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2020年に観たライヴと演芸59本

12/30 加藤千晶とガッタントンリズム@吉祥寺MANDA-LA2
加藤千晶とガッタントンリズム 晦日運行 35名限定ライブおよび配信
高橋結子さんが急遽欠席の臨時編成で晦日運行、ドラムレスの大きな穴を埋めてさらに山盛りにするようなメンバー各々の活躍が素晴らしい。紅白歌無し歌合戦で大笑いし、「あたらしいうた」の歌詞に泣きそうになり、良いライヴ納めになった。

12/19 吾妻光良トリオ−1+1@三鷹Bayou Gate
ドラム抜き、キーボード入りの変型トリオで、今年演奏出来なかった季節に沿った曲を棚卸し披露。ジョビンの「波」はコロナ第三波に、カリプソ曲「主婦」は総理夫人に、と歌詞の刷新が楽しかった。

12/18 十二月中席 夜の部@新宿末廣亭
今席は落語が色物のよう、とマクラで圓馬が話していたように阿久鯉、松鯉、伯山、と講談の御三方が揃い踏み。御披露目以降では初主任となる伯山は侠客伝から笑いの絶えない一席で聞き応えたっぷり!感染症対策の換気で寒気が凄いけど、寄席の空気はやはり暖かくて楽しい。
一、「他業」三遊亭あら馬
一、「時うどん」笑福亭希光
一、奇術 小泉ポロン
一、「宮戸川」柳亭小痴楽
一、「ステレオタイプ」古今亭今輔
一、漫談 マグナム小林
一、「宗論」三遊亭萬橘
一、天明白浪伝より「稲葉小僧」神田阿久鯉
〜仲入り〜
一、物まね 江戸家まねき猫
一、「代書屋」三遊亭圓馬
一、義士銘々伝より「大高源五」神田松鯉
〜仲入り〜
一、「強情灸」桂 鷹治
一、「電話の遊び」三遊亭遊雀
一、「紙入れ」立川談幸
一、太神楽 翁家喜楽・喜乃
一、天保水滸伝より「ボロ忠売り出し」神田伯山

12/12 1st Show 吾妻光良&The Swinging Boppers with special guest Leyona@Billboard Live横浜
ゲストのLeyonaは赤のドレス、吾妻さんは緑のシャツとクリスマス色のコーディネート。クリスマス曲や、大好きな「おもて寒いよね」のコロナ禍仕様のデュエットも。「正しいけどつまらない」のネック噛みギターソロが凄かった。

12/11 スーマー@野毛 Across The BORDER LINE (第2部の途中から)
チェット・ベイカーのようなダメ男に似合う、といって歌った「マイ・ファニー・バレンタイン」はスーマーさんにもぴったり(いい意味で)。世の中が変わっても、変わらぬ歌声を聴いてほっと出来るひとときだった。

12/11 月刊白酒寄席 12月号@横浜にぎわい座
8月から続いた一人寄席の最終号(弟子のあられ曰く、廃刊)。時間の長さでは無くて噺の数で疲れが決まるとボヤきつつも、珍しい噺が並ぶなんと一人で六席。パンチの効いた女郎や与太郎に大笑いしつつ、冬らしく「うどんや」で温まってお開き。
一、「浮世床~将棋」白酒
一、「氏子中」白酒
一、「徳ちゃん」白酒
一、「真田小僧」白酒
一、「だくだく」白酒
~仲入り~
一、「猫と金魚」こはく
一、「うどんや」白酒

12/6 ソーゾーシーTOUR2020~神奈川公演~@関内ホール 小ホール
瀧川鯉八、春風亭昇々、立川吉笑、玉川太福(曲師:玉川みね子)からなる創作話芸ユニットの新作ネタおろしツアー。ツアーの高揚感もあり、四者四様の面白さ。全員によるアフタートークでは、みね子師匠のチャーミングさにホッコリした。

