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コントロロジー

 コントロロジーとはピラティス考案者であるジョセフ・ピラティス氏が作った造語になります。そこにはコントロールする学問という意味があります。彼もまたこのbodyworkをピラティスとしてではなくコントロロジーとして説明していました。

以前もnoteでコントロロジーについて少しだけ触れさせていただきました。

 このコントロロジーという哲学。皆さんはどの様に捉えていますか?
 ピラティスをされたことがない方にピラティスの印象をお伺いすると大体こう答えます。

 “コア”“インナーマッスル”“体幹トレーニング”でしょ?

 それらは間違いではないのですが、これだけでは説明がつきません。ただし、どこに行っても腹!ハラ!腹!ハラ!って説明を受け続けたらそのイメージがつくのも想像できますが・・・。

 そもそもピラティスとは何か?というと。ヒトらしさを追求した健康法です。そして、そのヒトらしさは何かというと“直立二足歩行”ですよね。“腹”ではありません。

 そうなると足先から頭頂までの重力に抗した身体の活性化が重要です。これを“抗重力伸展活動”と言い、FRPの原理原則の中では“軸の伸長”がその中に含まれて来ます。この“軸の伸長”はいわゆる“コア”のスイッチであり、この感覚があるからオートマティックに“ポン”っと入って来ます(いわゆる繋がる瞬間)。寝て腹を締めるエクササイズをひたすら行うことよりも、まずは自分なりの“ニュートラルポイント”を意識しながら“伸びる”これがとても重要です。

 このコントロールする感覚がまさに“コントロロジー”で自分の意思で自分の身体に集中する作業が“運動学習”に繋がります。寝て終わるピラティス よりも立って終わるピラティスが腑に落ちます。これって臨床も同じことですよね。
 何のためにピラティスを行うのか。ピラティスで何ができるのか。これを明確にしていかないと“ピラティスらしさ”が無くなり、ただのコアトレで終わります。ピラティスが目的ってことですね。ピラティスをしたその先に何をしたいのかを明確にする。これを考え続けると学びが止まりませんね!


まとめ
・コントロロジーはコントロールする学問
・コアよりもまずは“軸の伸長”が大事
・ヒトらしさは直立二足歩行
・ピラティスをしたその先を考え続けることが大事

ライタープロフィール

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保坂知宏(ホサカトモヒロ)
理学療法士、FRPMT &mentor、FRPKidsIR &mentor、RYT200Yoga IR
遊びを楽しむカラダの専門家。                                  Twitter:ホサカトモヒロ【カラダの専門家】 @tmhr720
Instagram:エクササズの共有と子育て情報を!@tmhr720
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