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【韓国・ソウル】普通の街にハイブランド店⁉謎だらけの流行発信地「聖水洞」

2024年6月初旬。

地下鉄「ソウルの森」駅に降り立った。
駅の床や壁は
うっかり滑ってしまいそうなほど
ぴかぴかの大理石タイル。
スタイリッシュで
冷やりとして
どこかそっけない。

長い階段を上り、地上へ出た。
日に日に強さを増す
初夏の日差しが迎えてくれた。
意外と暑い。

鏡のように空を映している真新しい外壁の
高層タワービルを背にして、
私は「聖水洞(ソンスドン)」を目指して
歩き始めた。

画像はイメージです

そもそもなぜ「聖水洞」に来たかというと
何人かの韓国通たちに
「今ソウルでおすすめは何?」と尋ねると
みんな口をそろえて
「聖水洞!」
と教えてくれてたから。

今回私は約20年ぶりの渡韓。
街も、流行も、
がらりと様変わりしただろうなぁ。

2024年の韓国・ソウルで
ムーブメントの中心となってるエリアを
どうしても実際に見たい!

と考えたわけです。

画像はイメージです。韓国・ソウル

さてそんな❝台風の目❞である
「聖水洞」。

もとは自動車整備工場が集まるエリア。
実際に歩いてみると、
個人経営のような
小規模な工場が多い印象でしたが、
大手の外車メーカーもあった。
整備士たちが汗を流し働く街。
韓国の経済成長を支えてきた
工業地域のひとつなのだろう。

また「聖水洞」はもうひとつ、
ハンドメイドシューズの聖地という
顔も持っている。

まさに韓国ものづくりの街、
クラフトマンシップが息づく街だ。

Googlemapストリートビューより引用。ヨムジャンギル通り/2018年4月

10分、15分ほど歩くと
「ヨムジャンギル」という通りに着いた。

昔ながらの電機屋や小売店といった
ローカル店の間に

洗練されたカフェや
ハンドメイドシューズ店、
ファッションブティック、
パフュームブランドなど、

若い世代が立ち上げた
新星ショップたちが
共生している。

せっかくなので
韓国発パフューム店で買い物を楽しみ、
また通りを歩き進めて行くと…
驚いた。

「LOEWE(ロエベ)」が現れた!
ロエベパフュームが展開する
期間限定ポップアップショップだった。

さらに交差路を曲がり進むと、
「Dior(ディオール)」が現れた!!

2022年にリリースされた期間限定の
コンセプトストア(ポップアップ)で、
営業終了日は未定とのこと。

私が訪れた2024年6月は、
大きなキリンのモニュメントなど
サファリをテーマにしたような
華やかなディスプレイでした。

飛び入りで入りたかったけれど、
予約がないと入店NGだって。
残念。

そのほか、
「Dior」の向かいには
今をときめく韓国発の
フレグランス・コスメブランド
「TAMBURINS(タンバリンズ)」の
旗艦店が。

こちらもかなり大掛かりな
建築とディスプレイ。
どういった経緯&プロセスで実現できたのか
頭の中は「?」でいっぱい。

さて、この「聖水洞」エリアの
「ヨムジャンギル」通り。
歩いて何に驚いたかというと、
普通のローカルストリートだったところ。

明洞のような
商業施設が集まる繁華街ではなく、
本当に本当に普通の
地元の商売圏・生活圏だった。
(日本で似ている街といえば
東京の蔵前~裏浅草界隈かな?)

そこへハイブランドがこぞって
コンセプトストアを
出店している。

「どうしてハイブランドが
『聖水洞』エリアで出店するに
至ったのだろう?」

謎は深まるばかり…。

たくさんの「なぜ?」を抱えたまま、
さらに歩くこと数分。

現在の「聖水洞」ムーブメントの
火付け役となったと言われる
ひとつのカフェへ辿り着いた。

********
後編へ続く

【NEXT】
「人が集う」はパワーだ!
韓国・ソウルのHOTエリア
「聖水洞」から学ぶ


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