【神曲】【完全版】乃木坂46のカップリング曲のみで2枚組ベストアルバムを作ってみた。
題名の通りです。2年ぶりとなる46時間TV放送と初配信限定シングル「世界中の隣人よ」リリースを祝して、勝手に企画してみました。DISC1を"BALLAD SIDE"、DISC2を"ROCK SIDE"と称してそれぞれバラード曲多め、ロックテイストの曲多めと分けて選曲してみました(あくまでも大胆な分類なので全曲がバラード、ロックというわけではないです)。あまりにもB面に良い曲が多すぎてどれを選べばいいのか分からなかったけど、とりあえず自分なりの独断と偏見で特にお気に入りな曲を選びました(各シングルから必ず1曲だけ選ばれるように、全25曲の構成になっています)。久しぶりの投稿だったんで誤字、リンクのミスが目立つかもしれませんがぜひ最後まで目を通して行ってください。
[DISC-1 ~BALLAD SIDE~]
1.ロマンスのスタート (8thシングル「気づいたら片想い」収録)
8thは他にも「孤独兄弟」「ダンケシェーン」、アンダー曲の中でも人気度の高い「生まれたままで」など、名曲揃いのシングル。1曲目ということで疾走感のあるこの歌でスタート。ロマスタは余裕でシングルカットできるクオリティの王道アイドルポップスの1曲だと思う。ちなみにMVの舞台であるCafe FLAMINGOというお店が渋谷にあり、去年の全握の際に立ち寄ってみようかと予定を組んでいたが時間の都合上行くことはできなかった。内観の写真やメニューを見る限りでは女性向けの喫茶店といったイメージが強かったが、次また東京へ赴く機会があれば行ってみたい。
https://www.youtube.com/watch?v=GBU0geYlAsA
2.指望遠鏡 (4thシングル「制服のマネキン」収録)
超単純なコード進行やキャッチーなメロディーが印象的な正統派アイドルポップチューン。AKB48っぽい曲だなっていうのが第一印象。
3.ロマンティックいか焼き (5thシングル「君の名は希望」収録)
ファンからの絶大な人気を誇る名盤5thシングルの一曲。「サイコキネシスの可能性」と迷った。君の名は希望のシングル収録曲はどれも素晴らしい。8THバスラでは本編3曲目、2019年全ツではアンコールに演奏されたり、序盤でも終盤でも光る名曲。超王道アイドルポップチューンで、ライブでとにかく盛り上がるし何より歌ってる時のメンバーが一番楽しそうにしていて本当に素晴らしい歌だなと思う(語彙力)。ちなみに8THバスラでは既卒の桜井玲香さんの歌いだしの"ターコイズのリング"のフレーズを、4期生の遠藤さくらが歌唱しており、歴史的な"さくら"繋ぎを見た。
4.海流の島よ (3rdシングル「走れ!Bicycle」収録)
ずっと地味な曲だなと思ってたけど、8THバスラで聴いて好きになった。夏シングルらしいフレッシュな曲。Aメロの細いエレキギターのアルペジオと後ろで鳴ってるリズムギターの音の絡み合いはスピッツか?と錯覚するほど爽やかな仕上がり。
5.私のために 誰かのために (7thシングル「バレッタ」収録)
美しい旋律、煌びやかなアレンジ、透明感のある歌声、全体的にキラキラ輝いているような豪華さが目立つ名匠・杉山勝彦が生み出した傑作の1つ。乃木坂46の名バラードを10個上げろと言われればこれは必ず入れると思う。楽曲のアレンジ面に関しては一番好きかも。終始鳴り響く柔らかくふくよかなピアノの音と、暖かいアコギのコードストローク、ミスチルの田原さんが弾いているのか?と錯覚するほど繊細できめ細かな(特にAメロの)エレキギターの音の絡み合い、JENを彷彿とさせるフィルイン全開のドラミングがとにかく最高。off vocal Ver.を聴くとよくわかるが、サビの裏でエレキギターの鋭い音でコードをジャカジャカかき鳴らしているパートや唸るベースラインが微かに聴こえ、ロックバンド風アレンジとも捉えられる音作りのバランスの良さを感じられる。MVが作られていないのが少しもったいない気もする。新曲「世界中の隣人よ」にも通じるような誰かと支えあって生きていこう、的な強いメッセージ性を持つこういう曲は献血のCMソングや、災害復興支援ソング等のタイアップがついてほしいなと願うばかり。個人的には2番Aメロの"呼んだりせず確かめたりもしないで"の桜井玲香さんが歌うパートが好き。というか桜井玲香さんの歌い方、歌声が大好き。この曲に関しては永遠に語れそう。
