【Mt.富士ヒルクライム】1時間4分40秒(年代別7位)【レース当日】
今年も富士ヒルに参加してきた。
まず初めにこのような社会状況の中、感染拡大防止対策をしながら開催していただいた主催者に感謝申し上げます。
念願のゴールドリングをゲットできたので自身への備忘録として、また今後ゴールドを目指す方々へ向けてテーマ別にnoteに記述しておこうと思う。少しでも皆様の参考になれば幸いです。個人的見解も多いです💦
さて、本題。
ロードバイクを始めて2年目に初めて出た2018年富士ヒル。その時は1時間12分くらいでシルバーリングを取ることができた。その翌年の2019年の富士ヒルはゴールドを目指してトレーニングを積んだが、わずかに届かず1時間5分27秒で同じくシルバーだった。約1秒/㎞足りなかったと考えたら、悔しくて悔しくて…。ただ、今から振り返ると単なる力不足。展開もほぼ大集団の中で走ることができ恵まれていた。現在使用しているパワーメーターと違うので単純に比較はできないが、当日のログを見ると288w/70㎏とPWRは4.1倍といったところ。余力を残してゴールしたというわけでもなく、当時はそのくらいの力だった。
そして2020年コロナ渦によりいつもの時期の富士ヒルは中止となり、秋の開催は参加せずだったんで、今回は一昨年以来2年ぶりの富士ヒルだった。正直、もともと身長が187㎝体重が70㎏前後ととてもクライマーとは呼べないので、ツールド福島シリーズのロードレースやもてぎエンデューロ、ひたちなかエンデューロ、下総エンデューロなどのレースに出場することが多く、ヒルクライムは体重別があるツールド八ヶ岳ヘビー級、箱根ヒルクライム70㎏級などで優勝しているものの、あまり積極的に出ているわけではない。ただ、やはり富士ヒルクライム、乗鞍ヒルクライムは自分にとって特別で、毎年開催されれば出ようと思っている。
そんな富士ヒル。もちろん今年の目標は65分切りのゴールドゲット。簡単ではないことは分かっているが、レースや練習で一緒に走ることのある同じ65㎏~70㎏の伊藤さん(MIVRO)が昨秋の富士ヒルで64分で登っているのを知っていたので、一昨年よりFTPも上がっていることもあり、ゴールドは現実的な目標であった。
さて、当日。3:00起床はいつも通り。デリカで松本くんと車中泊。身長180㎝を超える二人が車中泊できるデリカD5すごい。
起床後、前日に買っておいたあんぱん、ヨモギ饅頭など低脂質の炭水化物を食べた。4:00前には富士山パーキングへ移動。移動途中のコンビニで飲んだ3日ぶりのコーヒーが美味すぎた。カフェイン抜き効果、あるかな。富士山パーキングでは目の前に選抜で走るやこーさん。近くに知り合いも多く、いろいろ話を、特に緊張もせず。
5:00からローラーでアップ開始。ミノウラのハイブリットローラー。150wほどから15分徐々に負荷を上げていってから1分300w~340w⇔1分レスト×5本、300w5分、クールダウン。心拍は155くらいまでしか上がらなかったが、しょうがない。
ここで前日に頂いたアミノバイタルジェルを1つ。
6:00には駐車場を出て会場へ。ゴール後仲間や景色の写真を撮りたいが、軽量化のためスマホとか全部車に置いて余計なものは身に着けず。…のはずが、移動中に腕時計をしていることに気づく。あぁ、これはあつしさんに指摘されるヤツ…なんて松本君と笑いながら移動。受付で検温を済ませてスタート地点へ。あれ⁇スタート方法が変わってはいるものの、なんだか並び方などは例年と変わらない感じ⁈ ここでも知り合いとお話ししているうちに、待ち時間短く6:45、いよいよスタート。横にはおおちゃん、一緒に行った松本君。この上ない安心感。スタート前にスポーツ羊羹を1つ。補給で意識しているのは 低脂質の糖質
