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コツコツ積み重ねが“指数関数”を生む──試行回数が成功の鍵
「小さなことをコツコツ続けると、いずれ大きな成果が出る」という言葉をよく耳にします。これは、成果が指数関数的に増加する場合に成り立つのですが、その特徴として「最初のうちはほとんど成果が見えない」期間が長いことが挙げられます。多くの人は、その“報われない”時期に嫌気が差してしまい、やめてしまうのです。
1. コツコツ期間を乗り越えるには
行動自体が好きな人
成果が出るまで続けられる人の一つのタイプは、その行動そのものを楽しめる人でしょう。たとえ目に見える結果が出なくても「好きだからやっている」状態をキープできるため、途中で投げ出すリスクが低いのです。
成功するまでやめない人
もう一つのタイプは、「成功するまで絶対にやめない」と心に誓っている人。成果が出なくても、諦めずに試行錯誤を繰り返し続ける姿勢が大きいでしょう。
2. コツコツ期間は人によって違う
指数関数的な伸びを考えるとき、成果がなかなか出ない期間がどれだけ続くかは人それぞれです。
横軸(時間)の圧縮
同じ指数関数でも、試行回数を増やせば早い段階で曲線が立ち上がるようになります。言い換えれば、時間あたりの「試行回数密度」を上げれば、成果が見え始めるまでの期間が短くなるというわけです。
3. 投資で言えば「早く始める」以外に回数は増やせない
投資の例で言うと、インデックス投資などは個人が“試行回数”を増やすのが難しい部門かもしれません。
市場の上昇や下落のサイクルは個人の力でコントロールできない。
だからこそ、「できるだけ早く始める」ことがメリットを最大化する唯一の方法となります。
4. 大量試行の仕組みづくり
試行回数を増やすには、仕組みづくりが大切です。
「息をするように試行する」
とは、すなわち行動を習慣化し、成果を意識しすぎず日常的に繰り返すこと。自分に合った方法を探す
苦にならずに長く続けられるスタイルでないと、結局途中で挫折してしまいかねません。
5. 成果を気にしない“好きだからやっている”状態
ここで再度強調したいのが、「成果にこだわりすぎない」ことの重要性です。
目に見える成果が出ない時期が長いと、ほとんどの人がやめてしまう。
しかし、好きでやっている状態なら、成果がどうあれ続けられる。
その結果、指数関数の立ち上がりを迎えたときに一気に伸びが加速する。
まとめ
指数関数的な伸びには、“ほぼ成果が見えない”期間が長く存在する。
早々にやめてしまうかどうかは、その行動自体をどれだけ楽しめるか、または成功まで続ける覚悟があるかによる。
試行回数を増やす工夫をすることで、成果が立ち上がるスピードを早められる。
投資においては「早く始める」ことが試行回数を増やす代わりになる。
成果を意識しすぎない“好きな状態”を長く保つのが、結局は成功への近道。
結果がなかなか出ない期間をどう乗り越えるか。そこに焦点を当てれば、日々コツコツ積み重ねる意義が見えてくるはずです。「好きだからやってる」「成功まで絶対やめない」──どんな形であれ、その継続が指数関数の立ち上がりを生み出すカギになるでしょう。