11/19(火):居場所(2)
こじ開けた一人分の空席に私ではない誰かの温もりが残っていて、少し不快だった。未開拓だと信じ切っていた大地に人の足跡を見つけた時の言い表せない落胆と失望。自分がそこまで大した人ではないと言われているような(実際は自分で言っているだけなのに)
私の居場所は私の手で作り出さなければいけないと言われて腹が立つ。
何かをしなければ得られるものはないのに、何もしなければ失っていくばかりだ。両の手の、わずかな隙間から落ちていく。大切だったものは誰かの手に流れ落ちるのだろうか。
それならば良