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BMPCC4Kの自撮りで歪まず高解像なレンズ「KOWA PROMINAR 12mm F1.8」のレビュー
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kデビューを果たした松井です。ATEM Mini Pro ISOとの連携がスゴすぎて、早速2台目が欲しくなっています(ヤバイ
そんなBMPCC4Kですが、レンズ選びには悩みました。最終的に行き着いた「KOWA PROMINAR 12mm F1.8」が高解像度・歪み無し・手頃な価格の三拍子だったので、経緯とレビューを紹介したいと思います。
用途
私がBMPCC4Kを使う目的は、主に部屋での自撮りVlogです。
「なんて勿体無い!」と言われそうな使い道ですが、ATEM Mini Pro ISOと連携した、動画編集ワークフローの改善が一番の目的だったりします。使ってみると、この連携のヤバさが分かります。
動画編集でワンボタン押せば、一瞬で1080pから4Kに素材が切り替わります。しかもBlackmagic RAWだから色調整も自由自在です。編集効率が格段に上がりました。
必要なレンズスペック
レンズ探しに当たり、私が欲しかったのは「SONY ZV-1」の映像でした。
元々のメインカメラがZV-1で、換算24mmの広角レンズは重宝していました。5畳もない狭い部屋なのですが、近距離の撮影でも程よい画角に納めてくれます。
なので欲しかったのは、BMPCC4Kで同じ画角が作れる12mmのレンズでした。そうなると自然と選択肢は絞られてきます。(ちなみにマイクロフォーサーズレンズは、4Kの35mm判換算では約2倍になるそうです。)
神レンズの歪み問題
BMPCC4Kには多くの人が神レンズと呼ぶ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」があります。他にもOLYMPUSには12mmレンズが多く、私もOLYMPUSを中心に検討していました。
しかし、調べていく中で「歪み」の問題に気付きます。OLYMPUSの広角レンズは、BMPCC4Kと組み合わせると結構歪むのです。大変参考になったのがこちらのツイートです。実際に一度レンタルしてみたのですが、私の撮影距離では非常に歪みが気になりました。。
オリ12-100mm F4をBMPCC4Kにつけるとこんなに歪むのか… pic.twitter.com/09IEmO045o
— けま (@uzuramame95) June 22, 2019
どうやら、OLYMPUSの広角レンズはカメラ側で歪みを補正する前提で作られているようです。なのでOLYMPUSのカメラと組み合わせれば、歪みは気になりません。
しかし、BMPCC4Kには歪み補正の機能がないため、特に近距離の撮影では歪みが気になってしまいます。動画編集ソフトで歪み補正もできるのですが、毎回の編集で補正するのも面倒です。
歪まないレンズ
探してみると、世の中には歪みを抑えたレンズもあります。とは言え、12mmのマイクロフォーサーズレンズの条件が加わると、候補は絞られます。最終的に残ったのがこの2つでした。
▼ 7artisans 12mm F2.8
▼ KOWA PROMINAR 12mm F1.8
ちなみに、どちらもMFレンズで電子接点もありません。C-AFのないBMPCC4Kなので致命的ではありませんが、よりソフトウェアに頼らない撮影スタイルになっていきます...w
7artisansで失敗する
実は先に買ったレンズは「7artisans 12mm F2.8」でした。
KOWAに比べて価格は約半額。サイズも控えめで取り回しがしやすそうです。レビューを見ても「意外と使える」といった好評価が目立ちました。
ところが、使ってみると解像度感の低さに気付きます。ZV-1に比べて、どうもパリッとした映像になりません。これでは、せっかくの4K画質が活きていない...!
後から調べてみると、7artisansは高解像度感よりもノスタルジックな雰囲気とコスパを楽しむレンズでした。なので、解像感を求めた私のお門違いだったのです。
「7artisans 12mm F2.8」で撮影したYouTubeの動画
KOWAの解像度感と明るさに震える
失敗はしましたが、12mmの画角はまさに求めていたものでした。と言うことで、意を決して「KOWA PROMINAR 12mm F1.8」を購入しました。
レンズを変えた瞬間、思わず「なんだこれは...」と息を呑みました。7artisansに比べて非常に高い解像度感、そして明るさに驚きます。F2.8→F1.8と明るくなったおかげで、ボケみもとても良い感じです。
肝心の歪みも全然気になりません。このレンズの歪曲収差は約1.77%。神レンズこと「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」がRAWでは広角端-6.90%らしいので、KOWAの歪み補正が非常に優れていることが分かります。(KOWAのカタログスペックは0.59%ですが、デジタルカメラでは約3倍になるそうです)
「KOWA PROMINAR 12mm F1.8」で撮影したYouTubeの動画
サイズは大きいが私はOK
使っていて気になったのは、レンズの大きさと重量でした。BMPCC4Kに付けると、最長約15cm・重さ約1.2kgほどになります。「7artisans 12mm F2.8」と比べるとかなりデカくなりますね...笑
私は部屋に固定なので気になりませんが、外に持ち出す気はあまりおきません。と言うよりレンズ内AFもないですし、それなら12mm-100mmを手に入れて外に出かけたいですね。
BMPCC4K + KOWA PROMINAR 12mm F1.8
BMPCC4K + 7artisans 12mm F2.8
Vlogどんどん撮ります!
KOWAのレンズに大満足しましたので、これで心置きなくVlogの撮影ができます。
今チャレンジしているのが、YouTube Liveで公開収録し、後から編集した4Kアーカイブを公開する、と言うもの。ATEM Mini Pro ISOとBMPCC4Kならではの取り組みです。
ぜひご覧ください〜!