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【世界一周後のキャリア】商社の社長になります
0.挨拶
こんにちは、世界一周会計士の山田智博です!
なんと、先日、R5年公認会計士の修了考査に無事合格できました👏
監査実務から2年以上離れ、1年は世界一周に行っていたのもあり、帰国後に修了考査を受けるのは正直億劫でしたが、「やる」と決めて心からよかったです😊
さて、帰国は昨年の9月になるため、半年も時間が過ぎていますが、“世界一周後のキャリア(今、何をしているのか)”や“今後成りたい姿”をこの記事では書いていきます♪
キャリアに悩む会計士、進路をまさに今考えている会計士、不安もありつつ勉強に勤しむ会計士受験生、世界一周したい方など、この記事がそんな皆さんの助けに1mmでもなれたなら嬉しい限りです!
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1.そもそもの世界一周の目的
なぜ、世界一周に行ったのか。
目的は何個かありますが、一番は“私自身のキャリア探しの旅”であったこと。
高校から大学がエスカレーターだったため、気付けば大学に行くことが決まり、ひょんなことから会計士になることを目指し、会計士試験合格後は売り手市場だったこともあり、あれよあれよという間にBig4と呼ばれる大手監査法人へ行くことに。
働き始めても、“何をやりたいのか”、“何を成し遂げたいのか”明確なものはなく、気が付けば、あっという間に1年が経過。
悶々と考えましたね。
前職の監査法人を続けるイメージも湧かず、続けないなら残る意味がないし、かといってやりたいこともないのに、何かに焦って転職をするのも違うよな、と。
よく意外がられますが、私は実は世界一周にめっちゃ行きたかった訳ではないんですよ。
何なら観光にそこまで興味がないレベル(旅は好きです。ただ、基本的に、現地の人との交流や現地の食事とお酒を楽しめれば景勝地に行かなくても満足できるタイプ)。
入社直後に世界一周に行かないか、と相方の古作さんに誘われていたから選択肢にあっただけなんです(笑)。
確かに、“ここで焦って転職をするくらいだったら、1年間世界を旅すんの面白いじゃん”、“1年も時間があれば将来何をしたいのか、どんなことにコミットしていきたいのか、じっくり考えることが出来るじゃん”と。
せっかく世界を周るのだから各地に住む日本人に会い、どうしてそのキャリアを選んだのかを聞けたのも何事にも代え難い財産で、たくさんの方々とのご縁をいただきました。
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2.今やりたい3つのこと
前置きが長くなりましたが、
そんなキャリア探しの世界一周の中で、
考え続けた結果…
商社の社長になる!!
と決めました(笑)。
急にそんなことを言われても、
”は?”となりますよね。
これは将来的な話です。
帰国後はまず、3つのやりたいことがあり、
今もそれに取り組んでいます。
1つ目が商社
2つ目がES ネクスト
3つ目がDKKT
さあ、順番に見ていきましょうか。
3.商社~食の魅力と可能性~
食は、生活の源になり、人生を豊かにする。
世界一周1年間で56か国を訪問しましたが、良い印象・イメージの国に共通することは、食の思い出も色濃かったということ。
食によってその国での生活の満足度がかなり左右されるんです。期間の長い旅だとより顕著に。
ご飯が美味しいこと、お酒が美味しいこと、たったそれだけでその国を大好きになってしまうことさえありました。
例えば、インド。
どんなに騙され、お金をぼったくられ、挙句の果てには予約していたはずのホテルがダミーサイトで宿に泊まれないなんてことがあったりしても、インドで食べるカレーとビリヤニが美味しすぎて、何度でもインドには行きたいし、私はインドが大好きです。
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フランスでは、パスポート・財布など諸々がスリ被害にあいました。
それでも、フランスにそこまで悪い印象はありません。なぜなら、お酒もご飯も美味しかったから。
スリ被害にあったのが生憎の12月30日だったため、大使館も年末年始休み。1月5日までフランスに閉じ込められましたが、その期間も楽しく過ごすことができ、また行きたいと心の底から思っています。
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考えてみれば当たり前のことかもしれませんが、食事は人生の幸福度を左右します。これを世界一周中に、改めて痛感したんです。
そして、気付いたことがもう一つ。日本の海産物は世界で最高級品である、ということ。
海に囲まれている島国・日本。海流の影響で世界でも有数の魚の種類を誇り、豊富で美味しい海の幸に恵まれています。そんな日本人の食文化は海産物とは切っても切り離せない繋がりがあり、日本食=魚が絡んでくることは言わずもがなですね。
