KEYTALKのライブを振り返る【2024年下半期】
楽しいことばかりを思い出して、
ずっとにやにやしながら書いていたこのシリーズも、
遂にここまで来てしまった。
そもそもKEYTALKのライブが無いから、
これを機に懐かしもうって始めたシリーズなので、
ここまでくると辛いことも多いのでもうあんまり思い出したくなくなっていた。
このシリーズの更新が滞った原因はまさにそういうこと。
でも自分の気持ちを残す意味も込めて書きます。
ちょっと前に武正さんのYouTubeで「やっぱり義勝ってすげえんだな」って彼の名前が出たのも一つのきっかけになってます。
メジャーデビュー11周年、おめでとうございます。
7/17@福岡The Voodoo Lounge
義勝さん不在で始まったアコースティックツアー。
そのツアー真っ最中に突然の脱退表明、
突き放すような言葉の数々、
メンバーの「聞いてないよ〜」
そんな状況下でもお構いなしに続く連日のライブ。
(たまたまですが6,7月のライブの本数はすごかったですよね)
ただ義勝さんが居ないってわけじゃなくなったこのツアー。
7/13に事態が急変した後、
7/15のFC10周年ライブの配信を観てはいたものの、
僕が生で3人でのライブを観るのはこれが初めてでした。
冷静で居られない気がして開演前から酒飲んでました。
……それはいつものことでした。
整理番号は96番、座席ありだからキャパは100設定かな。
どうせ早く行ったってとギリギリに行きました。
それもいつものことか。
どうやって出てくるんだ?と思っていたらGipsy KingsのVolareにのせて登場。
そんな明るい曲で……と思いましたがアコースティックだからか。
誰の選曲だろう。
開口一番は武正さん。
「大変お騒がせしております、ご心配をおかけしまして申し訳ありません。
今は話せることが少ないのですが、ひとまず今日は楽しい夜を一緒に作りたいと思います」
こうやって書くと神妙な字面で読めるけど、
実際の声色と表情は明るいものだった。
声色と表情はね。
始まったのはララ・ラプソディー。
義勝さんの作った曲。
正直ライブが始まって数曲は
「これはどうやって観るのが正解なんだろう」
と探り探りだった。
orange and cool soundsのベースソロは武正さんの口ソロ。笑
冒頭以外のMCではいつものようにふざけ合う3人。
無理してないかい?いや無理してるに決まってるよな。
と心配していましたが。
気付いたらシンプルに曲の良さが際立って、
聴き入ってしまっていた。
ああやっぱり良いバンドなんだな。
アコースティックはベースが無くても演奏自体は成立してしまうからこそ、
ライブに没頭できた。
それでもやっぱり彼の不在を意識せざるを得ない瞬間は多々あった。
本編のことは正直あまり書きたくない。
決して酒を飲み過ぎて覚えてないわけじゃない、決して。
一旦ハケてアンコールの予定をもうこのままやろうと。
照れ隠しを演奏する前に巨匠がMCしたんですが、
やはり今まで歌わなかったパートも歌うからいつもより練習してたらしく、
「やっぱり歌うことが好きだ、歌っている間は何もかも忘れられる」
と話す巨匠は頼もしかった。
そしてこの日初めて「義勝」と彼の名前を出した。
詳しくは書きませんが……
口下手な彼の実直な本心が伝わった気がします。
本当の最後はアワーワールドを。
2番に入るところで
よ、し、か、つ!!
