概念から見る #HappyTrainTour2023
1週間以上経った、まだ余韻の中にいる。
気が付けばあの2連夜のことを思い出して感慨に耽っている。
10/14.15と日向坂46のライブを観てきました。
「Happy Train Tour 2023」と冠されたツアー。
5箇所目の福岡は僕の地元であり、当初発表されていた日程のファイナルでもありました。
(12月に横浜で追加公演アリ)
僕はここ2年以内に日向坂46にハマったスーパーど新規おひさまです。
ライブに行ったのもこれが2回目で、初めてのライブは今年の横浜スタジアムの2日目でした。
横浜スタジアムの時はあまりに巨大な会場、遠すぎるステージに正直面食らってしまっていました。
席に着く前、会場を見渡すだけで始まる前からもう圧倒されてしまったというか、
慣れないアイドルのライブに遠征かつおひとり様ということもあって完全にビビり散らかしていました。
そして普段こういった万人規模のライブに行くことが滅多に無いため、
一応下調べしていた最低限の装備、ペンライト2本と推しタオルを購入し挑んだわけですが……。
開演直前に慣れた手つきで双眼鏡をガサゴソと取り出し、
きっと推しカメラ状態で延々とレンズの先を覗き込む方々を見てやっと自分の準備不足に気がつく始末。
ほぼ野面の視界で挑んだ結果、あまりに遠すぎてメンバーの表情はおろか髪型や身長すら判別できないほどの豆粒さに呆然とし、
終始ビジョンのサービス映像を観ている2時間半でした。
途中から「とても豪華なライブビューイングみたいだ」と思ってしまった。笑
(奇跡的にスタジアム特有の音ズレとビジョンの遅延があっていたのもあり……)
ライブ自体は、もうそれはそれは本当に楽しかった。
この場に居合わせていること自体にかつてない高揚感を抱き、
やはり生のライブじゃないと到底感じることのできない景色を見せてもらえました。
グループの誕生日というメモリアルなライブに立ち会えたこと、
イヤホンで聴いていたあの大好きな曲達を爆音で聴けたこと、
当時既に卒業が決まっていた影山の残り少ないステージを見れたこと、
(本当はライブの爆音が辛い中、よく出てきてくれた)
何よりあの虹をかける一端を担えたこと、
本当に来て良かった、この人たちを好きになって間違ってなかったな、と心から思えた。
そしてやっぱりライブじゃないとね、と改めて思い知らされた。
でもやはり実のところ双眼鏡の件も含めて、
もっと楽しめる余地があったはずだと悔いは残りまくりでもありました。
「また絶対に来たい」という気持ちは半ばリベンジ精神でもあり、
「次はもっと楽しんでやるからな」という決意でもあり。
そしてその熱を帯びたままに今回のツアーの発表があったのでした。
遂にツアー!!しかも今年は福岡にくる!!ありがたい!!当たり前じゃねえからな!!(CV:加藤浩次)と歓喜に次ぐ歓喜でした、ええそりゃあもう。
今回こそ100%以上で楽しんでやるんだと息巻いて2days分のチケットも手に入れ、
あとは楽しむだけ、当日を待つのみ、でしたが。
今回は珍しくソールドしない公演があったツアーでもありました。
言ってしまえば福岡は結局2日間とも売り切れず。
2日目は一般発売前の先行の時点で悉く惨敗していたので、呆気なく買えてしまい「いいのか?」と拍子抜けしてしまいました。
そうなるとやはりネガティブな意見も見るわけです。やれ落ち目だ、やれオワコンだ、やいのやいの。
仙台の初日も最後まで売り切れなかったのだが、それをメンバーに知らされたのは開演直前。
知らされる前に気が付いたメンバーが普段はやらないような宣伝をしていたのも目にした。
仙台のライブ後には世間にもオープンなブログで真っ直ぐで切実な想いを綴ったメンバーも居た。
ソールドすることってそんなに大事かな?と思いつつ、
まあでもソールドしてたら気持ちいいよなとも思ったり。
着券状況を早くに知らせていたらメンバーももっと宣伝したんじゃないか?
できることがもっとあったんじゃないかとメンバーに思わせるのは違うんじゃないか?
2年前売り切れていたのはコロナ禍で座席を間引いていたからか?
でも結局ソールドさせられてないのはグループの魅力が足りないことになるのか?
