オートミキサーの性能を試す検証 〜デジタルミキサーUi24rを使った実験〜
今回はミキサー「Ui24r」のオートミキサー機能を試します。
オートミキサーを使うと、トーク配信でのノイズや反響感の低減を補助してくれます。
先日導入したUi24rオートミキサーはどのようなものなのか、試した様子を紹介したいと思います。
オートミキサーとは?
オートミキサーは、トークイベントのような人が話す配信で、ミキシングの手間を和らげてくれる補助機能です。
具体的には複数のマイク入力がある時に、ミックスした音量感が一定になるよう自動的に音量調整をしてくれます。
話していない時には音量を下げ、複数人が話すと音量を上げます。ただ、一人が話している時も、三人が話している時も、同じ音量感を目指して調整します。
オートミキサーにはノイズ低減のメリットがあります。
同じ場所で複数のマイクがONになっていると、同じノイズが複数から入ることでノイズ音が増幅してしまいます。オートミキサーを使うと話していないマイクはオフになるので、ノイズの増幅を抑えることができるのです。
オートミキサー無しでこのノイズを抑えようとすると、手動で都度フェーダーを調整してミキシングする必要があります。オートミキサーはそれを自動化して、補助してくれる機能なんですね。
以前の検証オフ会の様子
オートミキサーは以前にも検証オフ会を開催したことがありました。
この時は3つの機材を比較しましたが、身近なところだとRolandの映像ミキサーにもオートミキサーが搭載されているものが多数あります。
仕上がりに差はあるものの、普段Rolandのスイッチャーで配信をされている方は抑えておいて損がない機能だと思います!
今回はUi24rで検証
今回はミキサー「Ui24r」で検証した様子の紹介です。
Ui24rは先日導入を報告したミキサーですが、実はこちらにもオートミキサーが搭載されています。あまり大々的にPRされていないのですが、アップデートで追加されたようです。
このミキサーはコミュニティメンバー shujiさんもスタジオに導入されたので、今回はオフ会の後にお借りしてテストをしてみました。(ありがとうございます!)
今回のテストでは5本のピンマイクを使いました。
1本は私が装着して、残り4本は2.5mほど離れたところで台の上にまとめて置いておきます。
ピンマイクは全指向性のものが殆どなので、ノイズだけでなく反響感の原因にもなりやすいです。オートミキサーでそれが低減できるのかを試します。
検証した動画
Ui24rのオートミキサーは、マイクごとの優先度(WEIGHT)調整と、反応時間(RESPONSE TIME)の設定があります。
今回の検証では優先度は全て同じにして、反応時間を50ms/250ms/1000ms/4000msで比較してみました。
実際に検証した様子がこちらの動画です。
この動画ではオートミキサーのON/OFFと、設定値を変えていった様子を紹介しています。
感想
いかがだったでしょうか。オートミキサーのON/OFFで、ノイズと反響感が大きく低減されるのが分かると思います。反応時間の差は分かりづらいですね。
以前の検証オフ会ではどちらかと言えばノイズ低減に注目をしていました。それに比べると、今回は反響感の低減効果を強く感じられる検証になりました。
これからイベント会場の配信も増えていくと思いますので、その際は心強い味方になってくれそうです。
ただ、今回は敢えて距離感を作った検証になっています。隣同士のような距離感だと、近い音量で入るためオートミキサーが起動しづらいようです。そのため、効果が起きやすい状況はあると思いました。
また、あくまで私一人で話した環境なので、やはり実際に複数人でトークしながら使ってみたいですね。いつかトライしてみたいと思います。