12/5 第35回玉川太福”月例”木馬亭独演会@浅草木馬亭
身辺雑記浪曲は先月口演した「祐子のセーター」の待望の完結編、祐子師匠の愛すべき強引さに抱腹絶倒。古典は師匠福太郎の十八番連続物の発端、続きが気になる。〆は豚次伝の第二話、次郎長伝を下敷きにした創作落語なので当然浪曲との相性ばっちり、楽しかったブヒ!
一、「続・祐子のセーター」太福・みね子
一、青龍刀権次「発端」太福・みね子
一、「山の名刀」実子・みね子
~仲入り~
一、任侠流れの豚次伝「上野掛け取り動物園」太福・みね子

12/5 玉川奈々福 おはようライブ@浅草木馬亭
1コインぽっきりのおはようライブ、中東に渡り世界に空手を広めた岡本秀樹の一代記を浪曲化した一席「空手バカ!アラブ風雲録 岡本秀樹一代記(原作:小倉孝保)」。浪曲向きな破天荒な逸話を沢村豊子師匠の三味線と奈々福さんの名調子で聞くと、功夫映画を観たような爽快感。原作に沿ったらまだ作れそうという続編にも期待。

12/2 真一文字の会~春風亭一之輔勉強会~@国立演芸場
生配信をしていることを忘れるほどに自由でゆったりしたマクラから、手が痛そうな熱演の「尻餅」と顔が怖すぎの「夢八」で大笑い。〆は「柳田格之進」で雪の坂道の描写と武士の心情が重なりグッときた。やはり真一文字の会は格別!
一、「狸の札」いっ休
一、「尻餅」一之輔
一、「夢見の八兵衛」一之輔
~仲入り~
一、「柳田格之進」一之輔


11/27 うなる!浪曲人物伝~中村仲蔵の巻~@江戸東京博物館小ホール
一話完結型の人物伝シリーズ第一回。二席とも講談や落語でも馴染みのある演目なので細かな違いを楽しみつつ、浪曲ならではの節と啖呵に乗せた芝居の場面の迫力にググッと引きこまれた。次回は来年5月開催予定とのこと。
一、天保水滸伝 「鹿島の棒祭り」奈みほ・みね子
一、「茶碗屋敷」太福・みね子
~仲入り~
一、「中村仲蔵」太福・みね子

11/23 松竹谷清@下北沢ラ・カーニャ
心で騒いでね、と言って数曲ソロ弾き語りののち、盟友ピアニカ前田とのデュオ。二人の熱を帯びた演奏にやられて、客席は大合唱にならなくても知らぬまに心騒ぐ宵。ラ・カーニャ40周年おめでとうございます!

11/22 第14回 十二杜落語会

ソーシャル・ディスタンシングをぎりぎり保てる至近距離で「化け物使い」と「ねずみ」を生声で聞く至福のひととき。マクラで「今年は無いかと思った」と言いつつも毎年欠かさずに来てくれる師匠と、会場の換気扇を増設するなどの配慮をしてくれた席亭に多謝。楽しかった!
第13回 2019.10.13「壺算」「妾馬」
第12回 2018.11.25「寄合酒」「尻餅」
第11回 2017.11.5「のめる」「二番煎じ」
第9回 2015.10.11「堀の内」「百年目」
第8回 2014.11.1「新聞記事」「笠碁」
第7回 2013.11.9「鮑のし」「鼠穴」
第6回 2012.11.23「短命」「棒鱈」
第5回 2011.11.26「粗忽の釘」「百川」
第4回 2010.11.6「欠伸指南」「初天神」「夢金」

11/17 玉川太福『男はつらいよ』全作浪曲化に挑戦「第十六作・葛飾立志篇」他@日本橋社会教育会館

今回はマドンナ樫山文枝の第16作。配役を検索しないでといいつつ演じた住職と、小林桂樹演ずる教授の再現度が素晴らしく、煙草と団子を交互に召す場面では扇子を二本使う芸の細かさも。〽︎「何のために学問をするのか…」の名台詞にしびれたぁぁ。
一、国定忠治 「山形屋乗り込み」太福・みね子
~仲入り~
一、「男はつらいよ 葛飾立志篇」太福・みね子