色々と複雑な気持ちになりました。
正直今回は最後の最後まで疑問が残るチケットの売り方だったなとも感じていますが、
まあ我々には到底想像し得ないような内々の事情もたくさんあるのでしょう……。
しかし裏を返せば完売していないということは、
来たいと思った人は全員来れている、
まだまだ滑り込みでふらっと来れちゃうよ、
ということでもあります。
きっとメンバーの宣伝やチケットの販売状況をみて福岡や仙台に駆けつけた人もいたことでしょう。
そして実際問題、完売したかしてないかはライブを観る側からしたら大したことではありません。
あまりにガラガラだと観ている側も流石に凹みますがまあそこまでのことはないわけで。
でもそうなったらそうなったで、
それもきっとどうでもいい。
寧ろ「ここに集まる奴らだけですごいもん観ちゃおうや」とある種の開き直りすらありました。
いいんだな? もう始まっちゃうけど本当にいいんだな?と。
そしてきっと空席があろうがなかろうが、変わらないライブをしてくれるはずだという期待も。
まあ会場に入れば両日共に「すげえ人いんじゃん」と拍子抜けしてしまうほどの大盛況。
確かに使ってない暗幕のエリアも端の方にありましたが、
(普段でいう見切れ席の手前くらいなのかな)
それも目測で潰してたのは多くても400席程だったでしょうか。
……400席程だったでしょうか。
レイアウト次第ではソールドアウトにしてしまうこともできたでしょう。
その方が格好もつくし、見栄も張れる。
でもしなかった。
運営は最後の最後まで来てくれる人がいるんじゃないかって可能性に賭けたわけです。
本当に大した問題では無かったのです。
始まってしまえばとてつもない熱量の塊があちらこちらからステージめがけて飛んでくのが分かり、
その熱を受けたメンバーからまた跳ね返ってきて、
それを観たフロアがさらに……という倍々ゲーム状態になっていました。
(これは僕の思うライブの理想形のひとつでもあります)
初日はアリーナ席で後ろから横から声が降ってくる感覚になったし、
2日目のスタンド席では下からまるで地響きが鳴っているようでした。
我が推しがセンターを務める楽曲を聴けたり、
4期生の健気さに思わずグッときてしまったり、
'One Choice'では此処には来れなかった丹生ちゃんのオレンジ色に客席が染まったり、
(もちろん僕も染めてやりましたよ)
目の前を通ったメンバーに「うわぁ本物だ」と呆然としてしまったり、
(運良く目の前で1分ほど一時停止したメンバーが2名いたのですが、
一人は本当によく奥の方まで目を凝らしてお客さんをみて反応してるなとかなり好感度が上がりました)
お馴染みのシングル曲にも思わずうるうるしてしまったり、
迫力あるフォーメーションの妙に魅せられたり。
こういう発見? 新鮮味? 感動?
よく分からないですが、横浜では感じきれなかった部分です。
こういうことを地元福岡で観られることは本当に幸せなことなんだなと噛み締めていました。
去年のツアーは九州来なかったのでね。
アリーナ席とスタンド席両方楽しめたのも良かったのかも。
いやあ本当に良かった。
両日ともにすごかったが、特に2日目はすごかった。
元々ファイナルの予定だったこともあり、追加公演は2ヶ月先で初日には潮の卒業セレモニーもあるし、福岡は実質的な区切り。
メンバーからもそういう意味合いの言葉が何度も出てきました。
きっとこのセットリストでのライブは最後だったんでしょう。
(書いてるうちに2ndアルバムに大阪公演がノーカット収録されると発表されたし、
追加公演ではアルバムの新曲もやっちゃったりするのかな?)
もしかしたら福岡で潮がパフォーマンスする最後の曲もあったと思う。
そう思うとあのメンバーで観れたのもありがたいことですね。
丹生ちゃんと岸くんおらんのは勿論寂しかったです。
中でも特筆すべきは2日目のダブルアンコールでの新曲初披露でしょう。
ダブルアンコールやるよ、というのは1回目のアンコールが終わっても客電がつかないことで察するものですが、
この日はそれに気づくより先に呼び込みが始まったように感じました。
きっとあの新曲を! っていう期待もありつつ、
みんな本当にもうちょっと観たかったんじゃないかな。
久しぶりに本気のアンコールの呼び込みをみた気がします。
もし既存の曲を歌ったとしても、
たとえ本編でやった曲を繰り返しても、
同じように盛り上がったと思う。
正直ダブルアンコールが一番の盛り上がりだった気がします。笑
それはステージで声援を受けてるメンバーが一番感じてるはず。
観ているこちらもあてられてしまうほどでした。
メンバーのパフォーマンスも
飲み込まれないよう喰らいつくのに必死で。笑
そもそも本来アンコールっていうのは予定の曲目を全て終えた後の賛辞でもあるのです。
それにしてもキャプテンの堂々たるセンターポジション、本当にかっこよかった。
僕はこの曲を実は初日と2日目の間に初めて聴いたのですが、
(じっくり聴こうと思って忘れていたんです……)
シンプルにこの曲めちゃめちゃ好きだなと第一印象から思っていました。
初披露みれちゃった!も嬉しいけど、
好きになった曲を観れたってのが何よりよかったし、
それが最新曲ってのもかっこいいじゃないですか?