とみんなで叫ぶのがお決まりになってますよね。
あれがどうにも僕は苦手で。笑
(最初なかったもん、いつからやるようになったんだっけ。
巨匠が言い始めてそれが伝染してったんだっけ)
でもこの日ばかりは叫ぶ以外の選択肢は無かった。
それで何かがステージに伝わるかもしれないと思ったら叫ばずにいられなかった。
終わってから観に来ていた巨匠のご両親がいろんな人に挨拶やら話しかけられたりしてて、
僕も少しお話ししたんですが。
いろんな人に話しかけられてお母さんが泣きだしちゃって。
息子を想う母の気持ちも当然あることでしょう。
でも九州のライブの多くに来ているお母さん、
きっとお母さんはKEYTALKのファンでもあると思うんです。
余談ですが先日はAlaska Jamを観に福岡に来ていて、
言葉を選ばずに言うとメンバーへの愛が深いご夫婦だなと。
いろんな気持ちが綯い交ぜになった涙だったんじゃないかな。
こちらも詳しくは書きませんが、
ありがとう、ありがとう、と繰り返していて、
「僕らみんなKEYTALK大好きなんで!!」
と伝えて帰りました。
帰りにひとり会場近くでラーメンを食べ終わって店を出ると、
リュックをからった巨匠が向かいの道を歩いていた。
いつもなら駆け寄って感想やら何やら伝えてたと思うけど、
この日はどうにも足が動かなかった。
面と向かって何を話せばいいのかわからなかったから、
小さくなる彼の背中に念を送るだけに留めた。
演奏面に限れば巨匠が一番大変だったと思うこのツアー。
歌う量が単純に倍だし、
タブレットで歌詞見ながらだし。
なのに間違えるし。笑
初めての全編アコースティックワンマンツアー、
慣れない3人体制、
本当にお疲れ様でした。
小ネタ
MCでみんなで酒を飲むくだりになり、
八木さんが「俺買ってくるわ」と言いハゲてハケて……
横のフロアに繋がる扉から出てきた時はめちゃめちゃ笑いましたね。
「すいませんビール3つ……」
って普通にバーカンで注文してんの。笑
しばらくMCをフロアで観てて、
よっ! と俺の肩をぽんぽんとしてくれた。
いつもと変わらない(ように振る舞う)八木さんがそこに居て、
少し安心してその後もライブ楽しめました。
やぎしありがとう。(武正さん風)
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たまにこのモニターて観てました。
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7/28@下北沢ADRIFT
KEYTALKのライブで「こういうコンセプトで観たいな」
と思っていたものがあるとしたら、
それは性別限定ライブでした。
(もう一つはアルバム再現ライブ)
男だからってわけじゃないけど、
僕はやはりKEYTALKには元気なライブを求めてしまうわけです。
それはステージ上に限らずフロアも元気であってほしい。
対バンやその日の客層によってこんなにも空気感が変わるバンドも珍しいですが、
どんな日でもフロアが元気なら僕も元気になれる。
歳を重ねて落ち着いて観る日が増えたといっても、
根っこは変わらず「あの空気」を求めています。
この日は活動休止を発表して初めてのライブ、
そして活動休止前最後のワンマンライブでもありました。
それを受けてかどうかは分からないけれど……
いやそんなことは関係なかったんでしょう、
とにかくこの日はとんでもない熱量でした。
汗をかくことも服が乱れることも厭わない、
「俺たちはこんなライブをずっと待っていた」
という期待感をステージ目掛けてぶつけているような。
(女性ファンの中にもこういう空気が好きな人がいるのは勿論知っています)
終わってから気付いたのですが、義勝ソングは1つもありませんでした。
orangeの作詞くらいか。
それでいてこの層の厚さ。
KEYTALKの奥深さを思い知った夜でもありました。
'海'を初披露だと3人とも勘違いしていたり、
(2019年のツアーで披露、DVDにもなってる)
巨匠の喉を気遣ってか何曲か半音下げていたり、
KEYTALK流のメロディックパンク'Rainbow road'が意外と入ってなかったり。笑
(絶対やると思ったんやけどなー)
本編ラストにOh!En!Ka!をやったんですが、
色々ゴタゴタがあってしばらくして、
「この曲って今のKEYTALKにぴったりじゃないか」
って僕は勝手に感じてて、
1人で聴いてはしんみりしていました。
この日は巨匠が
「いつもはみんなに向けて歌ってる、
でも今日はみんなも俺らに向かって歌ってくれませんか?」
と。
そんなこと言われなくてもこの曲をやるならそのつもりでした。
「何度だってそこから立ち上がるんだ」
という歌詞が時を超えて彼らを鼓舞する言葉にもなったんですね。
(シングルのジャケは「走れ」の毛筆で、まあ彼らは一旦立ち止まるわけですが……)
「この後ショット飲みたいやつはバーカンまで……俺が奢ります!!」
うおおおお!!!!やぎし!!やぎし!!やぎし!!やぎし!!
