【再掲×加筆】「YOU's」に寄せて

遂にBAN'S ENCOUNTERも楽曲配信スタートということで。
昔のブログ(もう更新していない)に2018年発売当時に載せていた「YOU's」リリース当時の記事を再掲、
そして2024年現在の感覚も添えておきます。

流石に今読むと文章が若すぎるな、こいつはしゃぎすぎだなって部分は推敲してます。

ちなみにCDの歌詞カードは松尾さんの手書きですので、
是非ともCDを手に取ってみてください。
改めて歌詞カードを読み返したけれどやっぱり良いもんです。
久しぶりだったので懐かしい気持ちになってしまいました。

確かに時間は経たけれど、
6年……そんなに経ったか。

前書き

あー遂に出てしまった!
BAN'S ENCOUNTERの「YOU's」が遂にリリース!!
いちファンのくせにまるで自分のことのように嬉しいです。
好きな女の子と付き合えたときみたいなどきどき感がある。
店着日と発売日に全く行った所のない土地でライブしてるってなんか面白いし、
それが関係の深いレーベルのバンドのツアーって素敵だよね。

勝手に感想文!!
BAN'Sの初全国流通盤にして初のフルアルバム「YOU's」について1曲ずつ書いていこうかなーと思います。
(9曲ってフルアルバムなのかな?まあ本人達がそう言うんだからフルアルバムでしょう!)

(2024年パート)
現在1st、2nd、3rdという表記になっておりますので、
フルとかミニとかもう形態や呼称、肩書はどうでもよくなってきました。
それぞれを作品、として捉えてます。

1.信じる唄

最初に公開されたMV曲。
5thにしてlast demo「ソングバイ」のリリースツアーファイナルシリーズ「YOU's」でも披露。
(ここで先に「YOU's」を使うのが憎いね)

初めて聴いたとき、BAN'Sの新しいアンセムになる曲だー!と思った。
これまでのBAN'Sらしさはそのままに。
今までにない、でも確実にBAN'Sなそのサウンド、
過去と現在、さらには未来さえ見える全時代融合の素晴らしい楽曲です。
新しいBAN'Sの名刺になる曲に、既になってる気がする。

(2024パート)
当時感じていたように、それ以上かもしれないが、
やっぱりBAN'S ENCOUNTERと僕らを繋ぐアンセムになりましたね。
それぞれがそれぞれのライブで「あの日の信じる唄は忘れられん!!」みたいな思い出を持っている気がする。
俺にも数えきれないくらいある。
最近でいうと"MAKUAKE fes."のアンコールかな。
きっとこれからもそんな瞬間が増えてくと思うと11月のレコ発が楽しみです。

2.17

松尾さんお得意のDのオンコード。
"信じる唄"のMVの最後に少しだけ流れてたとき、
どこで拍をとっていいのか分かりにくかった笑
この前のオレポとの2マンで初披露されたとき、
バンドイン以降の展開は公開されてなくて、
その後が聴ける!と思ったら脳汁が出まくって脳天から爪先まで熱ーくなった。
(気持ち悪い表現やけどマジです)
あとあのギター17歳の頃から使ってるんだね。
めちゃくちゃ松尾さんの音がしますよね、逆か。

(2024)
「17ききたい!!」という声をよく耳にするファンの多い曲。
松尾さんの今のメインギターはもう黄色のサイクロンじゃなくてepiphoneの赤いレスポールジュニアになったけれど、
袖に控えてるサイクロンが視界に入るとやはりうれしくなります。
(この曲の時だけ持ち替える時もある)
That's 松尾洋平の音ってのもここ数年で変わってきたね。

MVは発売から少し経ったある大雨の夜に発表されました。
ツアーのファイナルの映像ですね。
最後にエンドロールのように流れるツアー日程が凄まじい行程で、
今見ると「よくこんなのやってましたね、、、」と逆に新鮮です。
このMVが一番好きかもしれない。

3.LAMP

こちらも「ソングバイ」リリースツアーファイナルシリーズで披露。
そしてまたもDのオンコードで進行していくんだけど、サビ前はまた違った響きに。
最後の合唱は決してシンガロングでは無いけど、僕は心で歌ってる。
松尾さんのこれからの決意が表れた曲だと勝手に思ってます。
新曲たちの中では一番のお気に入りです。
まさかMV作ってたとは!
きっとこれもBAN'Sの新しいアンセムになるし、
今よりももっと大きな存在になるんじゃないかなって予感がしてる。
あと長崎バンドでランプというと……
close your eyes...close your eyes...