11/6 第34回玉川太福”月例”木馬亭独演会@浅草木馬亭
一、天保水滸伝 「鹿島の棒祭り」奈みほ・みね子
一、「一番線事務室」太福・みね子
一、「松坂城の月」太福・鈴
~仲入り~
一、「祐子のセーター」太福・みね子

11/5 真一文字の会~春風亭一之輔勉強会~@国立演芸場
巡業先での打ち上げが減って…というマクラから、人間の業を描いた酒にまつわる三席(開口一番の与いちも酒の噺)。ハメモノを使い照明を落として芝居仕立ての「もう半分」の迫力!五十両の後味を次の「芝浜」で取り返す流れも見事だった。
一、「蝦蟇の油」与いち
一、「河豚鍋」一之輔
一、「もう半分」一之輔
~仲入り~
一、「芝浜」一之輔

11/2 月刊白酒寄席 11月号@横浜にぎわい座
コンビニでのバイト時代の話や、博多・天神落語まつりの舞台裏での師匠方の実名トークなどなど、マクラが長くて一席飛んだそうだけど、それでもたっぷり四席。白酒師匠の美声が映える芝居がかりの四段目、「おまんまー」が最高!
一、「豆や」白酒
一、「花色木綿」白酒
一、「四段目」白酒
~仲入り~
一、「他行」白浪
一、「抜け雀」白酒


10/31 友部正人”あの橋を渡る”発売記念ライブ@横浜Thumbs Up
新譜の発売を記念したライヴで、録音メンバーのおおはた雄一(g,vo)、伊賀航(b)、芳垣安洋(ds)が参加。力強い言葉の歌に寄り添う、素晴らしいバンドはディラン&ザ・バンドを彷彿。おおはたさんと2人で歌った「水門」がとても良かった。

10/31 「第24回西荻寄席 玉川太福浪曲会」昼席@西荻窪 井荻会館
太福さんは福岡遠征で起こった悲喜劇をマクラに新作「地べたの二人」と古典「井戸の茶碗」の浪曲版を口演。ゲストの春風亭昇々やアマチュアの紙切り芸も華を添え、田舎のおばあちゃんちのような趣きのある会場で、ゆったりとした昼下がりの寄席を堪能。
一、「紙切り」板橋
一、「地べたの二人 10年」太福・鈴
一、「湯屋番」昇々
~仲入り~
一、「茶碗屋敷」太福・みね子

10/24 1st Set 吾妻光良 & The Swinging Boppers@渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
フェイスシールド姿で客席から登場の吾妻さん、「俺の家は会社」はテレワークを導入した歌詞に刷新し、うやむやなまま総理が代わり〜のMCからの「♪怪しいのに捕まらない」に気概を感じる。時節に沿ったバッパーズもバッチグー!

10/17 Jive小唄やカクテル・ブルースの秋@阿佐ヶ谷SOUL玉TOKYO
ギター3名とキーボードで、インクスポッツやキャッツ&ザ・フィドルなどの小さな名曲をたっぷり演奏。マンドリンをティプレに見立てて演奏する吾妻光良さんの嬉しそうなこと!東西ジャイヴ愛好家の趣味全開な小宴を堪能。

10/15 一朝・一之輔親子会@横浜にぎわい座
二席ずつの師弟共演、一之輔はネタ出しするとダレるとぼやきつつ、ぼんやりした甚五郎と意外な人が頼みにくる代書屋。「一之輔は面白いね」とあがった一朝は軽快な若旦那と小粋ないのどん。一朝師匠の小唄の素晴らしさ!江戸の風が吹いてたよ。
一、「つる」与いち
一、「紙屑屋」一朝
一、「三井の大黒」一之輔
~仲入り~
一、「代書屋」一之輔
一、「居残り佐平次」一朝

