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【夜と霧を読んで】

昨日の初投稿にスキボタンを押してくださった方々、ありがとうございます☺️


さて、次の投稿はどうしようかなーと考えていたところ、読んでいる本の感想を書こうかと。

せっかく本を読んで、その都度感じることがあり、それを残しておくのって大切だなと思いまして。


さて、私は
『夜と霧』
ヴィクトール・E・フランクル(池田香代子訳)

を読みました。

フランクルは実存分析で有名です。

内容としては、彼が強制収容所に収容されていた時に経験したことを、心理学に絡めて記録したものとなります。

2002年に第1刷が発行され、2013年に第22刷が発行されていたので、読む前は読みにくいのかな?と思いましたが、そんなこともなく、さらさらーと読むことができました。


読んだ中で、印象的だった所が

  • 暫定的存在を分析する(p117-)

  • 教育者スピノザ(p123-)

でした。


簡単にまとめると

・収容所に入ると、その体験がいつまで続くかわからず、目的を持って生きることができない。つまり、未来を失い、未来の目的に目を向けることができない。

・未来を持たない者は、過去を追憶するようになる。

・過去にしがみつき、心を閉ざしていた方が得策だと考える者に成長は望めない。

・似たような心理的状況は失業などでも起こりうる。

・自分の未来を信じることができなかった者は、収容所中で破綻した。

・ニーチェの『なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える』という格言は的を射ている。
夜と霧(2013). ヴィクトール・E・フランクル

といったような感じです。
上の内容は一部、私がまとめたところもあります。

心理で、産業分野を目指していく上で、この箇所はとても印象的でした。

もちろん、人にはそれぞれ事情があり、簡単に「目的を持つことは大切だよ」とは言えないと思います。

しかし、やはり目的を持つことで生きる希望につながることも確かだとは思います。
心理士としてクライエントの支援に携わるようになったら、クライエントが「どうなりたいか」というところは丁寧に捉え、ブレずに支援したいと強く思いました。

さらには、教育者スピノザの最後の箇所に
『「生きていることにもう何にも期待が持てない」こんな言葉に対して、一体どう応えたらいいのだろう。』
という一文もありました。

これは、今後心理士として現場に出る上で、いつかは向かい合う時がくるのでは、となんとなく感じました。

いざ、こんな言葉が私に向けられた時、どんなことをクライエントに言うのだろう。それとも、言わないのだろう。

もちろん、置かれた状況は大いに関係してくると思いますので、ここでは考えるだけにとどめますが、たまにこの問いに振り返ったり、院でのケースに置き換えて考えてみたりしていきたいと思いました。


今回はこのくらいにして、また日々の思ったことなどをつらつらと書いていきたいと思いました。

直近の目標は、目次を作れるようになることです笑

それでは今回もお読みいただきありがとうございました😊

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