ソウルメイトだろぉー!
歌が好きだ。
悲しいかな演奏することと創作することは、ちょっと何だが・・・、
聴くことと歌うことは大好きだ。
というわけで、カラオケが大好きだ。コロナが流行する少し前から両親の介護等もあり、以降一度もカラオケボックスへ出入りしていない。もう1人になったし時間も出来たのだが、持病があるせいか、まだ少し腰が引ける。
私は「1人カラオケ」をする。今では、わりと普通に皆さん1人カラオケをするようだが、私はかなり早く、店員さんから「えっ?」と聞き返される頃から1人で歌いに出かけていた。
断わっておくが、友達がいないわけではない。選曲に気を遣わずに歌いたい時に自宅の最寄り駅にあるカラオケボックスに出かけるのだ。実に安く楽しく時間が使える娯楽である。
誰しもそうだと思うが、会社であれば選曲に僅かながら気を遣う。出張先であればご当地ソング、歓迎会や送別会にはそれなりの曲を、顔ぶれの年齢層によっても変わってくるし、勝手にリクエストされることもある。そんな全てを取っ払って、好きな歌、歌いたい歌を歌う。幸せな時間だ。
今はカラオケ店の機種によって、様々な機能があるようだが、私はいつも歌唱に得点が付き、全国内での順位がわかるという遊びをする。 今、同じ曲に参加している人が全国に何人いて、「その中であなたは何位です」というのがわかるのだ。私の場合は自分の得点が気になるわけでは無い。上手く歌えようが歌えまいがあまり気にならない。競うわけでも無ければ、上達を目指すわけでも無い。では何が面白いのかというと、今自分が歌っている大好きなこの曲を、同じように歌っている人が何人くらいいるのだろうかということがわかるのが楽しいのである。
曲によっては、「今、この曲に参加しているのは0人です」となって、とんでもない点数でも全国1位になったりもする。そんな時は、「こんなイイ曲を何でみんな知らないんだよ~」残念に思ったり「まぁこの曲を歌うのは私くらいなものね」などとニンマリしたりもする。 だけど、一番ドキドキするのは、全国参加者が5人以下くらいの時だ。 点数上位3名が、「○○県」の「△×○」というカラオケ店の「○○××△」というふうに画面に列ぶのだが、私が「コレが歌いたい!」と選んだ曲の3位までに同じ方の存在を確認した時だ。
参加者が5人ほどの曲で「わぁこの人、スゴいな98点だ~九州の人か・・・」と思いながら、次の曲を歌うと「参加者3人か」の中の上位に、また同じ名前があるのだ。挙げ句の果てに「参加者2人」の曲なのに、全国で私を含めてたった2人しか歌っていない曲でさえ、私の上にまた同じ名を見つけるのだ。「こ、こっ、これは!」私の大好きな曲ばかり、世間的には誰も歌わないけど、スッゲー名曲のこの曲たちを歌う、遠くに住む「あなたは誰?」
『ソウルメイトじゃん!』、これはもう『ソウルメイトだろ~!』と勝手にシビれたりするわけだ。
こんなふうにカラオケを楽しむ人たちがいるかどうかは何ともいえないが、私もそろそろ、ソウルメイト探しにカラオケに出かけても良いのかなぁ?