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Rolandスイッチャーのノイズ除去機能「アダプティブ・ノイズ・リダクション」を検証する

今回のテーマはRolandのビデオスイッチャーについて。

私が使っているVR-6HDには、ハードウェアの映像スイッチャーには珍しく、ノイズ除去の機能が搭載されています。

一体どのような性能で、OBSのようなソフトウェアと比べると仕上がりはどうなのでしょうか。

今回は実際に試した様子を紹介させていただきます。

アダプティブ・ノイズ・リダクションを試す

ノイズ除去と言えば、OBSや動画編集ソフトなどにも搭載されていて、我々配信初心者にもお馴染みの機能です。

しかし、ハードウェアの配信機材にはノイズ除去が殆どありません。「ノイズゲート」はよくありますが、一定レベル以下の音声をカットするため不自然なことも多いです。

VR-6HDには「アダプティブ・ノイズ・リダクション」が搭載されています。これは、音声からノイズ部分を特定して、その周波数を解析して除去する機能です。

製品マニュアルには「環境に応じてノイズの周波数を解析して除去するため、自然な音が得られます」と書かれていました。一体どの程度効くものなのでしょうか。

設定画面

アダプティブノイズリダクションの設定画面がこちらです。

主な設定項目は3つあり、マニュアルでは以下のように説明されていました。

DEPTH...ノイズ除去のかかりの 強さ
AUTO LEARN...自動的にノイズ成分を検出し、ノイズを除去します
TALKING DETECTOR...値を大きくするとトーキング・ディテクターの感度が上がり、ノイズ の大きな環境でも検出しやすくなります

アダプティブノイズリダクションはメインの出力にかけることができます。入力ごとには設定できないため、BGMなどもノイズ除去されてしまうことには注意が必要です。

VR-6HDにはAUX出力が2つありますが、こちらにはアダプティブノイズリダクションをかけることはできません。

実際に試した様子

ということで、実際にアダプティブノイズリダクションの性能を試します。

アダプティブノイズリダクションの各設定に加えて、OBSのノイズ抑制機能とも比較をしてみました。

いかがでしょうか。個人的な感想としては、OBSのノイズ抑制機能の方が綺麗で自然な仕上がりなようには感じました。

最近の動画編集ソフトにはAIベースのノイズ除去機能出てきています。やはりソフトウェアの方が、ノイズ除去は強いなという印象です。

ただ、ハードウェアのスイッチャーでできるノイズ除去としては十二分に思いました。ノイズゲートよりも自然にノイズを除去できていたと思います。

たまにノイズ除去特有のデジタルノイズも見受けられます。しかし、これくらいなら気にならず、簡単にノイズ除去ができることの方が嬉しい初心者の方も多いはずです。

Rolandの現世代機種に搭載

今回のアダプティブ・ノイズ・リダクションは、Rolandの現世代の機種に搭載されています。2024/8現在では、VR-6HD、VR-120HD、V-80HD、V-160HDです。

その中でも一番小型・安価になるのが「VR-6HD」です。個人的に残念なのは「SR-20HD」には搭載されていないことですね。もし搭載されていれば、Rolandのエントリー機として紹介しやすかったのですが…。

VR-6HDだと30万円の機材なので手軽に導入の提案はできないのですが、PCに不慣れな初心者がOBSでトラブっているのを見ると、VR-6HDも提案してみたいなと思っています。

以上、この記事がご参考になれば幸いです!

レンタルのススメ

今回検証に使用したRoland VR-6HDはパンダスタジオ様にてレンタルが提供されています。

気になる方はまずレンタルで試されてみてはいかがでしょうか。

▼Roland VR-6HD
https://bit.ly/476HcGB

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