10/10 The End(from 長野)@吉祥寺 Art Center Ongoing
台風の夜に嵐からの隠れ場所のようなお店でソロ弾き語り。コロナ禍を歌詞に織り込んだ新曲をはじめ、シニカルなユーモアに溢れたアルバム未収録曲が約半分を占める3時間。新たな一歩を踏み出す店主に向けて歌詞を変えた「京都を離れる歌」にグッときた。

10/9 関内寄席 立川志の輔独演会@関内ホール 大ホール
自粛の4ヶ月間は一切高座に上がらずに散歩をしていたら血圧が下がり、自分がテレビが話していた事は本当だと判った、などの四方山話のマクラから古典を二席。軽めな噺のはずが話芸の素晴らしさで聞き応えたっぷりに。大いに笑って免疫力が高まった。
一、「桃太郎」志の麿
一、「二人癖」志のぽん
一、「猿後家」志の輔
~仲入り~
一、「へっつい幽霊」志の輔

10/6 月刊白酒寄席 10月号@横浜にぎわい座
一席ごとの上がり下がりに自ら疑問を呈しつつ、前座から主任までを1人で勤める会の3回目。クレーム対応でマイルドしたといいつつも毒気たっぷりの「宗論」、おかみさんがくる嬉しさを表現する自作の歌が最高な「不動坊」など、たっぷり5席で大満足。
一、「堀の内」白酒
一、「権助魚」白酒
一、「宗論」白浪
一、「代書屋」白酒
~仲入り~
一、「手紙無筆」こはく
一、「不動坊」白酒

10/2 第33回玉川太福”月例”木馬亭独演会@浅草木馬亭
ゲストに立川吉笑。ソーゾーシーの全国ツアー中ということで、二人のマクラやトークにも悲喜交々な裏話が満載。サウナ偏愛に溢れた新作浪曲「愛しのロウリュ」の熱波を浴びて〽︎ととのったあぁ〜。奈々福さんから届いた浅草芸能大賞新人賞受賞祝いのお花も素敵でした。
一、寛永三馬術「梅花の誉れ」奈みほ・みね子
一、「地べたの二人 愛しのロウリュ」太福・鈴
一、「一人相撲」吉笑
~仲入り~
一、国定忠治 「山形屋乗り込み」太福・みね子

10/1 「志らく一門会」~志らべの当番~@お江戸日本橋亭
ゲストの直枝政広(カーネーション)とのトークではもしも直枝さんが落語家なら「鰍沢」や「野ざらし」をかけてみたいと語り、「サイサイ節」を口ずさむ至福の場面も。濃密で演芸愛に溢れる会だった。
一、「寿限無」志ら松
一、「三方一両損」志らべ
~仲入り~
一、トーク 直枝政広×志らべ
一、「百川」志らべ

9/20 吾妻光良トリオ+1 観客限定・同時配信ライブ@高円寺JIROKICHI
吾妻さんはほぼ全編12弦ギター、岡地さんからのナイス・リクエストで牧さんのベース音量アップ、結果これぞ生聞という音圧を体感!久しぶりに聴く曲多め、ブルースやニューオリンズ・メドレーなど先祖返りのような選曲にグッときた。

9/19 加藤千晶とガッタントンリズム@吉祥寺MANDA-LA2
発声無しで参加出来るコール&ディスタンスや、北海道銘菓の勝手に生CM、鳥羽さんの料理動画配信など、時節を鑑みつつの楽しみ方がいっぱい詰まったライヴ。新曲のテーマが老眼や認知症で、バッパーズに寄ってきているのもいい感じです。

