211120 ZeppがSHELTERになります② ハルカミライ編
ZeppがSHELTERになります。
何を言っとるんだ?
SHELTERはSHELTERだろ(マジレス
何となくじっくり観たかったので今日は二階席を選んだ。
SHELTERに二階席は無いぞ。
座席にはSHELTERのフリーペーパーが置いてある。
開演直前には店長である義村さんの前説。
注意事項の後、「めっちゃ緊張しますねこれ」と思わず笑ってしまっている様子。
フリーペーパーに触れ、
「1ページ目は僕の想い、その後は手伝ってくれているスタッフのこと、ここに全ての想いが書いてあります。」
と愛おしそうに話していたのが印象的だった。
別にお話ししたことないし直感的だが、
何となくこの言葉は信用できるなと思った。
映像や遠巻きに見ていただけの人なんだけれども、
口下手ながら実直な想いを感じさせる口ぶりだった。
前説も終わり、BGMはいつのまにか猿のピカロに切り替わっていた。
ハルカミライの楽器隊3人が出てくる。
須藤さんが前に迫り出してきて落ちる照明。
学さんがいつも通り大股で歩き、4人が揃う。
「オーイェー! 」の雄叫びで会場中の拳が一気にあがる。
'君にしか'から始まるライブ、久しぶりだった気がする。
アウトロでハーモニカを吹き、そのまま'ヨーローホーへ。
この曲はリリースしてからはライブで初めて聴くな。
この日は二階席だからかコーラスがよく聴こえた。
Zepp羽田の音響、最強。
そのまま'カントリーロード'へなだれ込む。
大地が早くも弦を切ってしまい「かじかんだ季節の〜」のパートを学さんと須藤さんのアカペラで歌う。
学「やべえ、マジハモネプ。」
須藤「インスタの奴なんかよりうめえだろ? これがプロだ」
とおよそZeppとは思えない和やかなやりとり、それもいつも通り。
「今日70分貰ったから長えよ、しっかり燃え尽きて帰るわ」
としっかり宣言した後からは更にすごかった。
本家SHELTERでは絶対にできないプレイばかりだった。
所狭しと転げ回ったり、ステージから足を下ろして座り込んだりと。
SHELTERで初めて観た時を思い出して、
当時はこんなにパンク色も強くなかったし、暴れ回ってなかったよなーって思い出して少しだけグッときた。
この日は序盤の畳み掛けが凄かった。
最初のセクションがまるで何年か前と現在を混ぜこぜにしたような並びだった。
1.君にしか
2.ヨーローホー
3.カントリーロード
4.QUATTRO YOUTH
5.PEAK'D YELLOW
6.ファイト!!
7.俺達が呼んでいる
8.春のテーマ
ね? なんかそんな気がしたから懐かしさもあった。
この間に予定外のMCが入ったりもした。
菅田将暉に似てるとかキスマイの玉森に似てるとか笑
須藤さんのピックが飛んできたのに拾わなかったKEYTALKファンいじりの後、
「じゃあもうひと押し」と始まったのは'Mayday'
「久しぶり、じゃないよな、はじめまして」
いつでもチャレンジャーでいるのは昔から変わらない。
'ウルトラマリン'→'predawn'までの星屑ゾーンの後に続いたのは
「自分の目を信じろ 価値は自分で決めろ 騙されたくねえよなぁ」
と叫び一気に最新EPの'光インザファミリー'へ。
古い曲からいきなり最新曲に飛んでも違和感がないどころか、
まるで同じ時代の曲に聴こえるのがハルカミライの強みだと思う。
シールドが絡まりあってるのを解くだけで拍手が起きて、
思わず笑ってしまう学さんが歌いはじめたのは
'俺達を待っている〜世界を終わらせて'。
この曲はいつ聴いても泣きそうになってしまう。
この日も例外でなく半泣きで踊ったり身体を揺らした。
「なぁ、今日来て良かったよな」という叫びが'僕らは街を光らせた'の轟音のイントロと重なる。
「高校の頃の親友が教えてくれたあのバンドと対バンだってよ」
「昨日の夜、明日ツーマンだって連絡したんだよ。そんな日が来るなんて思わなかったって返ってきたんだ」
曲中に思わず胸が熱くなるエピソードを語る。
自分と同世代のバンドだからこそその重さが分かってしまう。
改めてハルカミライってすごいよなって思い知らされる。
「バンドやってる奴、SHELTERに出てる奴、ここまで来いよ」
とステージを指差しながら煽る。
この時ばかりは挑戦者の目ではなく、追われるチャンピオンのような負けられない目をしていた。
「義村さんまたラーメン連れてってください。
ラーメン苦手だけどみんなと食べるラーメンは好きだから」
と言って始まった'アストロビスタ'では、
「眠れない夜にあたし KEYTALKを聴くのさ
眠れない夜にあたし 元気が出るよな
眠れない夜にあたし 元気が出たら
さあみんなでSHELTERに帰ろうー!!」
と泣かせてきた。
こんなのもう、2バンドとも大好きな俺からしたらたまらんのさ。
全くタイプの違う2バンドだけど、何処か似てる気がするんだよ。
本当にそうなんだよ。
「俺らにも育ったライブハウスがあって、折角だからその曲をやります。すいません、曲変えます。」
とPA卓へ合図を送り、
最後の曲'ヨーロービル、朝'だった。
この曲が入ってる「symbol」が俺の初めて買ったハルカミライのCD。
その後に「21世紀」とかTNAに入ってからのCDを買った。
だから思い入れがかなりある曲。
見向きもしない落書きみたいに見つけてもらえなかった時代を歌った曲。
それをSHELTERになったZeppで歌うこと。
予定を変更してでも「今歌いたい」と思ったこと。
胸が熱くならんわけがなかった。
"僕らは今 明かりの中 覚めない夢と今を 疑いながら信じてる"
今の彼らはどんな夢を抱いているんだろうね。
それを知りもしないのに、俺はこのバンドと一緒に歩みたいとまた強く思ったよ。
KEYTALKは先に出会っただけ。
ハルカミライも同じように好きでいる。
嘘くさいけど、俺は一番好きをたくさん持ってる。
だからこの日にこの場所を選んだんだ。
ZeppがSHELTERになります。
何を言っとるんだ?
そう思ってしまったけど、
本当にSHELTERみたいだった。
何がってわけじゃないけど、ステージから伝わるあの空気。
SHELTERの空気だった。
完璧に見紛うわけではなく、空気感がそう感じさせた。
あの2つの階段を降りてわくわくする感覚。
いつかまたSHELTERでハルカミライのライブを観たい。
その時にも、同じように感じられたら最高だなと思う。
そんな70分のライブ。
頭を下げてステージを去る4人。
めいいっぱいの拍手を送った。
始まってしまった、あとはもう終わりに近づくだけだなと寂しくなった。
KEYTALKについてはまた次のnoteで。
1.君にしか
2.ヨーローホー
3.カントリーロード
4.QUATTRO YOUTH
5.PEAK'D YELLOW
6.ファイト!!
7.俺達が呼んでいる
8.春のテーマ
9.Mayday
10.ウルトラマリン
11.predawn
12.光インザファミリー
13.Tough to be a Hugh
14.エース
15.フュージョン
16.世界を終わらせて
17.僕らは街を光らせた
18.アストロビスタ
19.ヨーロービル、朝