Minecraftの面白さについて
最近、時間があるときMinecraftというゲームをやっている。私を含めた4人のサーバーで家を建てたり、畑を作って様々な作物を収穫したりしている。私はしょっちゅう小麦畑に行き、耕しては種を植え、集荷してパンを作り配給しているが、中にはひたすら地下に潜り穴を掘り続ける奴もいるし、羊を大量に捕獲して満足している奴もいる。
一見すると大変平和な、理想的なMinecraftの遊び方をしているように感じるかもしれないが、裏では大変なことになっている。穴を掘る専門の奴はただ単に掘っているのではなく、地中奥深くにある鉄やダイヤモンドを手に入れるためにやっているのである。これの何が大変なことなのかと思うかもしれないが、私のような畑を耕すばかりの農民には鉄やダイヤモンドなど手に入れる術はなく、彼がそれを独占してしまえば剣や防具をそれでこしらえて権力者になってしまうのである。ダイヤの剣で切られたら2発で死ぬ。セコセコ耕して育った小麦やイモまで奪われる。こんなに怖いことは他にないから、永遠に逆らえず、畑しか耕せない。こうやって貧富の差は拡がってゆくのである。
しかしながら、私のような弱者は耐えるばかりではない。常にサーバーに入ってMinecraftができる訳では無いから、必ずダイヤにまみれた権力者が不在の時間が生じる。そこを狙って家に火をつけるのだ。報復である。過去にはネザーと呼ばれる地獄みたいな場所に誘導して爆殺することもあった。さながら、国際法すら無かった主権国家体制初期ヨーロッパの様である。我々のサーバーに平和など存在しない。弱き者は火打ち石を作り、家に火をつけるのみ。それこそがこのサーバーで生き残る術なのである。
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