9/16 らく次・志らべ二十周年記念落語会 国立演芸場2020 with 志らく@国立演芸場
二人の個性の違いが際立つ二席ずつと志らく師匠の「青菜」。師弟トーク・コーナーでは師匠からの志らべの髪型へのダメ出し、公開稽古や売れっ子指南も。もじゃもじゃ頭を活かすなら「あたま山」なんてどう?
一、「子ほめ」志らぴー
一、「二階ぞめき」らく次
一、「人情八百屋」志らべ
一、「青菜」志らく
~仲入り~
一、トーク らく次・志らべ with 志らく
一、「小猿七之助」らく次
一、「小言幸兵衛」志らべ

9/5 第32回玉川太福”月例”木馬亭独演会@浅草木馬亭
太福さんはみね子師匠と弟子の鈴さんの三味線で、相撲取りの出世譚と聞くのは3回目の寅さん第15作、メロン騒動のドタバタは何度聞いても可笑しい。そしてゲストの東家孝太郎さんはサングラスにハンドマイクで倍音歌謡浪曲、破天荒な口演で全部持っていってしまった。
一、「阿武松」太福・鈴
一、倍音歌謡浪曲 「義経地獄破り」孝太郎・みね子
~仲入り~
一、「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」太福・みね子

9/3 月刊白酒寄席 9月号@横浜にぎわい座
前座から主任までを1人で勤める会の2回目。総裁選の候補者弄りが最高なマクラから前半4席、途中に急遽登板した弟子の白浪はネタ被りを避けての小噺が良かった。トリネタは女房の方がノリノリなのが可笑しい「青菜」。馴染みのない噺が多く楽しかった。
一、「寿限無」白酒
一、「三人無筆」白酒
一、「小噺集」白浪
一、「臆病源兵衛」白酒
一、「花瓶」白酒
~仲入り~
一、「青菜」白酒

9/2 真一文字の会~春風亭一之輔勉強会~スペシャル@国立演芸場
次回で100回を迎えるこの会の歴史を振り返るマクラから、「鰻屋」では鰻を追う仕草に大笑いし、「三枚起請」では起請文にも除菌をする芸の細かさ、そして切なさに心が震えた「心眼」。やはり聞き応えのあるこの会は通いたくなる。
一、「新聞記事」いっ休
一、「鰻屋」一之輔
一、「三枚起請」一之輔
~仲入り~
一、「心眼」一之輔

8/29 吾妻 光良トリオ+1@代官山 晴れたら空に豆まいて
夏らしい選曲で音楽の旅、モンティゴベイが下田の海になったり、サンタフェが三多摩になったり、ボサノヴァなのに暑苦しかったり、とローカライズが楽しい。生配信もしていたけど、現場で体感出来るのは別格!配信終了後のアンコール2回も嬉しかった。

8/19 浪曲浮かれナイト 清き流れの玉川姉弟会@神保町らくごカフェ
奈々福さんは西洋の飛行機発明家の偉人伝…のはずが次郎長伝と紛うような世界観なのが可笑しい。太福さんはネタおろししたての寅さん、再現度の高さもあり、メロン騒動でまた笑い、結婚意思表示の場面でまたやきもきする。ここだけの話的な姉弟トークも楽しかった。
一、「ライト兄弟」(小佐田定雄・作 奈々福脚色)奈々福・みね子
一、トーク 奈々福×太福
一、「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」太福・みね子

8/15 玉川太福『男はつらいよ』全作浪曲化に挑戦「第十五作・寅次郎相合い傘」@日本橋社会教育会館
今回は第11作と第15作マドンナ浅丘ルリ子の2本立て。桂宮治が憑依したタコ社長、代替わりするおいちゃんの演じ分け、船越英二が息子の嫁に苦言を呈する本編には無い場面も…。付かず離れずの恋模様にやきもきしつつもメロン騒動の完全再現で大笑い。
一、「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」太福・みね子
~仲入り~
一、「男はつらいよ 寅次郎相合傘」太福・みね子

