飛行機に間に合いませんでした

"行ってきます"
"行ってらっしゃい、気をつけてね"

お決まりのフレーズで空港に向かう電車に乗り込んだ私。窓から見えるのはパッとしない曇り空、いつも旅の始まりは青空が多い私はこの時なんだか嫌な予感、、

そしてお見事、予感的中。広大な大地をもつ北海道で、目的地から真逆へ進む電車に乗っていました。方向音痴でもなければ1人行動も慣れっこの私はこの期に及んで電車ミス。

こんな事件を起こしてしまった原因は、誰にも言っていません。が、自分では分かっています。私は電車に乗ってすぐにある音楽をかけ、自分だけの時間を過ごし、号泣。この曲に気を取られすぎた私は、いつもと違う景色には気付かぬまま空港からどんどん離れた方へ。その曲は

♪正解(18fes ver.)/RADWIMPS

これはNHK18祭の映像です。1000人の18歳世代とアーティストが、18歳の想いをもとに作られた曲で一緒にパフォーマンスを行う番組。

私はおすすめに流れてきたYouTubeで18祭と、そしてこの曲を知りました。それからこの映像を見るたび鳥肌は止まらず、涙する18歳たちが映った瞬間私の涙腺もともに大崩壊(笑)

私がこれだけこの曲に魅了されたのは、2年前の18歳だった自分を思い出し、無意識に歌詞と重ね合わせたりしてたからかな…なんて考えて。

私には、何年経っても大切にしたい曲のプレイリストがあります。高校生の時に友達と熱唱した曲、離れ離れになるクラスのみんなで泣きながら歌った曲、全てに思い入れがあり、そして正解もこのひとつ。

話を戻し、電車に乗った私は今回の旅のBGMにこのプレイリストを選びました。次々に流れてくる大切な曲たち。私は、このプレイリストの自分ルールがあります。それは、誰かに後ろから背中を押して欲しい、なんとなく心が不安で寂しい、気合を入れたい、ここぞ！という時にしか聞かないということ。

でも今回は、特別何かがあった訳でもなく、無意識に選んだこのプレイリスト。気づいた時には既に正解を聞きながら涙が止まらなくなっていました。そんなこんなで予約していた飛行機には乗れず、なんやかんやあり深夜12時近く、目的地へとようやく到着。

この飛行機に乗り遅れた話を、久々に再会した友人に旅先で話したあとに言われたひとこと。

"それ疲れてるんだよ絶対"

…疲れてる？そんな自覚は一切なかった、でもそう言われた時何かが腑に落ちた様な、そんな気分になった。

そうか、疲れていたのか。美味しいものをたくさん食べ、たくましく健康面はバッチリ。でもきっと、心が追いついていなかったのです。思い返せば、この頃なんだか気を張って生活することが多かったような、電車に乗ってすぐ、迷うことなくここぞのプレイリストを選んだことが既に合図でした。

再生ボタンを押すだけで、日本中に散らばった私の仲間がぐっとそばに来てくれる様な気がして、心を奮い立たせられる曲たち。いつまでたっても大切にしたい、私だけの最強のプレイリスト🌟

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ここでの最後の問い

「君のいない　明日からの日々を
僕は／私は　きっと　□□□□□□□□□□□□□□□□□□」

制限時間はあなたのこれからの人生
解答用紙はあなたのこれからの人生
答え合わせの時に私はもういない
だから採点基準はあなたのこれからの人生

「よーい、はじめ」