海外では、SUSHIという名称さえ冠すれば、ただのアボカドのロール寿司でも繁盛店です。
日本産のホタテなり、イカなり、食べようとすればそれは現地の水準から考えるともうびっくりするくらいの値段にも関わらず、大人気。
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4.商社~日本の魅力を発信したい~
食の魅力と日本産海産物のブランド力を語ろうと思えば、止まらなくなってしまうので、これくらいに留めておきますね。
次にしたいのは、世界一周中に将来何をしたいかに気付けた話。
結論は、日本をもっと盛り上げるべく、日本の魅力をもっと海外に届けられるような仕事に就きたいです。
海外で国籍を問われた際に、日本人と答えて嫌な顔をされたことがありません。
むしろ、アニメ!と言ってもらえたり、日本大好き!と言ってもらえたり、日本の先人たちが築き上げてきてくれたジャパンブランドに幾度となく、励まされてきました。
北斗の拳の世界線が広がっていると言われている、南アフリカ共和国のヨハネスブルグCBD地区に行った時のこと。
左手には、強盗率150%と言われている駅が広がり、右手には、入ったら15秒で死んでしまうと言われているマンションがある、そんな立地のホテルだと気付かずに3泊宿泊をしてしまいました(あまり調べず、安いからと…)。
初日の夜から銃声を聞いてしまったのですが、ホテルにずっと籠って何もしない訳にはいかないと思い、ビクビクしながらもUberタクシーを呼び、何とか外出を試みました。
すると…Uberに乗って走り出してから約1分後に、外から車を停められ、出てこいと言われたんです。“何とか振り切って、逃げて欲しい”と運転手に頼んでも、“いや、外に出るべきだ”と言われ、泣く泣く出ました。
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外へ出てみると、相手は警察官。日本だったら安心しちゃうかもしれませんが、警察官だからって安心できないのがアフリカ。賄賂なりを渡さないと、難癖をつけられて警察署まで連れていかれるんだろうな、iPhoneと所持金が0になるくらいまでは有り得るな…と思いながら決死の覚悟で応じることに。
彼らからすると私たちが明らかに外国人で怪しいから、まずはパスポートを見せろ、とのこと。
パスポートを見せると…
“Wao !! Japanese !! Beautiful country !!
I love アーニャ !!”
と言われ、握手だけされて終わったのです。
アーニャ!? アーニャに救われた…!
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これは極端な例ですが、日本のブランドって本当にすごいんですよ。そして、海外に行けば行くほど、日本にずっと住みたい!日本が大好き!という気持ちになります。
インフラがこれだけしっかり整い、夜出歩いても大丈夫なくらいに治安が良くて、お腹が空いたらいつでもコンビニでご飯を食べられる。こんな最高な国ありません。
だからこそ、日本をもっと盛り上げ、日本の魅力を海外へ届けることと関係のあるような仕事をしたいと思うようになりました。
5.商社~海産物の専門商社~
さて、本題に入っていきますが、私が今働いている商社は今期12期目で叔父が立ち上げた海産物専門の貿易会社です。
会社の売上規模でいうと、前々期が33億、前期が50億前後(のはずが、福島原発処理水の排出に伴う中国禁輸措置により、受注していた35億分が失注…)。主に北海道・青森から仕入れた海産物(ホタテや鮭、鱈、鰈、烏賊など)を中国や台湾等へ輸出することを生業としています。
実は、世界一周に行く前は継ぐ気はありませんでした。しかし、上述の通り、世界一周中に、食の魅力や日本の魅力を届けられるような仕事と考えた時に、ど真ん中だったんです。今ではこの仕事に携われて楽しくてしょうがないくらいにやりたいことになっています。
ということで、私は現在海産物を専門に扱う商社の営業兼経理担当です😊
それと、実は、私の家系は中国家系(私自身も3/4が中国のクォーター)でして、上にかっこ書きでサラッと書いた中国禁輸措置に大打撃を受けています!しかし、ピンチはチャンス。“今こそ、中国だけではなく、各国に取引先を持とう!”と販路拡大のため飛び回っているんです!
そういった訳で、新年明けてからはベトナムやオーストラリアへホタテを売るための商談に行ったり、北海道へ仕入先であるホタテの加工会社さんに挨拶へ行ったり。今月末はスペインのバルセロナへ行ってきます!
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日本の海産物を幅広く知るために、北海道がメインにはなりますが、国内も飛び回っているため、今後も〇○へ行きます!という投稿をしていくので、暖かく見守ってください!