8/13 月刊白酒寄席 8月号@横浜にぎわい座
寄席の流れを一人きりで務める趣向で、前半はなんと五席。仲入り明け「師匠はスタミナ切れです」と弟子こはくの一席を挟んで、さらにトリの一席。師匠自らめくり、高座返しなどの珍しい場面や、普段あまりかけない噺もたっぷり聞けて楽しかった。
一、「道灌」白酒
一、「平林」白酒
一、「町内の若い衆」白酒
一、「万病円」白酒
一、「首ったけ」白酒
~仲入り~
一、「子ほめ」こはく
一、「千両みかん」白酒

7/30,31 太福、『天保水滸伝』に挑む!@浅草木馬亭
実在の博徒の抗争を描いた『天保水滸伝』、三席×二夜連続の通し口演。登場人物の心境の変化など一気に聞いてこそ伝わることもあり、後半の修羅場は今まで観た太福さんの高座の中でも最高の盛り上がり!連続読みの魅力にどっぷりと嵌る素晴らしい二夜だった。
30日
一、「繁蔵売り出す」太福・みね子
一、「鹿島の棒祭り」太福・みね子
~仲入り~
一、「笹川の花会」太福・みね子
31日
一、「蛇園村の斬り込み」太福・みね子
一、「平手造酒の最期」太福・みね子
~仲入り~
一、「繁蔵の最期」太福・みね子

7/23 第6回立川志らべ落語会「マコッサ!」@神保町らくごカフェ
前座無しで、本人が羽織無しで上がった「たらちね」からたっぷり四席。「唐茄子屋政談」の裏田圃の場面が愛おしくなるほどに最高!つらい浮世にきちんと対策を取りつつ催してくれる会は不要不急じゃない(はず)。
一、「たらちね」志らべ
一、「あくび指南」志らべ
一、「三方一両損」志らべ
~仲入り~
一、「唐茄子屋政談」志らべ

7/15 ブルームーンカルテット@吉祥寺アムリタ食堂
ミラーボールきらめくアースから映像が浮かんでくるようなモリコーネまで、世界中の名曲を小粋に演奏するバンドの久々すぎる実演。見谷聡一(per)全編参加のクインテット編成もバッチリ。

7/12 夏の日ライブ@下北沢ラ・カーニャ

松永希と松竹谷清の2組のライブで、久々にピアニカ前田も参加して「青いかげ」や「広い空の下」が唯一無比の前田フレーズ入りで聴けたのがとても嬉しい。例年とは違う形だけど、今年も松永孝義を偲ぶ日に集うことが出来て良かった。バッチシ最高!

7/10 柳家小三治独演会@横浜にぎわい座
4ヶ月ぶりの高座、美智子妃に呼ばれて「青菜」を披露したときのエピソードで前半終了。仲入り後に「青菜」をはじめるも景色が浮かんでこないと言って中断、「粗忽長屋」でお開き。「今日の事は忘れられない」という師匠の言葉通りに印象深い会だった。
一、「道灌」小八
一、小三治
~仲入り~
一、「粗忽長屋」小三治

7/4 第30回玉川太福”月例”木馬亭独演会@浅草木馬亭
前読みはデビュー間も無い姪弟子の玉川奈みほさん。太福さんはたっぷり三席で、身辺雑記浪曲は不慮の事態で相方の三味線弾き不在のまま寄席の出番を迎えたドキドキの顛末記。古典は清水次郎長伝から石松の最期に向けて二席連続読み、ド迫力に引き込まれた。
一、「阿漕ヶ浦」奈みほ・みね子
一、「明ちゃん」太福・みね子
一、清水次郎長伝「お民の度胸」太福・みね子
~仲入り~
一、清水次郎長伝「石松の最期」太福・みね子

6/30 浪曲映画祭─情念の美学2020@渋谷ユーロライブ
「浪曲師になってしまった!」は芸人気質の塊のような明るさで苦難を乗り越えていく大利根勝子さんと、初々し過ぎる初舞台から名披露目まで玉川太福さんの成長を追ったドキュメンタリー。上映後の監督との鼎談と、御二方の生浪曲口演も楽しかった。
一、映像作品「浪曲師になってしまった!-浅草木馬亭の浪曲師たち」
一、鼎談 伊勢哲(監督)×大利根勝子×玉川太福
一、「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」太福・みね子
一、「梅山家の縁談」 勝子・みね子

