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モテたかったら、行きつけの焼き鳥屋を持て!

とあるネット記事を読んだ。
数年前まで、海外で日本食といえば「寿司」と「天ぷら」だったけど、少し前からは「ラーメン」がブームとなり、最近のアメリカでは「焼き鳥」がブームらしい。


アメリカで流行ったものは、5年後に日本で流行る。
これから数年後に、日本に空前の焼き鳥ブームが到来するということだ。
だったら俺たちがやることは一つ。
そのときに備えて、行きつけの焼き鳥屋を何軒か持っておくことだ。

なぜ、行きつけの焼き鳥屋を持っておく必要があるのかって?
そんなの、モテるために決まっているだろう。


なぜ、行きつけの焼き鳥屋があればモテるのか解説しよう。
まずは空前の焼き鳥ブームが訪れた日本を想像してほしい。

「一度は行きたい焼き鳥の名店」
「通が唸る焼き鳥屋○○選」
「予約が取れない焼き鳥屋」

メディアはこぞって焼き鳥の特集を組むだろう。
そうなるとどうなる?

「美味しい焼き鳥が食べたい! 誰が連れてってくれないかな?」


と考える人が増えるはずだ。
日常的な話題で、焼き鳥がテーマになる機会も増えるだろう。
そんなときに言ってやるんだ。

「俺、焼き鳥食べたくなったときは○○しか行かないからなー。」


焼き鳥に興味津々なあの子は話にのってくる。
そりゃそうだ。
相手は美味しい焼き鳥が食べたくて仕方ないのだから。


行きつけの焼き鳥屋は、都心の有名店である必要はない。
というか、あなたがそんなお店に通い続けられるスペックの人なら焼き鳥にこだわる必要もないし、これ以上先を読み進める必要はない。
この文章は、誇れるものは何もないけどモテる可能性を模索したいという人に向けて書いている。

行きつけの焼き鳥屋を見つけたければ【職場の近く】【自宅の近く】だ。
無理なく行けるエリアだからこそ、行きつけにできる。

そしてできれば、3パターンぐらい用意しておくといい。

①雰囲気のいい焼き鳥屋
②リーズナブルで美味い焼き鳥屋
③地元に愛される大衆焼き鳥屋

初めてのデートなら①
無理せず普段使いできる②
ブームを超越したディープな世界に浸かりたい人向けの③
TPOに応じて使い分けるのがいいだろう。


お店のスタッフに顔を覚えてもらいたければ、積極的にコミュニケーションをとることだ。もちろん、お店の迷惑にならないコミュニケーションを心掛けながら。

長い時間お店にいる必要はない。大事なのは質より数だ。
できれば3日連続。無理でも短期間に集中して行くようにしたい。
例え1回の印象が薄くても、3日連続で顔を合わせれば記憶に残るものだ。


俺も過去に、仲良くなりたいお店には集中して通ったことがある。
そして、毎回ネックのタレを頼み続けた。


「今日もいつもの食べるかい?」


大将からそう言ってもらえるまで、そう長い時間はかからなかったよ。

幸い俺は、昔から大の焼き鳥好きだ。
転職して職場が変われば、その周辺で美味い焼き鳥屋を探したし、地元でももちろん数軒おさえてある。
焼き鳥ブームの到来とともに、俺のモテ期到来の準備は整っているわけだ。


アメリカで流行ったものは、5年後に日本で流行る。
さて、日本に空前の焼き鳥ブームがやってくるのはいつ頃だ?

俺はもう一度、ネット記事の公開時期を調べた。

2014年5月…。
10年前の記事?
2019年頃にモテ期、あったっけ?


#創作大賞2024 #エッセイ部門

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南原卓也(美味いビールが飲みたい)
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