とやぎしコールが発生するという、ほんっとにアホな男ノリでした。笑
えっと1杯300円としても
×200人くらいいたから……
は、6万円?笑
やぎしありがとう。(武正さん風)
その後は夕映えでフィニッシュ。
巨匠がギターを手放した瞬間、
武正さんが自分の音量をぐいっとあげたのがすげえテンション上がったなー。
最後は全員上裸になって八木さんも武正さんもダイブ、もうめちゃくちゃ。笑
巨匠が何度も繰り返した
「絶対またやろうな!!」
八木さんが楽屋に戻って呟いた
「ロックバンドやっててよかった」
武正さんの久しぶりに見たあの笑顔。
いろんな意味で一生忘れないライブになった。
義勝さんがこの暑苦しい光景を見たら何と言ったんだろう。
案外センチメンタルな気持ちにはならず、
楽しかったー!!に尽きるライブでした。
思うとすれば「またやってくれ」「できれば4人でまた観たい」でした。
俺らが諦めたり希望を捨てたらダメだ。
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いつか聞けるといいですね。
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珍しくセットリストの紙も投げてました
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ADRIFTってライブハウスなのか?
8/22@新宿LOFT
ここまでこのシリーズを読んでくださった方はもうお分かりかと思いますが、
僕はKEYTALKと同じくらい9mm Parabellum Bulletのことも大好きです。
だから発表された時、10年ぶりの対バンがすごく嬉しかった。
しかも初の2マン、こんなの死ぬど。
チケットを買った時はこのライブがこんなに別の意味を持つものになるなんて当然思いもよらなかった。
既にチケットを持ってるのはラッキーだったかもしれないけど、
否が応でもこのライブを観届けなくてはならないというのは、
贅沢だけど少なからず辛さもあった。
前日には幕張メッセでTRIPLE AXEのラストツアーのファイナルもあって、
いろんなことが終わってく、
時代の移り変わりかなとセンチメンタルな気持ちになりました。
まあKEYTALKは終わらないけどね。
ちょこっとだけ9mmのライブの話も。
卓郎さんがLOFTの思い出を話した後、
KEYTALKの活動休止に触れた。
「俺たちもいろんなことがあったんですよ。
知らない人は別に調べなくていいけど。笑
でも今はこうしてライブできてる。
だから、きっと良い形になるよ。
何の責任も取らないけどね。笑」
と笑って話す卓郎さんの大人の余裕というか、
この人の無責任な言葉にずっと救われてきた10数年間だったから、
今回も大丈夫だって思えた。
元々彼らと直接関係があったのは義勝さんだったからこそ思うことはあったろうし。
その後のBrand New Dayという選曲も素晴らしかった。
「いつか全てが煌めく日を どうか僕にもひとつください」
という歌詞の後に
「KEYTALKにも!!」
と叫んだ時は思わず拳があがった。
みんなこの曲もっと聴いた方がいい。
この日のハイライトのひとつでした。
ここだけの話、
9mm Moblileのラジオでも少しKEYTALKの話してました。
気になる方は課金して聞いてみてください。
そして発売中のアルバムと巡業中のリリースツアーにも是非。
みんなKEYTALKのツアー中止になってチケ代浮いたでしょ?笑
転換が終わり現状ラストのKEYTALKのライブへ。
SEは物販。
この日も義勝さんの曲は無し。
全曲セトリを並べながら振り返りましょう。
(ずっとこうやって書けばよかったですね。笑)
1.MATSURI BAYASHI
2.アゲイン
3.ハコワレサマー(半音下げ)
マツリバヤシのドラムソロではかみじょうさん宜しくバスドラドコドコドコドコの連打。
この日武正さんのイヤモニの調子が悪かったのか、
途中から外してコロガシと後ろのアンプからでモニターしてました。
休止前ラストに触れながらも楽しんでいこうという空気で、
湿っぽくならないように努めているのが分かった。
4.DROP2
5.ブザービーター
6.color
7.テキーラキラー
8.ナンバーブレイン
9.One side grilled meat
ここのセクションの盛り上がりはすごかった。
特に8,9はバンバン人が降ってくる。笑
ブザービーターとか久しぶりに聴きましたな。
普通にライブとしてめちゃめちゃ良くて楽しんでいたら、
ワンサイドのシャウトで
「お前ら長い間お世話になったな!!また絶対帰ってくるぞ!!」
と叫んでてハッとしてしまう。
気付いたらライブが折り返した頃、
「僕らの曲は夏と共に在りました。ちょっとセンチメンタルな気持ちで歌わせてください」
と巨匠からMCがあってしっとりセクションへ。
10.エンドロール
11.summer tail (半音下げ)
12.黄昏シンフォニー(半音下げ)
のセクション。
巨匠の曲ってストレートな曲の良さがスッと入ってきながらも熱くなれる要素があって、
元々一人のシンガーだった由縁がそこにある。
ここのセクション、ずっと泣いてた。笑
エンドロールのイントロでここまで揺さぶられるとは。
「曲は勝手に育っていくものだと実感していて、
今日は演奏できなかった曲もあったけど、
僕らが帰ってくるまでみんなの中で育ててほしい。」
13.Oh!En!Ka!