6/6 第29回玉川太福”月例”木馬亭独演会@浅草木馬亭
感染症拡大予防で定員を半数に抑え、久しぶりの独演会。自粛期間の断捨離にまつわる身辺雑記浪曲、リハビリを兼ねて十八番の古典、ネタ下ろし「男はつらいよ」のたっぷり三席。太福さん演ずるマドンナ十朱幸代の舌出し顔に爆笑。配信もいいけど、やはり生太福は至福!
一、「断捨離下手」太福・みね子
一、「石松三十石」太福・みね子
~仲入り~
一、「男はつらいよ 寅次郎子守唄」太福・みね子

3/15 第4回立川志らべ落語会「マコッサ!」@神保町らくごカフェ
イベント自粛の判断基準や、立川流の独特な入門の仕方などのマクラから、たっぷり三席で大笑い。噺の中でやたらと「ボンディ」と言うもんだから、会がはねた後はカレー屋へ吸い込まれたよ。
一、「大安売り」志ら松
一、「高砂や」志らべ
一、「長屋の花見」志らべ
〜仲入り〜
一、「井戸の茶碗」志らべ

3/7 吾妻光良&スウィンギン・バッパーズ@高円寺JIROKICHI
完全防備の吾妻さんはマスクによるミュート・ヴォーカルを試みるも無理があるようで歌うときはマスクを外してた。全アルバムから満遍なく、久々の曲が多い選曲。B面にはゲストの永井ホトケ隆が3曲参加、古希とは思えぬ歌声にしびれた。

3/3 神田伯山 真打昇進襲名披露興行@池袋演芸場
ずっと聞きたかった玉川太福の『神田伯山物語』、ゆるやかで暖かな口上。そして伯山は 『神崎の詫び証文』、万雷の拍手を受けてのカーテンコールは「本当に今日は特に良い出来でした」と応える。マイク無しの生声を百名弱で体験出来た稀有な夜。
一、「秋色桜」桜子
一、「道具屋」鷹治
一、小助・小時
一、「神田伯山物語」太福・みね子
一、「羽黒の勘六」鯉栄
一、ぴろき
一、「愛宕山」笑遊
一、「鮑のし」小遊三
〜仲入り〜
一、「口上」遊雀・松鯉・伯山・笑遊・小遊三
一、「看板のピン」遊雀
一、「山吹の戒め」松鯉
一、東京ボーイズ
一、「神崎の詫び証文」伯山

3/1 第28回玉川太福”月例”木馬亭独演会@浅草木馬亭
平時と変わらぬ大入りに加え、テレビ朝日の取材カメラも。新作と古典を各一席、そして身辺雑記浪曲は神田伯山の真打昇進披露パーティー出席の裏話で大笑い。パーティー余興のために用意したという「神田伯山物語」、明晩の池袋演芸場でも披露くれるといいな。
一、「地べたの二人 10年」太福・みね子
一、「サンバが正解」太福・みね子
~仲入り~
一、「紺屋高尾」太福・みね子

2/24 玉川太福『男はつらいよ』全作浪曲化に挑戦~第九回は「第十三作・寅次郎恋やつれ」~@日本橋社会教育会館
某メディア出演用に短くしたという『おかず交換』の3分版、そして『男はつらいよ』浪曲化は共にマドンナが吉永小百合の2作で、長講を上・下通しで聴くような気分。夏の情景、父娘の不器用な愛、格段に似てきたタコ社長などを見事に描き切って素晴らしかった。
一、「地べたの二人~おかず交換~ 3分バージョン」太福・みね子
一、「男はつらいよ 柴又慕情」太福・みね子
~仲入り~
一、「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」太福・みね子