(2024)
最近は前振り付きでライブの序盤によく入ってる印象。
当時は割と終盤担当でしたね。
LAMP→ナニカ、という流れがツアーのお決まりでした。
信じる唄よりライブでやっとるかもね。
「信じたいものを信じていたい」という言葉は一時期僕の合言葉でもありました。
今でも割とそういう節あります。

4.ヘイト

完全非公開だった新曲。
CDで初めて新曲を聴くなんて4年間で初めてです。
かつてない感覚で歌詞カード見ていちいち緊張しながら展開を追っていくのが新鮮でした。
このコード感も今までのBAN'Sにはない感じで、
このアルバムで一番イカした顔してるなぁという印象です。
早くライブで聴きたい! ツアー初日までせんのかな?
待ちきれません。

(2024)
年に一回演奏されたら良い方、所謂レア曲。
もうワンマンですら演奏されない時もある。笑
当時もBAN'Sにしてはシニカルな歌詞だと思ったけど、
今聴くとそこに隠れた優しさを感じた。
どうでもいい人にはこんな言葉をかけないから。

5.夜

ここからが再録ゾーン。
これは2015年のちゃんぽんフェスで初披露だった。
それまでバラードらしいバラードが少なかったBAN'Sに新しい流れを吹かせた楽曲で、
こんな歌詞を書くんだ……と当時めちゃくちゃびっくりした覚えがあります。
長らくBAN'Sの場面転換を支えてきた楽曲。
再録されて当然。

(2024)
上にも書いたけど初披露の日の景色が未だに灼きついて離れない。
こちらも隠れファンが多いイメージがある。
意外な日にセットリストに入ってきたりその日の空気を変えたり。
再録曲なんであんまり感じ方は変わってないかな。
コロナ禍を越えてまた意味は生まれた気がします。

6.after

これは僕がBAN'Sを観始めた頃には既にあった楽曲。
2年くらい「水平線」のリード曲の"NOVA"よりライブでは演奏されてた笑
最近はめっきり演奏の機会も減ったけど、
再録されたことによって2018年はたくさんやるんじゃないかな?と期待してます。
アレンジ自体は大きく変わってないんだけど、
歌詞がライブバージョンになってたり、
どきっとする仕掛けが入ってたり、
まさに「after 完全版」に仕上がってるなと感じました。

(2024)
2024年現在、ライブで演奏されることはほぼありません!!笑
2018年当時はそれまでよりはやってたかな?
これこそワンマンでしか聴けない曲代表格ですね。
こちらも特に印象は変わってません。
事あるごとにTwitterに書いてるのでMake The Pancakeザキくん激推し曲のイメージはついた。笑

7.サイレン

これもBAN'Sを観始めた頃には既にやってました。
BAN'Sといえばこの曲のイメージが長らくあって、
ここぞという大事な場面では必ず演奏されてきた。
新譜が長らく出ない期間があって、その間にこの曲を再録してコンピやCDJのコンテストに出したりしてたから
「あのサイレンは出さないんですか?」って誠也さんに聞いたら
「まだやね、大事な場面に取ってる」と返されたことがあった。
このアルバムがそのタイミングなんだな、そう思うと感慨深いですね。
実はver.3なんですが、紛れも無くこのバージョンが一番好きです。
ちなみにここから最後まで全部D。
昔からの手癖ですかね。

(2024)
この曲は案外たまーーーにふらっと現れる。
その度にいちいち懐かしいわけではないけど、
「今日はこの曲を選ぶ日なんだな」
とハッとさせられる一曲です。
たまーーにのせいで「あれは新曲?」みたいな人もいますけど、
それも配信で減ったりするのかな?