6.立ち直り中 (10thシングル「命は美しい」収録)
お姉さん組が歌う屈指の名バラード。なんとなくzoneの「secret base 〜君がくれたもの〜」に似ている気がする。MVで白石麻衣は「テレビの中の人になりたい」というセリフを残しており、5年後にリリースされるソロ曲「じゃあね。」のエンディングの伏線となっている。ちなみに、MVはどちらも湯浅弘章監督が手掛けている(他には無口なライオン、つづく等)。歌出だしの印象的なフレーズ、"永福町駅から道路渡って大勝軒の脇の道を歩く"という行為をいつか東京に行く機会があればしてみたい。
7.地球が丸いなら (21stシングル「ジコチューで行こう!」収録)
逃げ水と裸足でSummerのセンターという夏曲感満載の1曲。常夏の熱いイメージというよりは、涼しい風が吹くような清涼感のあるイントロが印象的。修学旅行にて、クラス団体行動を抜け出して仲良しメンツだけで勝手に鎌倉や湘南を散策するというストーリーのMVが面白い。
8.路面電車の街 (24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」収録)
全7曲中4曲の作曲を杉山勝彦先生が手掛けた豪華な24thシングルの中では僕の2推しである桜井玲香さんが歌う「時々 思い出してください」が一番好きだけど、ソロ楽曲は入れたくないというこだわりがあったので全体的な流れを考慮してこの曲を入れてみた。Fキー(5カポCコード)の印象的なアコギのフレーズから始まるイントロは、同シングル収録の「図書室の君へ」とも共通している。自分の記憶が正しければ、2019年8月24日に行われたSing Out!の全国握手会に参加するために羽田空港に飛び立った日にこの曲のMVが解禁された気がする。ちなみに「路面電車の街」というのは僕の地元である札幌市や道南の観光地としても有名な函館市のことを歌っているのではないかと、勝手な思い込みをしている。
9.あの教室 (16thシングル「サヨナラの意味」収録)
もうタイトルからしてエモい。この曲に関してはあまり語ったことはないけど、実は表題と同じレベルで好き。曲中で多く使われているDm(5カポC)の哀愁漂う音や飛鳥の気怠い力の抜いた歌い方、「なぞの落書き」の続編とも捉えられる学生時代を懐かしむ歌詞がこの曲を甘く切なく響かせている要因だと思う。
10.嫉妬の権利 (13thシングル「今、話したい誰かがいる」収録)
表題曲は乃木坂のシングル曲で一番好きだが、カップリングも十分名曲揃い。ここはそれぞれの椅子でいうところの「隙間」ポジション。ツイッターでも前に呟いたけど、本当にアレンジ面が素晴らしい名曲。女性目線のネガティブな歌詞が印象的だけど、そこに乗せられる美しい旋律と煌めくピアノの音、切り刻まれるエレキギターのバッキングリズムギターの絡み合いが素晴らしい。真夏の全国ツアー2016で披露された白石麻衣参加の演出が大好き。まいやんの声質がこの歌が持つ曲調やムードと相性がいいように思える。ちなみに先日の46時間TVのとあるコーナー内で判明したことなのだが北野日奈子曰く、「嫉妬の権利をライブで披露するときはAメロは笑顔で歌うように指導された。」とのこと。
MVでもこんな顔してるし
薄暗い歌詞の世界観とのギャップが素晴らしいですよね。
11.急斜面 (14thシングル「ハルジオンが咲く頃」収録)
