After Effectsで目を動かそう!シェイプとヌルで簡単アニメーション!(aepデータのみ有料)
After Effectsで目を動かそう!シェイプとヌルで簡単アニメーション!
キャラクターアニメーションを作る上で、目の動きはキャラクターの感情や個性を表現する、非常に重要な要素です。
今回は、After Effectsでシェイプを使って魅力的な目を作成し、便利なツールであるヌルオブジェクトでコントロールすることで、簡単かつ自由に目のアニメーションを作成する方法をご紹介します。さらに、まぶたをシェイプで作成し、トラックマットで自然な開閉を表現するテクニックも解説します。
このテクニックをマスターすれば、まばたき、視線移動、驚きなど、様々な目の表現が可能になり、あなたのキャラクターに個性を与えることができます。目は感情を表現するのに一番重要と言っても過言ではありません。
その感情を想像して楽しくつくっていきましょう!
After Effectsでの目の作り方
まずは白目を作ろう!シェイプで白目を作成
まずは、可愛らしい目の土台となるシェイプを作成していきましょう。
楕円ツールを選択: ツールパネルから楕円ツールを選択します。
円を描く: コンポジションウィンドウをクリック&ドラッグします。Shiftキーを押しながらドラッグすると正円になります。
色を調整: シェイプレイヤーの「塗り」の色を調整します。白目にする場合は「塗り」を白にしておきます。
目を複製: 作成したシェイプレイヤーを複製(Ctrl+DまたはCmd+D)して、もう片方の目を作成します。
位置を調整: 選択ツールで各目の位置を調整します。
レイヤー名を変更:どちらかの白目のレイヤーを選択→Enterキーを押して名前を「shiromeR」「shiromeL」など後々わかりやすい名前にリネームします。 もう片方も同様にリネームします。
2. 吸い込まれそう!瞳を作成
お次は、見ている人を引き込む、魅力的な瞳を作っていきましょう!
再び楕円ツールを選択: もう一度楕円ツールを選びます。
瞳を描く: 白目の中に、少し小さめの楕円を描きます。これが瞳になります。
瞳の色を設定: 瞳の色を設定します。黒や茶色など、好きな色を選びましょう。
ハイライト(オプション): 瞳に小さな白い円(ハイライト)を加えることで、立体感が生まれます。※今回の画像では入れてません。
瞳を複製: 作成した瞳を複製して、もう片方の目にも配置します。
レイヤー名を変更:わかりやすい名前にリネームしておきます。
3. 自然なまばたきを演出!まぶたを作成
ここが今回のポイント!シェイプを使ってまぶたを作成し、より自然なまばたきを表現します。
長方形ツールを選択: ツールパネルから長方形ツールを選択します。
まぶたのシェイプを作成: 目の上下に、目を覆うように長方形を描きます。これがまぶたになります。
まぶたの色を調整: まぶたの色を肌色やキャラクターに合わせた色に調整します。
トラックマットを設定:上下のまぶたレイヤーを選択し、「トラックマット」を「アルファマット "白目レイヤー名"」に設定します。 これで、まぶたが白目の形に沿って表示されるようになります。
まぶたの位置を調整:開いた目にしておくために、まぶたの位置をそれぞれ上下に移動しておきます。
4. 大事なコントローラー!ヌルオブジェクトを作成
瞳を動かすために便利なツール、ヌルオブジェクトの登場です!
ヌルオブジェクトを作成: メニューバーから「レイヤー>新規>ヌルオブジェクト」を選択します。
名前を変更: ヌルオブジェクトの名前を「目コントロール」など、分かりやすい名前に変更します。
5. 連結!瞳をヌルオブジェクトにペアレント
作った目と瞳とまぶたを、ヌルオブジェクトに連結させます!
ピックウィップを使用: 瞳レイヤーの「親とリンク」のピックウィップを、「目コントロール」ヌルオブジェクトにドラッグ&ドロップします。これで、瞳がヌルオブジェクトの子レイヤーになります。
6. ツールで操る!ヌルオブジェクトで目の動きをコントロール
さあ、ヌルオブジェクトを使って目を操ってみましょう!
目を動かす!位置プロパティを操作: ヌルオブジェクトの「位置」プロパティを操作すると、目が上下左右に動きます。必要に応じてキーフレームを打っていきましょう。
7. パチクリ可愛い!まばたきアニメーションを作成
最後は、可愛いまばたきアニメーションを作りましょう!ここでは、作成したまぶたを使ってまばたきを表現します。
上まぶたの位置プロパティを操作: 上まぶたレイヤーの「位置」プロパティを開き、キーフレームを打ちます。
目を閉じる: 時間を進め、上まぶたの位置を下に移動させ、目を閉じた状態にします。キーフレームを打ちます。
下まぶたも連動させる: 下まぶたもわずかに上に移動させると、より自然なまばたきになります。
まばたきの速度を調整: キーフレームの間隔を調整することで、まばたきの速度を調整できます。
動きを滑らかにする!イージングを追加: キーフレームを選択し、F9ボタン(または右クリック>キーフレーム補助>イージングを選択)これで、より自然な動きになります!
さらに動かし始める前に
ここまで動かせる目をつくれたら準備万端!なのですが
実際に作りたい表情のキーフレームを打つ前に、イメージを膨らませることもめちゃ大事です。
手元のノートに絵を描く
参考になりそうな画像を調べてみる
鏡で自分の表情を見てみる
のように、まぶたや瞳のニュアンスをしっかりとイメージしましょう。
そうすることで、実際にキーフレームを打つときに迷わずリアリティのある表現が可能になります!
応用:視線移動や驚きなど他のアニメーションも作成可能
この方法を使えば、視線移動や驚きなど、様々な目のアニメーションも簡単に作れます!
気になるあの子への熱い視線!視線移動: ヌルオブジェクトの位置プロパティを操作して、目を左右に動かします。
びっくり仰天!驚き: 目のシェイプレイヤーの「スケール」プロパティを操作して、目を大きくしたり、眉のシェイプを加えて眉を上げたりします。
動かすのはヌルやまぶたの位置だけじゃない
まぶたの回転プロパティや、瞳の位置プロパティやスケールなど
伝えたい感情に合わせて、ヌルだけでなくそれぞれ調整していきます。
まとめ:シェイプとヌルとトラックマットで表現力豊かな目のアニメーションを! - あなたのキャラクターが一気に感情爆発!
このチュートリアルで紹介したテクニックを使えば、シェイプ、ヌルオブジェクト、そしてトラックマットを使って、簡単かつ自由に、そして楽しく目のアニメーションを作成することができます!ぜひ、このテクニックを活用して、あなたの魅力的なキャラクターの感情を爆発させてあげてください!
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おまけ:aepデータ配布
今回も記事内に登場した目のgifアニメーションのaepを置いておきます。
レイヤーの構成や、キーフレームの打ち方に興味のある方はご覧ください。
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