2/9 こづかっぱらメロディジャンボリー@南千住 延命寺
モリタライツfeat.松竹谷清は森雅樹とデタミネーションズのメンバーによるバンドで、スカタライツのカヴァーに中納良恵も参加。オーセンティックなスカの編成で聴く松竹谷清、知久寿焼も加わっての「夕日は昇る」はバッチシ最高!
山口とも
エマーソン北村
知久寿焼
THE MORITALITES feat. 松竹谷清 
(Jah マサキ・ジェリーgt, ダイスケ・ニブds, シン・ドラモンドtb,  ユージ・アルフォンソts, イッチー"dizzy"ムーアtp, ミチヒサ"SKa"スターリングas, ヨッシー・ミットゥkey, コウスケ・ブリヴェットb)
友情出演 中納良恵
SINCO(スチャダラパー) 
場内選曲 岸野雄一

2/5 真一文字の会〜春風亭一之輔勉強会@国立演芸場
この会の前にテレビ番組収録で渦中の俳優に会った、と話すとどよめく客席、そのマクラから妾の噺へ。仲入り後は紺屋高尾、師曰く「ポムポムプリンみたい」な色合わせの着物も相まって、久蔵の可愛さったら!
一、「出来心」いっ休
一、「悋気の独楽」一之輔
一、「三方一両損」一之輔
~仲入り~
一、「紺屋高尾」一之輔

2/1 吾妻光良トリオ+1@横浜サムズアップ
アンデーとLeyonaを迎えたセッションで、吾妻さんはジャズのスタンダードではジョー・パス風、レヨナ曲のソウルフルなアレンジではアル・マッケイならぬアズマッケイになったり、と多彩なギター・プレイ。「おもて寒いよね」も聴けて気分はぽかぽか。

1/25 ロスバルバトス10周年記念 松竹谷清ライブ@渋谷ロス・バルバドス
こじんまりとしたアフリカ料理屋で、久しぶりにマイク無しの生声ライブ。B面からはアンディ(cl)がゲスト参加、観客も大合唱で応える、これぞパブロック!お店の10周年もみんなでお祝い出来て、グッとくる夜だった。

1/23 立川談笑一門会@武蔵野公会堂
二ツ目の御三方ともに面白くて、特に談洲さんの成長ぶりに目を見張る。トリは自分なら鉄拐の舞台を武漢に、締め込みの泥棒は東出宅に入る、と改作の構想をマクラに、古典ながらも予測不能な展開の師匠ならではの一席。談笑の富久は絶品!
一、「十徳」吉笑
一、「鉄拐」笑二
~仲入り~
一、「締め込み」談洲
一、「富久」談笑

1/11 玉川太福(曲師:伊丹明)@代々木上原らぶらく落語会
何も起きない新作浪曲のさらに何も起きない前日譚、松竹から声掛けされないとボヤきつつ寅さん浪曲、古典からは玉川の御家芸、の3席たっぷり。定員15名ほどのプレミアムな会、生声のど迫力を間近で堪能。
一、「地べたの二人 おかずの初日」太福・明
一、「男はつらいよ 第1作 後編 恋する寅さん」太福・明
〜仲入り〜
一、天保水滸伝 「鹿島の棒祭り」太福・明

1/5 2020新春スーマーライブ@鎌倉 山本餃子
こじんまりとした餃子屋さんのカウンター内でのソロ弾き語り。正月らしい華やかさは無いけれど、温もりがあって酒が進む歌。アンコールは店主のリクエストで大好きな曲「人生行きあたりばったり」、今年も良い年になりそうなライヴ始めだった。

1/1 新春初笑い寄席@横浜ロイヤルパークホテル
立川談笑・笑二の師弟で各一席。笑二の「転失気」は酒器では無くて、一工夫あるのが楽しい。談笑は某被告の海外逃亡をマクラに「芝浜」、嘘に悩むのが女房だけではないところに師匠の優しさを感じる。聞き応えたっぷりでいい初笑いになった。