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映画 「コンセント」を観て
ど、ストレートに感想を書いてみます。
表は大人しそうで、内面は激しいものを持っている自分を確認できた作品。では、行ってみよ!
以下、ネタバレ含むので未鑑賞の方はご自分で判断して読み進めて下さい。
平日の朝9時30分上映って早い。
でも、絶対観たい映画だったので早めに出発。
余裕で到着。女子と男子半分づつぐらいの比率で入ってました。私の感じでは40人ほどでしょうか?
"お金と地位を持ってる大人の狡猾さがおぞましい"
もちろん、お金や高い地位、頭の良さを持っている事は素晴らしいし、それを生かし、素晴らしい活動をしている人もたくさんいます。
でも、でも、それを利用して裏で獲物を狙っているゲスな人間もいるのですよね。
いくら頭がよい子でも、経験豊富な大人のそれにはかなわない。では、ヴァネッサ(主人公)はどうすればよかったのか?
母親の言う事に従えばよかったのか?
ヴァネッサに隙があったからなのか?
父親がいれば違ったのか?
母親が飲んだくれてなかったらよかった?…
いや、本好きな彼女(ヴァネッサ)の前にマツネフのような作家が自分を褒めて、自己肯定感をどんどん上げていく手口を体験したら、まず落ちない子はまれだと思う。
そのぐらい、彼の言葉はヴァネッサの世界観をとても刺激する、魅力的なものだっただろう。
苦々しいのは、地位のありそうな、お金のありそうな、すいも甘いもわかってそうなマツネフを取り巻く大人達。
彼の性癖や、若い子を取り込む手口を知りながらマツネフから離れない金持ち達。
役目を終えたヴァネッサを冷たい目で見ていたマツネフとその取り巻きの大人達。
悲しい、酷い、大人も加担しているいびつな世界。
大統領?に認められ、貴族の称号を与えられているマツネフに15、16歳のなにも持ってない少女がどうせよというの?
ヴァネッサは傷つきながらも少女から大人へと成長した。
そしてマツネフへの反撃を開始したのだ。
自分が経験した地獄の時間から這い出て、マツネフから指導を受けた、自分の書く能力を力に変えて、因果応報に突き進んで行く、なんてカッコいいやり方だよ!!と私はシビれました。
しびれて拳をあげたくなりました。いや、心で拳を挙げました。
何十年後かに本にして世界中にそのおぞましい手口を告発したヴァネッサ。
マツネフもまだ健在の中、よく書いたなぁ…
すごい。性被害の手口をさらすのは本人の言葉が一番説得力がある。
でも、本人も一緒に心をえぐりながら、血を流しながら告白するのです。
その苦しみがよくわかるから、涙が出てくる。
ヴァネッサの勇気は全ての"その"地獄を経験した人達を勇気づける、価値ある行為だ。
私は以前から思うけど、有名人でマツネフのような行為をしてる人を、知りながらも持ち上げる、賞賛する、又は何か有名になった軌跡を紹介する映像を作る。というのは違うと思うのです。
私達はちゃんとそこで「NO!!」と言わなければいけない。
被害に合われてる人を思えば、そんな映像は虚像です。
J事務所の創始者、知りながらも加担していた人達もこの映画と同じです。
マツネフと同じ事をしている創始者なんて恥ずかしいと思って欲しい。
はっきり言ってゲスなんです。