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個人的2023年ベストアルバム
年の瀬ですね。今年リリースされた新譜でよく聴いていたものを10枚選びました。(順不同・6曲以下のEP除く)
Ayano Kaneko / タオルケットは穏やかな
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カネコアヤノの1年9ヶ月ぶり、通算6枚目となるオリジナル・アルバム。コロナ禍の閉塞感を想起させる前作『よすが』に比べると、メンバーチェンジなどを経た今作はかなり愛の溢れるアルバムだと感じる。LPの装丁も良かった。
Beach Fossils / Bunny
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DIIV、Mac DeMarco、Wild Nothingらと共に2010年代からUSインディーロックシーンの一角を成してきたBeach Fossilsの6年ぶりとなる待望のニューアルバム。とにかく全編を通して曲が良い。ネオアコの要素も感じられる。これまでのアルバムの中でも一番好きかも。アートワークも素敵!
Boygenius / the record
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Julien Baker、Phoebe Bridgers、Lucy Dacusという、全員がソロとしても人気を博す3人組ユニットの1stアルバム。3人が常に主役でいるのではなく、楽曲ごとに役割分担がなされている調和性が良い。ジェンダーフリーを自認する3人が時代を牽引している事実が、これからの時代の在り方を象徴している。
Buck Meek / Haunted Mountain
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USインディーロック/フォークの枠を越え、グラミーにもノミネートを果たすなど、絶大なる支持を得るBig Thiefのギタリスト、Buck Meekの3年ぶりのソロ3rdアルバム。Big Thiefに比べると随分と肩の力を抜いたような雰囲気で、MVにもそれがよく現れている。
Claud / Supermodels
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Phoebe Bridgersが設立したレーベル〈Saddest Factory〉の第1弾アーティストとして華々しくデビューし、Clairoの盟友としても知られる、シカゴのSSW、Claud("クロード"と発音するらしい)の2ndアルバム。2020年にリリースされた前作に比べて格段に録音環境が向上しており、楽曲の幅も広がっている。
QURULI / 感覚は道標
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くるり14枚目のアルバム。リリース前の先行シングル「In Your Life」「California coconuts」を聴いた段階で、このアルバムがとてつもない名盤になると確信していたのだが、その想像を遥かに超えるクオリティだった。特にギターの音が良すぎる。感想などは色々あるけど全てセルフライナーノーツに公開されているのでそちらをどうぞ。
Sampha / Lahai
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Kendrick Lamar、Frank Oceanなどからも支持を集めるプロデューサーであり、SSWのSampha。英国最高峰の音楽賞マーキュリー賞受賞のデビュー作から約6年ぶりとなる最新アルバム。ジャズ、ソウル、ヒップホップ、ブレイクス、ジャングル、更には西アフリカの音楽のテイストまで取り込み、プロダクションとボーカルに対する探究が更なる高みへと昇華した傑作。
初めて聴いた時天才すぎて笑ってしまった。こんなのどうやったら思いつくんだ?音楽の先進性という意味では今年No. 1の衝撃かも。
Summer Eye / 大吉
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元シャムキャッツの夏目知幸によるソロプロジェクトSummer Eyeの1stアルバム。リリース当初はシャムキャッツというバンドの幻影を追いかけてしまいこのアルバムを上手く咀嚼することができなかったが、今年の後半になってようやく、"夏目友幸"ではなく"Summer Eye"名義としてリリースした意味であったり、アルバムに散りばめられている中南米音楽、ダブといった要素のユニークさが理解できるようになった。ライブ映像がかなり良かったのでいつかライブにも行きたい。
TOMOO / TWO MOON
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2022年8月にシングル「オセロ」でメジャーデビューを果たしたシンガーソングライター、TOMOOによる初のフルアルバム。Jackson5 やPrinceなど、70〜80年代のソウルミュージックに影響を受けた楽曲群は、星野源「YELLOW DANCER」(2015) 、Official 髭男 dism「エスカパレード」(2018) などと似た雰囲気もあり、邦楽のメインストリームとしてさらに広く受け入れられる予感がする。
Wednesday / Rat Saw God
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ノースカロライナ州の5人組バンドの3rdアルバム。切り裂くようなギターと気怠い女性ボーカルが最高。今年の上半期はこればかり聴いていた。Snail Mailとか好きならおすすめ。M6「Bath County」M7「Quarry」がお気に入りです。
以上です。良いお年を!