行われる。その期間に「われわれ意識」が醸成されていく。地域のお祭りもそうですよね、おじいちゃん、おばあちゃんや近所のおじさんなんかが、代々「お祭り」の形をとって様々のものが継承されてきたこともある。組織というのは40年、あるいは20年程度でどうしても硬直化してくるもの(ここは組織サイクルの40年や30年論というのもありまた別の機会に書ければ。このあたりは水野先生の『組織盛衰の論理』を参考にする予定)
私も経験がありますが、所属組織で拡大、拡大と言われ続けて、でもやることが多くてそれで疲弊していくという悪循環。
時代や環境など外部環境が変わっているにのに、組織が以前のまま変わってなかったり。
だから、自らで意識的にアップグレードしていかないといけない。北村君は明快に「拡大」という旗を掲げ、みんな(関係者も含む)の意識を「われわれ意識」化したことで、拡大を成功させた。
それで実際に結果(成果)を出したから素晴らしい。
次のこの1年でどう組織に変化がでるのかすごく楽しみだし、自分に置き換えて自分も頑張らないとなぁと考えた次第です・・・。
※ビジョナリーカンパニー2でいう、「誰をバスに乗せるか」というのも関心がありますが、今回はT君を乗せたということかな。今度機会があれば聞いてみよう。
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