計測地点まではたらたらと、左カーブを過ぎ、計測地点を通過。富士ヒルは計測地点から1合目までが斜度がきつく、さら脚&アドレナリンでついつい踏みがちなんだけど、ここで踏みすぎると残り20kmの地獄しかないからパワーメーター見ながら300wほどで淡々と。先頭が見えているが少し速いようで離れていくのがわかるが、マイペース維持。1合目が過ぎ、ようやく斜度が緩くなったところで、パワーメーターを見ながらペースを上げていく。初参加のマツコはずっとツキイチ、マツコ自身クライマー体形ではないので、彼のオーバーペースを避けるためにも、ツキイチでいることに安心。ここからはパックに乗ったり、さっそくゼーハーしながら落ちてくる人を拾いながら、どんどん順位を上げていく。長い直線では先頭が見え、隊列も続いているのでリラックスしながら淡々とスピードに乗せ、斜度がきつくなるところは踏みすぎないように意識しながら休むダンシングを入れたりと、リズミカルに進むことだけを意識。
スタートから10kmほどが過ぎると、前から落ちてくる人も減り始め、先頭は見えるものの単独でペースを上げないと追いつけないかなといった雰囲気。例年より参加者が少ない分、トレインが小さく予想より早くメンバーが絞られてきた。これはまずい展開。後ろを見るとマツコがツキイチでいるので緩いところで先頭交代できるか聞くと、前に出るもののちょっとキツそう。その後ろに付いてきている方々もあまりペースがよくないので、いよいよ腹を括る。先頭交代しながら進むことを諦め、パワーメーターを見ながら一定ペースで前を追うことを選択。この時点でたしかAv305w程度だったから、高地でどこまで持つかなと不安もあるが、そうも言ってられないので時折L5領域に入っているのは分かっていたが、踏みすぎないことだけを意識してペダルを回し続けた。後ろを確認することも止め、落ちてくる方のドラフティングをなるべく利用しながら進むが3合目あたりから向かい風が強く、後ろを見てもマツコも余裕なし、ずっと先頭ということもありパワーの割にスピードが乗らずゴールドペースからもアベレージスピードで1km以上下回って心が折れそうになる。しかし「大沢の駐車場前はヘアピンやん、折り返したら追い風やん!追い風に乗ったらワンチャンあるやろ⁈」と気づき、後悔だけはしたくないので諦めずにエアロフォームだけを意識して進み、案の定、大沢駐車場のヘアピンを過ぎると一気にペダルが軽くなる!山岳スプリットのあたりでもう一回向かい風が来るが、またヘアピンがあることが分かってるから、焦って踏みすぎないことだけを意識し、奥庭駐車場の急こう配を登り切り、いよいよ平坦区間。この時点で59:40くらいだったかな。1分も遅れてないし、この後は平坦。このあたりで拾った人に「回せますか⁈」と尋ねるも首を振っていたため、前だけ見て一心不乱にペダリング。追い風に乗ってスピードも45kmほど、災害補修区間を過ぎていよいよ最後のトンネル。一昨年はこのトンネルと超えたあたりでラップタイムが1:05を差し絶望したが、今回はトンネルを抜けてようやく1:04、そこから約40秒とは分かっていたが不安しかなく最後の急斜面は死に物狂いでダンシング、計測ラインを通過しラップボタンを押したときに「1:04:40」を見た時の興奮と安堵は言葉には言い表せないものがあった。
嬉しさが込み上げる。手荷物受取の場所に下っていくと、先頭集団でゴールした伊藤さん(MIVRO)を発見。ゴールドとれたことを報告し、そのほかにも選抜でゴールしている知り合いなどにも報告し、自分のことのように喜んでくれる仲間がいて泣きそうになる。着替えを済ませ、下山のために坂を上る途中、おおちゃんを発見。おおちゃんも63分台でゴールドゲット。彼とは数年前から体重別のヒルクライムレースや乗鞍、ツイッターなどで交流するようになり、勝手に「チーム70㎏」として意識していたので、自分のことのように嬉しかった。自分も年齢的にゴールドゲットは毎年ラストチャンスみたいなもんやけど、来年、彼は北海道生活になるので、今回がまさにラストチャンスみたいなもん。心底嬉しかった。
下山後、お決まりの溶岩温泉に入って、家族土産としてフルーツを購入して、中央道の渋滞が始まる前の10:00過ぎには帰路へ。