Elgato Prompterを購入しました 〜コンパクトで手軽に使える便利なプロンプター〜
今回のテーマは、Elgato社のプロンプターについて。
プロンプターはカメラ目線で台詞を読むための機材です。
昨年発売されたこのプロンプターは、内蔵モニター付きで、幅広いカメラに対応します。コンパクトでPCからも操作ができ、拡張モニターとしても機能します。
私個人の撮影や配信には早速活躍がしてくれているキザです。その使用感を紹介したいと思います。
そもそもプロンプターとは?
今回紹介する「プロンプター」は、出演者がセリフを確認するための機材です。
カメラの前に置くことで、カメラ目線のまま台詞を読むことができます。
仕組みは単純で、モニターの映像をハーフミラーを通して届けます。
この映像は光の屈折によりカメラには映りません。話者だけはその映像を見ることができます。
私はNEEWERのプロンプターを持っています。最初は難しい仕組みかと思っていましたが、使ってみるとアナログな仕組みなことが分かりました。
Elgato Prompterとは
Elgato社が2023/11に発売したプロンプターです。
Elgatoと言えば、外部キーボードデバイスの「StreamDeck」でお馴染みの会社です。Webカメラ、マイク、照明など、色々な製品を出してますが、プロンプターまで出しているのは知りませんでした。
お値段は45,000円ほど。以前使ったNEEWERのプロンプターは15,000円ほどなので、比較的高額な部類に入ると思います。
これは品質やElgatoブランドだけでなく、本体にモニターが付属していることも大きいです。他社製品だと、別途iPadやモニターを設置するタイプが殆どなイメージでした。
設置の概要
Elgatoプロンプターは幅広いカメラで使うことができます。
Elgato製Webカメラ用・一眼レフカメラ用・マルチアダプターの、大きく3種類のアダプターが同梱されています。
また、一眼レフカメラは各レンズ口径用のアダプターが同梱されており、幅広いカメラで利用ができるようになっています。
一眼レフカメラであれば、レンズにハメるだけでもOKです。
もし不安がある場合は、底面にネジ穴が用意されているので、マジックアームなどを使って支えることもできます
また、三脚にプロンプターを先につけて、別でカメラを固定することもできます。使ってみると、意外と幅広い固定方法があることが印象的でした。
モニターをUSBに繋げる
Elgatoプロンプターの大きな特徴は、モニターをPCから操作ができることです。
そのため、モニターとPCはUSBケーブルで接続することが必要です。このUSBはデータに加えて、電源も供給します。
PCからは「CAMERA HUB」というソフトを使って操作します。
プロンプター機能の各種設定はもちろん、PCの拡張ディスプレイに切り替えたり、画面のON・OFFなどもここから操作ができます。
逆に言えば、PCに繋げなければ使うことはできません。このソフトから使用することが前提になっています。
👌コンパクトで運用が楽!
使ってみて良かったのは運用の手軽さでした。コンパクトな筐体と、PCから操作できることが、高い使い勝手に繋がっています。
そもそも、この製品のターゲットは個人で撮影や配信をしている方々です。商品イメージでも、使われている場所は自宅ですね。そのため、とてもコンパクトな筐体になっています。
私も自分の配信や撮影で使いましたが、8インチは邪魔になりづらく取り回しが良いです。
以前に購入した12インチのNEEWERのプロンプターは、設置や運用も面倒で使わなくなってしまいました。
サイズもありますが、その分重量も大きいです。NEEWERの方は1kgほどありましたが、Eltato プロンプターは690gと軽量です。
また、使う度にタブレットを設定して置き直す必要もありました。サクッと使うことができないのも、定着しなかった理由です。
一方のElgatoプロンプターは、コンパクトで運用がしやすいこともそうですが、PCで座ったまま操作を完結できるのも非常に便利です。
私は固定設置していますが、使う時だけ起動すれば良いのがとても楽です。
👌モニターとしても使える
Elgato プロンプターが使い勝手の良さを高めているのは、ただの拡張モニターにもなることです。
サイズは1024x600pxのモニターとして扱われています。
ちなみに、Macでは「DisplayLink」という仮想モニター拡張ソフトを利用しています。そのため、ディスプレイ出力に制限のあるApple SilliconのMacでも問題なく使うことができます。
サイズは小さいので、普段からモニターとして使うことはありません。
しかし、プロンプター以外の用途でも使えるのは魅力的です。Web会議に使ったり、撮影の時に資料を表示したり…などなど。
プロンプターとモニターの切り替えは、ソフトから簡単に行うことができます。映像はUSBから送っているので、そのために席を立つ必要はありません。
この手軽さと用途の広さが、Elgatoプロンプターの魅力だと思います。
🙅♂️持ち運びには向かない
Elgato プロンプターを購入した目的には、撮影現場に持ち出して使いたいとも思っていました。
しかし、残念ながらElgato プロンプターは持ち運びには向かないと言わざるを得ません。
その理由は、モニターを外して運搬することができないからです。本体はこれ以上、折りたたんで小さくすることはできません。
そのため、現場ごとに持ち運ぶことには向かなさそうです。スタジオのような置いておける場所で、小規模な撮影には良いのではないかと思いました。
これがElgatoプロンプター唯一のデメリットだと思いました。
ただ、ある程度の撮影になると、8インチは小さいと思います。となると、持ち出すのならより大きなプロンプターの方が良さそうだなと思いました。
私の運用スタイル
最後に私の運用も紹介したいと思います。
私の部屋は三脚を立てるスペースがないので、マジックアームを伸ばして固定しています。
これにより省スペースで運用ができています。
私の部屋には照明を固定するためにポールを立てています。
マジックアームはここから伸ばしている形です。写真で見ると心配に思われるかもしれませんが、実際にはかなり安定して固定できています。
Elgato プロンプターの電源はスイッチ付USBハブで操作しています。
ソフトからもOFFにする機能はありますが、映像として黒を出しているだけのようでした。電源がちゃんと切れた方が健康的なので、スイッチから操作をしています。
USBバスパワーだけでも、今のところ動作が不安定になったことはないです。
こういった工夫もあってか、Elgato プロンプターは驚くほど私の生活に溶け込んでいます。
昨日公開した記事には動画もありましたが、ガッツリとプロンプターを使って撮影していました。特に前半は、カメラ目線で長文を話せていたと思います笑
残念ながら、イベント配信のような場では使う機会が少ないのではと思います。
ただ、私のように自宅から個人配信や撮影をする方には、とてもオススメできる機材です。
少し高額の機材ではありますが、気になる方はぜひ試されてみてください。