会話するうえで無意識に気にかけていること
最近、知人の周りで体調不良者が続出しているという話を聞きました。「なんか私の友達や家族、みんな体調悪いんですよ。」と話す彼女に対して、大変だなぁと思いながら、「あなたは大丈夫?寒い日が続くからあなたも気をつけてね。」と声をかけました。
こんなことを言ったら、誤解されてしまうのではないかなと思うのですが、つい相手の欲しい言葉を探してしまうときがあります。
先ほどの場合は、その言葉に全くの嘘はないです。本当にそう思っていたことに事実はないのですが、きっと彼女は今こんな風に声をかけてほしいんじゃないかな、と考えながら回答している自分がいるのです。
そして時々それがエスカレートし、稀に本当に心の底から思ってないことも、"相手が欲しい言葉だから"という理由だけで口に出してしまうことがあるのです。
それは仕事柄ということもあるかもしれません。仕事上のコミュニケーションを繰り返していく中、無意識のうちに相手が求めている言葉を探して、その言葉を代弁していくということを気にかけすぎているのかもしれません。
しかし時々、私って本当は何を思ってるんだっけ?と、自問自答したくなることもあります。
自分が思ってる気持ちをベースに相手の欲しい言葉をかけるのであれば、それは相手を思いやることなのかな。
でも自分の気持ちに嘘をついてまで、相手の欲しい言葉だけを選び続けてるのってどうなのかな。
時と場合によるのかもしれません。毎回毎回自分の気持ちに嘘をつくのは、時に良いこと。時に良くないことなのでしょう。
コミュニケーションとは相手を思いやる上で成り立つものだと思います。常に言葉を発した先には相手がいて、どう受け取るか考えながら話す必要があると思います。だからこそ、相手が必要としている言葉をかけることは重要だと思います。
でも、自分の気持ちに嘘をついてまでかけるべき言葉なのかどうかは、ちゃんと見極めていかなければならないなと思いました。