数年後に継ぐことを見越して、徐々に知識を蓄え、業務を覚えていっているのですが、それまでにやっておきたいことがあり、フルコミットをしていない状況です。
結論、継ごうと考えているため、2~3年かけて商社フルコミットにシフトしていきます。しかし、現状は冒頭にも記載の通り、商社以外にも主に2つのことに携わらせてもらっています。
6.ESネクスト~日本経済を盛り上げる~
さて、Big4の監査法人に入社したのも束の間、たったの2年3ヵ月で監査はもういいや、と辞めていった男が、世界一周を経て、ドメスティックなIPO特化の監査法人にて働いている、
というのは、何とも変な経歴に見えますよね(笑)。
こちらも紐解いていきましょう。
日本がもっと好きになった、日本をもっと盛り上げたい、という気持ちが私にあることは皆さんの察するところかなと思います。
ESネクストの企業理念は「企業成長を支えるインフラとして次世代を担う経営者と共に社会のイノベーションをLeadする」です。
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現在、日本ではIPO監査難民という問題があり、これは端的に言うと、ベンチャー企業が上場するため(上場によって、資金調達できたり、知名度が上がり、優秀な人材が採用できたり)に必要な監査を受けることが出来ないという問題です。
これは、大手の監査法人の人手不足や大手は海外ファームとの提携により引き受けられる報酬の最低ラインが高いことが主な要因と言えるそうです。
上場前には、IPO監査が必要なことから監査法人は資本市場のインフラとなっていますが、そのインフラが引き受けられないからベンチャー企業が上場できないなんてもったいないですよね。
そんなIPO監査難民を救うべく4年前に立ち上がったのがESネクスト。
日本をもっとよくしたい、最高のサービスを作り上げたいと毎日必死に頑張っている起業家の皆さん。彼らを純粋に応援したいし、上場できるほどに育っているサービスをもっと資本市場に入りやすくし、さらに良いサービスにするために人もお金も投資できるような環境を作れたら、日本を、日本経済を盛り上げることに繋がると思うんですよ。
一人の会計士として、微力ながらも力になりたい、スタートアップを盛り上げたい、というのが、ESネクストに今いる大きな要因になります。
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世界一周前にもスタートアップ界隈に
携わっていました😊
7.ESネクスト~会計士としての素養~
そして、もう1つ。
私はいずれ専門商社の人になりますが、公認会計士というアイデンティティを今後も大事にしていきます。しかし、自分自身は、公認会計士の主たる業務である監査に2年3ヵ月しか触れておらず、専門性が十分にあるとは言えないことから、会計士の『カ』の字も名乗れない状況です。商社にフルコミットして継ごうものなら、ここを埋めることは一生できないでしょう。
だからこそ、公認会計士として、監査の業務にもう一度触れたいと考えたのも大きな要因の1つでした。世界一周に行く前に、独立を経験したことから、どんな知識があれば、どんなアドバイスができれば、クライアントが求めていることに応えられるのか、クライアントのためになるのか、そんな勘所を手に入れることが出来ました。
日本経済を盛り上げる一助になること、自分自身の早い成長と欲しい知識を身に付けること。最後に、私自身がESネクストのミッションビジョンに強く共感しているため、ESネクストのために力になれることをしたい想いがあること。
大手監査法人を2年3ヵ月で出た私が、独立をして、海外に揉まれた上で、ドメスティックなIPO監査に取り組んでいるのはそういう理由です。
8.DKKT~会計コンサルと税務と~
最後の1つが、世界一周前に同期4人で共同設立した株式会社/税理士法人DKKTです。会計コンサルと税務業務をやっています。
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基本的に、私自身は実務に携われておらず、お客様の紹介や経営会議/会社の方針決定への参画のみをさせてもらっているため、主要メンバーとして働けている訳ではありません。
私はここで自分自身だけでは叶えられない夢を同期のみんなと叶えたいと考えています。
それは、会計士という資格の自由度の認知をもっと上げて、会計士があれば好きに自由に楽しく働くことが出来ることを世の中にもっと広め、そのロールモデルとなる会計事務所になるということです。
もっと簡単に言えば、夢がある会計士資格をもっと皆に知ってもらい、会計士資格を持っている皆さんにもっと勇気を与えたいんです。
我々DKKTの現在のメンバーは、高校から同じ(慶應志木)が6名、塾高が1名、大学からが1名です。みんな予備校であるCPAで一緒に勉強をする仲でした。
そんなメンバーで、どうなりたいか、どうありたいか、をお互いに共有しつつ、力を合わせて会社を経営していくことができる。しかも、会計という資格のおかげで仕事に困ることなく、働いていくことができる。魅力的すぎませんか?
手前味噌ですが、DKKTのメンバーは聡明で、柔軟性も高く、サービスの品質とクオリティにもこだわっています。
友達同士でただ楽しく働いているだけでなく、クライアントのために日々研鑽をしています。
週に1度必ずみんなで顔を合わせて経営会議をするのも創業後、当たり前にやってきています。
そんなDKKTでメンバーのみんなと語る将来像になるべく、努力してまいります。
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9.水産業界で1番の会計士になる
最後に、抱負を述べさせてください。
見出しにもしていますが、
私は、水産業界で1番の会計士になります。
魚屋の会計士と言えば、山田智博。
水産関係の話は、まずは山田さんに声をかけよう、
そんな存在を目指しています。
ただの“商社の社長をやっている会計士”では、つまらないですよね!
そのために、商社で実績を積み、水産系の知識を蓄え、海外に飛び交うための語学力を磨く必要があります。また、会計士として名乗れるだけの実務の知識も必要となるでしょう。
私の人生のミッションは、“身の回りの人を幸せにすること”。もっと詳しく言えば、“常に価値を提供し、周りにポジティブな影響を与える存在であり続けること”です。
私の経験が誰かの糧になり、私の行動で誰かが勇気を貰える。そうなるためにも、まずは、水産業界で1番の会計士となるところから!
さて、だいぶ語ってしまいましたが、業界を盛り上げつつ、皆さんに勇気を与える存在であるために、今日も明日も張り切っていきます💪
ご清覧ありがとうございました♪
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