徒然なるアナログ生活〜今日の1枚〜VOL.35 22.07.13
戻り梅雨。いやはや蒸し暑い…
湿気はほんと嫌い。
マスク引っ付いてオロロロロロロってなるw
ジメジメした誕生日週…もう慣れたけど毎年雨ばかりで生きる気力無くすなか、みなさん、いかがお過ごしですか?
フラストレーションを吹き飛ばしたい!そんな週の真ん中水曜日。
必要なのは
メタルです。
Black Sabbath/Sabbath Bloody Sabbath
73年作。Black Sabbath最強の凶暴さを誇る1枚。
大名盤の71年『VOL.4』リリース後、1曲も書けない、作れない。酷いスランプに陥っていた彼ら。
本作完成時に、霊城でもある古城クリアウェルの「パワー」を借りることで創造性を取り戻した、なんて逸話が生まれるほどにはスランプだった。
そんな中トニー・アイオミが偶然発見したリフが全てを変えた。
「Black Sabbathを救ったリフ」そんな風に称されている奇跡のリフからスタートする本作は、凄まじいクリエイティブさに満ち溢れている。
プログレッシヴさを追求して制作されたこのアルバム。
プログレ要素盛り沢山。シンセを多用しており、サバスとしては珍しいサウンドなのだが、一切の破綻はない。
ヘヴィで重たい「サバスらしさ」を一切損なっていない。
表題曲はもちろんのこと、全編通しての破壊力はキャリア随一である。
独特でクセにまみれてるオジー・オズボーンのボーカルも一層際立つ楽曲群。プログレッシヴなサウンドスケープがオジーを引き立たせている。
収録されている「Sabbra Cadabra」にはなんとあのyesのリック・ウェイクマンが客演している。これがまたどハマりしていて、名曲。
作中で最も好きな楽曲だ。
サバス×キーボード、めっちゃいい。
まさしくプログレ!的な瞬間だけでなく、インストまで収録されている。
一瞬、サバスであることを忘れてしまうw
それほどに表情が豊かであり、決して散漫ではない。
決して良好なバンドの状態ではなかった。
前作から全員ヤク中のアル中の状態で、さらにメンバー間の関係性もスランプ真っ最中であったことも起因して、徐々に暗雲が広がりつつある中だったという。
事実、次作『サボタージュ』でオジーはバンドを離れることになるのだが、その話はまた別の機会に。
そんなギリギリの状態で作ったとは到底思えないほどに完成されているから驚異の名盤である。
ストーンズ然り、The Who然り、基本的にどんな有名バンドでも集中力がなくなるとアルバムの出来は一気に落ちるものなのだが、本作はむしろ大傑作。状態の悪さを微塵も感じさせない。むしろ意欲作にすら聴こえる。
城のパワーは本当にあったのかもしれない。笑
どうしても前作が傑作過ぎたが故に評価点は低くなりがちだが、コンセプチュアルに作成されたソングライティングの過程や、新たなサウンドの探究、完成した作品は1級品。名盤と呼ばずしてどうしようというのだろう。
8曲43分。
プログレアルバムに負けない大作ぶりもまた、筆者の心をくすぐる。
陰鬱な天候、フラストレーション、色んなものをかなぐり捨てるにはもってこいのアルバムだ。
本盤はHMVさんの通販サイトで見つけて秒速でポチった。
再発盤とはいえかなりお手頃価格だったし、探し求めまくっていた1枚だったので、考えるという選択肢は皆無だった。笑
こういうことしてるから貧困に喘ぐんだろうなぁww
といったところで本日はここまで。
32歳最後の日に選んだのはサバス。
さて33歳最初の1枚は何が飛び出すのか、乞うご期待。
日常の片隅に名盤を。
あと数時間で誕生日なので、何かくださいw
それでは!!