ここから3曲はオリジナルアルバム「それぞれの椅子」終盤と全く同じ構成。Abbey Road後半のメドレー同様、この3曲でひと固まりみたいな印象があるし、全体に切っても切れない関係。特徴的なギターフレーズから始まるバンドサウンド全開の切ないミディアムバラード。イントロとアウトロは全く同じフレーズに聴こえるが実はアウトロの方が半音キーが下がっており、曲の出だしよりも聴き終わった後にどこか懐かしい切ない余韻を助長させるようなアレンジに仕上がっている。白石麻衣・橋本奈々未・松村沙友理のいわゆる"御三家"のユニット曲であるが、何度聴いてもまいやんの声しか聴こえないのは自分の耳がおかしいのだろうか
12.羽根の記憶 (12thシングル「太陽ノック」収録)
僕が"乃木坂46全楽曲の中で一番好きだ"と胸を張って言える神曲。何度もツイッターで語って来たけど、イントロから既にもう国宝クラス。こんなにもピアノとギターの美しい絡み合いを見せるバラードが世界にあと何曲あるのだろうかと考えてしまう。ライブビューイング参戦だったけど8THバスラでこの曲を聴けて良かった。メンバーみんな綺麗に映っているMVも良い。改めて、羽根の記憶と「きっかけ」、そして次曲乃木坂のテーマソングが収録されたアルバム「それぞれの椅子」って紛れもない名盤なんだなぁと実感する…
13.乃木坂の詩 (1stシングル「ぐるぐるカーテン」収録)
アルバムの締めは毎回ライブのラストにも披露される乃木坂46のテーマソング。このオリジナル音源には僕の推しメンバーである秋元真夏さんが参加していないので複雑な気持ち。なので、現在のライブでサイリウムを持って歌う彼女の姿を見ると感無量なのである。
[DISC-2 ~ROCK SIDE~]
1.Against (20thシングル「シンクロニシティ」収録)
一期生メンバーによる曲。実質これが生駒ちゃんの卒業曲(?)。"永遠なんか信じるな 昨日の自分とは決別して生まれ変われ!"のフレーズが物語るように、常に前進し続ける人の背中を押す、ある意味欅坂的なアゲインスト精神が感じられる応援歌。
2.アナスターシャ (25thシングル「しあわせの保護色」収録)
二期生メンバーによる曲。何となくスカイダイビング、逃げ水に似てると思う。歌詞の意味やタイトルの由来はよくわからない。何か元ネタとなった小説か何かがあるのだろうか?異国情緒溢れる不思議な世界観に引きずりこまれる。
3.三番目の風 (17thシングル「インフルエンサー」収録)
三期生メンバーによる曲。MVは「羽根の記憶」や「あらかじめ語られるロマンス」等も手掛けた岡川太郎さんという方によるもの。ちなみに、3期生の中だと僕と生年月日が全く同じ梅澤美波さん推しです。
4.4番目の光 (23rdシングル「Sing Out!」収録)
四期生のユニット曲。AメロBメロ(Gキー)→サビ(Aキー)で全音上がり、ラスサビ(A#キー)とさらに半音上がる、常に開放感と爽快感に包まれた雰囲気を味わえる。全く同じパターンの展開の仕方をする曲として他にサヨナラの意味やきっかけが挙げられるが、これは杉山勝彦先生のお得意技とも呼べるであろう転調の仕方だと思う。イントロの最初の音EmのコードはMr.Childrenの「Sign」と全く同じなのでイントロクイズでは戸惑いそう。ちなみに、4期生の中だと生年月日が6日違いの田村真佑ちゃん推しです。
5.無口なライオン (9thシングル「夏のFree&Easy」収録)
メロディー、歌詞、アレンジ、MV、歌唱メンバー、全てにおいて完璧な名曲。バンドサウンド主体の曲調に乗せて歌われる勇ましい「苦しみながら君は君の道を行け」というフレーズに何度も励まされた。短編映画とも捉えられるストーリーの濃いMVは乃木坂史上最高傑作だと思う。「何もできずにそばにいる」や「その先の出口」など、夏フリのシングルは過剰なアレンジが多いイメージ。
6.世界で一番 孤独なLover (6thシングル「ガールズルール」収録)
6thのB面からはこれ一択。「他の星から」も人気があるけど、やっぱりこっちの方が好きだしライブで盛り上がるから入れた。執筆していて気付いたけど、タイトルの"一番"と"孤独"の間に半角スペースが入るのが正式名称らしいですね(どうでもいい)。ひたすらC#m-A-B-E-Bっていう循環進行を繰り返すだけのシンプルなコードワークなんだけど、それが聴いててクセになるし、ノリノリにさせてくれる原因なんじゃないかと思う。2019年の真夏の全国ツアー千秋楽で聴いた飛鳥のドラムセッションから始まる生バンドアレンジがめちゃくちゃロックでカッコよかったので早く円盤化されて欲しい。。。