やっぱり最新が良いものでないと続いていっても面白くないからね。
秋元康氏の歌詞は好きなものもちょっと受け付けないかも……ってものもあって、笑
全部格段に好きというわけじゃないんですが。
彼の言葉で初めて聞いた時からずっと心に残ってる名言があります。
それは
「夢は全力で伸ばした手の指先の1mm先にある」
というもの。
'君は0から1になれ'の歌詞にはそのフレーズが使われていて、
その他にも今の日向坂に向けて書いてるのかなと思える歌詞もある。
ここが正念場だぞと。
本当に良い曲だと思います。
これが最新曲なんて良い予感がしますね。
僕にとっては思い出も込みで、大切に想える一曲になりました。
売上や数字は確かに大切な要素だ。
でも本当に大事なのは会場に来た人に
「最高だった!!日向坂のライブまた観たい!!」
と思わせるかどうかじゃないか。
俺はそう思ったよ、だから福岡のライブは大成功だったんだよ。
どうやったらお客さんが増えるかっていうと、
具体的な策は優秀な大人の方々に考えてもらうとして。
やっぱり「続けていくこと」じゃないかなと。
ジャブを打ち続ける、草の根運動ってマジでバカにできない。
なので次のツアーで九州や東北に来ないっていうのはやめてもらいたい。笑
1公演にするとかちょっとキャパ下げるとかはあるかも……
いや寧ろ今のキャパのまま強気に突き進むのもアリだと思うし、
細かく回ってみるのもいいじゃない。
そうなると次はチャレンジという形になるけれども、打ち勝ってほしいと思っている。
(必ずしも売り切れさすって意味ではなく)
全員が楽しめばその噂を聞いた人が
「行ってみようかしら」となるかもしれないんだよ。
演出面でいうともう少し伸び代がある気がしてます。
筆者は過去に同じ会場で家族の付き添いでジャニーズのNEWSのライブを観に行ったこともあり、
あれは本当に完成度が高くてショウアップされたものだったんだなと今になって分かります。
当時のメンバーは6人だったのですが、全員を物理的に近く感じることができたと記憶してます。
きっとかけられる予算は桁違いでしょうし、
あちらは年中いろんなグループがライブしてるからセット、トロッコやフロートの使い回しもできるだろうし……比べられない部分もありますが、
でも君らあれだけ大所帯なんだからさ、もうちょっとアリーナの端っこにも来てくれてもいいじゃない?笑
と、こんなことを書いてるうちに福岡公演のことを推しがブログを更新してました。
一旦手を止めて読み進めていく。
「私達とおひさまなら、たとえ0からになったとしてもまた1にできると思います。」
この一文に辿り着いた時、すごくうれしかった。
俺の思ってたことを言ってくれた。
全く同じ気持ちよーと伝えたい、そんな人がたくさんおるんやないかな。
そうだよ、最初は君たちあんな握手会のレーンがガラガラで、
まるで滑走路だって揶揄されてたところからここまで来たんでしょう。
俺も知ってるよ。
地方の席がちょっと埋まんないくらいなんだってんだ。
マリンメッセにあれだけの人数集められるグループなんてそんなに多くないんだよ。
0を知っててなかなかうまくいかない時期を知ってる人達はなかなかくたばらずにまた立ち上がる力を持ってるってことも、
僕は知ってるつもりです。
0を1にして、その1を増やしてきたんでしょう。
長くなってきたな、もうちょっとだけ続くんじゃよ。
バンドもそうですが、"ブースト期間"ってあると思います。
(借り物の言葉ですが)
どんなライブをやっても売り切れて、
何をリリースしても世間にすぐ広まって、
先々で「絶好調ですね」なんて言われて、
「時の人」ってやつかな。
でも時は過ぎるのでね、そういう時期はいつか終わる。
日向坂46はもうそういう時期を抜けたんだと思う。
新しい人たちはどんどん出てくる。
そういう時期が終わってちょっと落ち着いたら落ち目って言われちゃうのは昔から納得いかないなと思ってます。
ここからが本当の勝負じゃないか?
もう十分グループの名前は売った、
ある程度顔と個人名を知られてるメンバーもいる。
日向坂といえばっていう代表曲もいくつもある。
そう思うと本当に「ここから」じゃないか。
まだまだこれからじゃないか。
そんな時におひさまでいられて俺はうれしいです。
来年もツアーをやってほしい。
できれば福岡に来てほしい。
できれば大阪でも観たい。
もっともっと日向坂46のライブが観たい。
最後まで書き切るのにかなりの時間を要してしまった。笑
余談。
先日にリリース時にとある曲の感想というかレビューというか、長々と書いたのを放置していたので、
そのうち載せます。
推しが初めてセンターポジションに立った曲です。
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