ガブリエル・カリスト、自身初のプロ契約締結
この記事は2025年1月6日にウェストハム公式HPに掲載された記事を日本語訳したものとなります。元記事(https://www.whufc.com/news/gabriel-caliste-signs-first-professional-contract)も併せてご覧ください。以下、本文訳です。
ウェストハム・ユナイテッドは、アカデミーのMFガブリエル・カリストがクラブと初のプロ契約を結んだことを発表した。
18歳のモーリシャス出身のカリストは、ウェストハム・ユナイテッドのチャドウェル・ヒース練習場で、親族に見守られながら、契約書にサインをした。
カリストは、9月のインド代表戦で母国代表としてシニアデビューを果たし、ハマーズではU18プレミアリーグ・サウスとFAユースカップでレギュラーとして先発出場するなど、画期的なシーズンを送ってきた。今、彼はフルタイムのプロサッカー選手でもある。
「本当に誇らしい瞬間です」と彼は微笑んだ。「僕はここを地元とする少年であり、ウェストハムを応援する人たちに囲まれて育ったからこそ、特別なことなんだ!」
多彩なポジションをこなすボックス・トゥ・ボックスのミッドフィルダーであるカリストは、サンデーリーグのユーロ・ダゲナムでサッカー選手としての道を歩み始め、その後ダゲナム&レッドブリッジのアカデミーに加入した。2016年にダゲナム&レッドブリッジがナショナルリーグに降格し、アカデミーが閉鎖された後、カリストはウェストハムを含むいくつかのアカデミーを経験し、最終的にウェストハムU14に加入した。
「僕は多くの浮き沈みを経験したり放出されたりと自分なりの旅をしてきたけど、ここに戻ってくることが出来たし、自分の旅をこれ以上誇らしく思うことはない」と彼は振り返った。
「放出されることは、若いフットボーラーにとって最も過酷な経験のひとつだ。放出されたとき、僕は自信を失っていた。一歩下がって自信を取り戻し、再びフットボールを好きになるために学ばなければならなかった。
「ウェストハムとミルウォールの若い年代でプレーした後、ビレリケイ(タウン)で数シーズンプレーした。再びフットボールを楽しむようになり、自信を取り戻した。そんな時、ウェストハムU14のトライアルのオファーを受けたんだ。それ以来、決して振り返ったことはないよ」
フルタイムのフットボーラーとして2年目を迎えたカリストは、今シーズンU18で際立った存在感を示している。ラウリス・コギン率いる若きハマーズで中盤から堅実なプレーを見せた彼は、最近、モーリシャス代表に初招集された。ワールドカップ予選の再開に向け、カリストは9月にハイデラバードで行なわれたインド戦(0-0)で、インド洋の島国モーリシャスの代表デビューを飾った。
「モーリシャス代表がインドでの国際キャンプに僕を参加させたがっていると知ったときは、本当にクレイジーでした」と彼は微笑んだ。「もちろん、自国を代表してシニアレベルでプレーするのは誇らしいことだ。本当にいい経験だった。ウェストハムで慣れ親しんだ環境とはまったく違うけれど、新しい戦術を学んだり、いろいろな人に会ったりするのは本当に楽しかった」
ウェストハム・ユナイテッド・アカデミーマネージャーのケニー・ブラウンは、アカデミーマネージャーとしてダゲナム&レッドブリッジでカリストの育成を担当した経験があり、その後チャドウェル・ヒースでカリストと再会し、若いMFの成長を喜んだ。
「彼の成長を見れて嬉しい」とケニー・ブラウンは語った。「彼の旅路はほとんど最初から見てきたから、これほど嬉しいことはない。彼はこれまでキツい旅をしてきた。閉鎖されたアカデミーを離れ、不合格を経験し、ウェストハムのカテゴリー1のアカデミーに戻り、今彼は活躍している。このレベルのフットボールでは保証されることは何もないけれど、一貫して正しいことをやっていれば、大きなチャンスが与えられるだろう」
「彼はモーリシャス代表として素晴らしい経験を積み、さまざまなチャレンジも体験したし、私たちはその成果を実感している。彼は純粋で、良いプレーをしたいと考えて気配りの出来る少年で、学習能力も高い。彼が来年U21に定着した暁には、育成チームでどのような力を発揮してくれるのか、スタッフ一同楽しみにしている」
ウェストハム・ユナイテッドのスタッフ一同、ガブリエルのプロ初契約を祝福し、クラレット&ブルーでの成功を祈りたい。