7.知りたいこと (22ndシングル「帰り道は遠回りしたくなる」収録)
この曲に関しての感想とかレビューをあんまり見たことがなくて、あんまり人気ないのかな?と思わざるを得ないが個人的には表題曲よりも大好きな曲。アルバム未収録だしMVも制作されていない、不遇の一曲とも捉えることができる。ジェットコースタ―みたいに浮き沈みするサビでの転調と独特なコード進行がこの曲の浮遊感というか不気味さを醸し出している要因だと思う。自分は22nd全国握手会幕張会場でのミニライブで初めてこの曲を聴いたが(リリース当時通常版を購入していないためそれまでは耳に触れる機会がなかった)、この曲が一番耳に残った。地元である札幌に帰ってもこの曲のメロディーがしばらく頭の中で流れていた。
8.僕だけの光 (15thシングル「裸足でSummer」収録)
精神的自立を促してくれる乃木坂46の音楽はたくさんあるが、その中でもこれはトップクラスの応援歌。"僕だけの光手に入れたい そう他の誰も持っていない"のフレーズが印象的。ライブではアンコールに披露されることが多い気がする。
9.ハウス! (2ndシングル「おいでシャンプー」収録)
この曲の配置が一番悩んだ。序盤でもいいんだけど、最後の方に持ってきてもいい感じになるし。結果、中途半端な場所に持ってきてしまった感はある。曲に関しては、ダンスがかわいくて好き。ライブでも最高に盛り上がる。
10.僕の衝動 (19thシングル「いつかできるから今日できる」収録)
Againstもそうだけど、こういう荒んだマイナーキー(短調)の曲は清楚系を掲げる乃木坂と意外にもマッチしやすい。いつかできる~のシングルはあんまりパッとしない曲が多い中で特に存在感を放っていると思う。
11.泣いたっていいじゃないか? (18thシングル「逃げ水」収録)
"夢と現実の両方を知って落胆に慣れながら逞しく生きるのが人生だ"、"思いっきり傷つくのが人生だ"、"もっとかっこ悪い行き方をしよう"という胸を熱くさせる前向きな歌詞、"大人になったって悲しいことはある…たまには泣いたっていいじゃないか"という現在の自分を励ましてくれる歌詞、2方向から優しく包み込むようなフレーズが共存するこの歌は名曲と言わざるを得ない。AメロBメロ(C#キー)に対してサビ(D#キー)に全音転調するのは乃木坂の楽曲ではありがちなパターン。ちなみに表題曲「逃げ水」は夏曲で1番好きだけど、この曲はそれと同等かむしろそれ以上に好き。
12.転がった鐘をならせ! (10thシングル「何度目の青空か?」収録)
ラストを飾るのは乃木坂工事中や46時間TVのジングルとしてお馴染みのこの曲。そもそも僕が今勝手にやっているこのアルバムを作る企画は、以前たまたまサブスクで流れてきたこの曲を聴いて"転がった鐘を鳴らせで締めるライブがあったら面白いのでは?"と思ったところから発想を得たものだった。実際に乃木坂の歌や定番のバラード曲で終わるライブもいいけど、こういうミスチルのライブでいうところのエソラ、サザンでいう勝手にシンドバッド的なアップテンポな歌で締めるライブが乃木坂46にもあってもいいと思うし、また違った余韻を楽しめる気がする。
Twitterでは今まで語ってこなかった自分なりの解釈や感想をまとめてみました。あの曲が入ってないだろ!とか、この曲はあっちに入れた方がいい、みたいな指摘があれば全然欲しいし、みんなが作り上げるB面集を見てみたい。人によっては全く違った選曲になるだろうし、何通りも組み合わせがあるだろうから共有してみたい。
表紙はミスチルのB-SIDEを真似たものでした。
以上、ご覧いただきありがとうございました。
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