遂に本編ラスト。
1番に入ったくらいにふと見ると、
八木さんが俯きながらドラムを叩いていた。
顔が明らかに強張っていて、
「ああ泣いてんだな」
って分かってしまった。
いつも笑顔でいようとしてくれたバンドだし、
八木さんはその印象が一番強い方。
そんな彼がこの10数年で一度も見たことないような表情で泣いている。
流石に心にきました。
寂しいとか悲しいじゃなくて、辛くなった。
朧げながら受け入れていたはずの活動休止が、
より真に迫ってきた瞬間だった。
それでもなんとか前を向いて、
最後の最後まであくまでロックバンドの楽しいライブを届けようとしてくれた。
en.夕映えの街、今
これまで幾度となく演奏されてきた俺たちの夕映え。
いくつものライブの重要な箇所で演奏されてきた大切な曲。
その度にライブの盛り上がりをさらに加熱、加速させてきた。
この日もフロアはカオスになった。
巨匠が飛びこんできてからはさらにカオスを極めた。
最終的に雪崩が起きてしまって苦しそうに連れ出される人もいた。
あーあ……苦笑
最後は全員上裸になり、
(あ、これ先月も見たな)
お立ち台に立ってお辞儀。
八木さんは泣きそうだったのかすぐにハケていった。
八木!!と呼び止めるも、ちらっとこっちを見て手を振ってくれた。
(ライブの時だけは彼を呼び捨てにしたくなる。笑)
いいんだぜ泣いたって。
小ネタ
この日、巨匠が活動休止のMCをした時。
「やだ、ほんとにやだ」
と泣いてる女の子の声が聞こえてきた。
分かる、分かるんだけど、
俺は3人のまま走り続ける方が全員しんどいんじゃないかと思っている。
彼らも俺たちも周りの人も。
無理矢理肯定的に捉えるならこれは良い機会なのかもしれない。
きっと体制を整えるための活動休止だから、
長い目で見たときにあの期間が必要だったと絶対に言えるようになる日がくる。
だからやだなんて言わずに、今は黙して見守ろう。
何回でも言うが気持ちはわかるよ。
ライブが終わっても気持ちの整理はつかないので、
とりあえず飲むしかないと居酒屋へ。
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誰が描いたのかな
4匹と4人だけど
9mmもモンスターみたい笑
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和彦さんもこう言ってることですし……
現時点の心境
まあそのうち帰ってくるんじゃないすか?
なんて軽々しく済ませられるわけもなく。
これまでもライブを観ない期間が空いたりもしたことはある。
でも時々折に触れて、
「そっか、KEYTALK今やってないんだったっけ」
と気づいてしまうと、
やりきれない気持ちになってしまう。
2ヶ月足らずのうちにいろんなことが起き過ぎて
正直未だに理解が追いつかない部分もある。
それはちょっと理解できないんだけど落ち着いたら説明してくれるかい、みたいなことも起きてる。
状況が整理され、そして自分が理解できるまでこの件に関しては「静観」を決め込んでいました。
きっとメンバー4人ともSNSは見ているだろうし、
憶測や一方的な見方で誰かを嫌な気持ちにさせたくなかった。
こんなただのしがない、いちファンの声でも届いちまえば刃物になり得るんだよ。
ここはTwitterやInstagramよりはクローズドな場だと思うし、
僕も何となく落ち着いてきたので今の気持ちを書き残しておこうと思います。
一つ言えるのは
「KEYTALKはこんな形で終わるバンドではない」
ということ。
終わるべきじゃない、このまま終わるなんて絶対にダメだ。
2013年のライブから振り返るにあたって、
ライブ以外に映像や音源の作品だったりメディア出演の録画だったり、KEYTALK TVだったり、
KEYTALKに纏わる様々なことを思い出したり改めて調べ直したりしてました。
そして長らく全く見てなかったFC会員限定の映像だったり。笑
(これはアーカイブがあり過ぎてまだまだ楽しめそう)
そしたらすごく楽しい気分になったんですね。
馬鹿みたいだけど。笑
懐かしいなぁとか、こんなのあったなぁとか、
今バンドは過去最悪の状態なのに。
いつもKEYTALKには笑顔をもらってました。
いつもKEYTALKは笑顔をくれました。
いつもKEYTALKが笑顔で居てくれたからこそ、僕はこんなに楽しめていた。
