Selenium Conference London参加レポート
この記事はSelenium/Appium Advent Calendar 2019の17日目です
はじめに
2019年10月8日から9日にかけてSelenium Conference Londonが開催されました。
松尾さん、河原田さん、佐藤さん、私の4名はSeleniumJPコミュニティとSelenium Conference Tokyoオーガナイザーを代表して、Londonチームとの交流を主目的に現地視察にいってきました。この記事ではカンファレンスで印象的だったtalkと現地の様子についてレポートします。
Selenium Conferenceの概要
Selenium ConferenceはSeleniumとそれに関連するOSSのコミッターやテストのスペシャリストたちが集まる国際カンファレンスです。通常年約2回世界各地で開催されています。今年4月には日本でも初めてSelenium Conference Tokyoが開催されました。
Selenium Conference Tokyoの講演動画はこちらからどうぞ。
基調講演
SeleniumのリードコミッターであるSimon StewertさんがSeleniumConf Tokyo のTシャツを着て登場です。Selenium 4がSimonさんにとって最後のリリースになることや、新機能であるRelative locatorsなどの紹介もありました。OSSプロジェクトに関わる上でのマインドセットについて多くの時間が割かれていたのが印象的でした。
SeleniumConf Tokyoの赤いTシャツ!
40 countries, 35 brands, 1 test automation framework
Cucumber、WebdriverIOとTypescriptを使い、グローバルに展開するサービスの開発で使われる自動テストの仕組みを導入していった話。WebriverIOを使った経験があったのでとても親近感が湧いたし、スライドにはないですが「(自動化推進と運用プロジェクトは)Don't do it alone.」という締めの言葉がかなり心に染みました(会社でテストエンジニアが現状自分一人なので)
Screwing up. The automated way!
決済サービスのテスト自動化をやってきたエンジニアのお話。スライドが非常に刺激的ですが、しっかりと知見が含まれています。個人的には一番オススメなtalkです。
スライドがいちいち強烈。もうちょっとすごいのもあるけど割愛させていただきます。
運営視点でみた SeleniumConf Tokyo との違い
当日運営に関してイベント会社さん(White October Events)がガッツリ入って運営しているのはTokyoとの大きな違いだと思いました。会場BGM、照明、音声、食事、録画などなど。その分参加者のチケット代もTokyoと比べるとかなり高いです。しかしそのおかげでオーガナイザ含めて参加者との交流に集中できているように感じました。
code of conductが印字されたイーゼル台。イラストも入ってる
あとはTokyoに比べて参加者間の交流がとても重視されている印象を受けました。公演会場外のスポンサーブースはコーヒーの置き場とたいへん距離が近く、参加者同士また参加者とスポンサーが自然に会話ができる雰囲気を作ろうと意識されていることが伺いしれました。
参加者パンフレットにwifiのパスワードが
軽食を取るところとスポンサーブースが非常に近い
Selenium Conference Londonオーガナイザーチームとの交流
交流してきましたよ、という写真たちです
次回 Selenium Conference Tokyo に向けて
どうやらまた東京でやるとかやらないとか。。?
パネルディスカッションの最後のほうで伊藤さんが「Next year...?」って言ってますね。もう2019年は終わりそうです。
今回視察のサブミッションとして「今回の視察について報告会的なイベントをやるべし」というのもあるので、次回オーガナイザー候補に今回の学びをインプットできたらと思います。
最後に
今回初の海外Selenium Conference参加でしたが、自社でも活かせそうな取り組みと知見についてのセッションが多いカンファレンスでした。
今回の視察を支援してくださったNPO法人ASTERの皆様、視察を許可してくれた上司を始めnote開発チームの皆さん、本当にありがとうございました。