改めて心からの感謝しかないです。
4人には感謝しかない。(巨匠風)
正直この11年、応援してて嫌な気持ちになることもありました。
他のファンの人のマナーが悪かったり、
商法が気に入らなかったり、
他のバンドのファンに「アイドルバンド」だと言われてるのを何度も見聞きしたり、
客席がキャーキャーだのかわいいだのうるせえって思ったり……
こいつら何しにライブ観にきてんだってキレたこともありました。
マナーに関しては、
俺もダイブしたり酒ばっか飲んでたりたまに野次ったり、
もしかしたらそう思われたこともあるかもしれない。
ここで言いたいのはその前に人としてどうなの?って思う時期があったってこと。
今でもたまに見るけど、もうそれもどうでもよくなってきた。
閑話休題。
僕がKEYTALKのファンを辞めるタイミングなんて今までいくらでもあったと思います。
でも辞められなかったのは、
自分の「好き」にだけは嘘をつけないからなんですね。
メンバーに幻滅したことだけはなかったし、
(昔はたまに「おいおい…」ってこともありましたが)
楽曲に好みはあれど良い曲ばかりです。
この期間に全曲聴き返しました。
曲を聴くといろんなことを思い出すんですよね。
巨匠が言ってた「曲が勝手に育つ」ってまさにこういうことで。
今まで思い出す機会のなかった、記憶の奥底に眠っていたあんなことやこんなことがフラッシュバックしました。
ライブにしたって人間のやることだからそれは調子の良し悪しはあるけれど、
殆どのライブが行って良かったと思えるものばかりだった。
(1回だけこれは酷いと思った回はあった。笑)
夏フェスの本数自体が「いや多すぎるやろ」ってくらい増えてもそのラインナップの殆どに名を連ねて、
いろんなバンドのツアーに呼ばれて、
たまに全く違う界隈のライブにも呼ばれて、
(手越くんとかばっしょーちゃんとかV系バンドとか)
主催ツアー、FCツアーもほぼ毎年やって、
日本武道館ワンマンを2回もやって。
名実ともにライブバンドだったと思います。
この界隈のライブシーンの一端を担っていたと思います。
いや間違いなく担っていました。
このシーンにおいての貢献度はかなり高いはず。
義勝さんの脱退騒動、活動休止の報せ。
この時期、何度も耳にした言葉があります。
「KEYTALKは青春だった」
いつもなら
いや、過去形かい!!今も最高にかっこいいわ!!
と言って返すんですが、
この時期ばかりは
「誰かの青春になれるってすごいことだ。やっぱりKEYTALK半端ねえな」
と感じていました。
KEYTALKといえばMONSTER DANCEのバンドみたいに言われても
いや!!他にも良い曲たくさんあるから!!
と思っていたし今でも最終的にはそう返すと思いますが……
代表曲が浸透して認知されて、
サビの一節をみんなが歌えるバンドがどれだけいるか。
悲しいけれど殆どのバンドが1曲どころか存在さえも知られず、
ひっそりと消えていくのが世の常です。
ここまでライブシーンに貢献して、
ここまで誰かの青春になって、
今もなお誰かの青春で在り続けている、
そんなバンドがこんな形で終わっていいわけないんです。
終わってほしくない。
終わるはずがない。
ここで終わる奴らではない!!(古閑さん風
3人になって正直痛々しく見える時もありました。
頑張り過ぎてるのかなって思う時もあった。
こんな事態でもKEYTALKはKEYTALKらしくあろうと努めてくれた証だと思います。
今はどうだろう、少しは落ち着いて穏やかな日々を送れているかな。
「活動休止」を謳って二度と帰ってこなかったバンドなんて腐るほどいる。
それはまあいい。
それぞれの事情がある。
名前を残したいだけで事実上の解散のつもりなんだと思う。
でも僕は8年かけて帰ってきたバンドを知っている。
抜けたメンバーも再加入してマイペース、スローペースながらまた歩を進め始めたバンド、
ARTIFACT OF INSTANTって4人組です。
KEYTALKは8年といわず、もうちょっと早めに帰ってきてほしい。
欲を言えば……いや必ずあの4人がいい。
あの4人じゃないといけない。
これを書いている今も俺はKEYTALKの色褪せたタオルを持ってライブハウスに来ている。
改めてメジャーデビュー11周年おめでとうございます。
またどこかのライブハウスであなたたちのライブを観れる日を今か今かと心待ちにしています。
俺はずっと待ってます。