8.ナニカ

2014年のよかフェスという今は無いサーキットイベントで初披露。
ライブでは毎回必ず演奏されるBAN'Sの必殺技。
何回聴いたって胸が熱くなるし、
BAN'Sが出てなくても良いライブを観た後は何故かこの曲を聴きたくなる。

BAN'Sの曲は全部大好きなんだけど、
ぶっちゃけダントツ1位です。
この曲が僕たちをいろんなところに連れてってくれると信じてます。
ちなみに先に配布されたsitなフリーサンプラーのバージョンとはミックス違い。
サンプラーのとき、デモのときから増えたたった3文字にグッときた。

いつか「生きてる!」をおっきな会場全体でやりたい。
誰がやり始めたんだっけ、いつもあそこで一層胸が熱くなります。

(2024)
この時点ではダントツ1位と書いていますが、
今は最早好きだとか頻度だとかそんなのを超越した曲だなと思います。
必殺技感がコロナ禍以降まだまだ強くなったというか、
落ちサビで大合唱の日が増えたんですね。
実はこっちこそBAN'S ENCOUNTERを俺たちを繋ぐアンセムなのかもしれない。
10年かけて辿り着いた境地。

9.はじまりの唄

満を持しての再録。
この曲があったから今の僕はBAN'Sをこんなに好きなんだと思います。
初めて観たときにこの曲を最後に演奏していて、
これが無かったら「なんとなく良いバンド」で終わってたかもしれないけど、
この曲を聴き終わった後「なんかすごいもん観ちゃった」と呆然としてしまった。
「ソングバイ」の"これからの唄"はこの曲と同じ世界で繋がってるという。
対になってる2枚だし、
このタイミングの再録。
"ナニカ"とはまた違ったBAN'Sの必殺技。

(2024)
先日さよならポエジー街人との対バン@京都MOJO で久しぶりにライブで聴きましたが、
この日のこの曲もなんだか感慨深さがあった。
(実は友人からのリクエストでこの日のnoteも執筆中、明日明後日くらいには載せます)
サイレンよりは演奏頻度は高いけど、
サイレン同様「この曲を選ぶ日ね」と身構えたりします。
さよならポエジーオサキアユは「アンセムすぎるわ俺たちの」と振り返っていた。
俺たちの、がどこまでの誰を指しているかはわからないけど、
一言、俺もそう思う。

全体を通して

まず音がこれまでとは段違いにビルドアップされてますよね。
一聴して分かる完全なるcooperサウンド、
それによる1st albumに相応しく溢れんばかりの音圧。
新曲たちの生き生きとした顔。
音の広がりがデモとは全く違って壮大になってます。
(ソングバイもcooperなはずなんだけど、今作の方が音ばつばつに詰まってるよね。
正直好みはソングバイくらいの音圧なんやけど、
これくらいゴージャスでも良いよね)

再録曲たちの安定感と、その中に潜む細かな拘り。
随分とかっこよくなっちゃいましたね。
でもあの頃も今も決して着飾ってないと思います。
その時々で出せる最大限をやってるだけなんじゃないかな。

もうツイッターでもインスタでも話しまくってるから
これ以上何を言うでもないけれど、
馬鹿みたいに売れたらいいなと思っている。
BAN'Sに対して夢見ることは多いけれど、
それよりもかっこよく居続けてほしいなと思うばかりで、
そうしたらきっと僕の夢も叶うはずなので、
本当にこれからも楽しみにしてます。
ツアーもまだ始まってないし、楽しみばかりだ。

松尾さんのあの真っ直ぐな目で歌われると、
心の核に迫られている気になる。
全て削ぎ落として、
自分の本当の気持ちって何だろうと立ち返りたくなる。

大切な感情を貰えるバンドはたくさんいるけど、
自分に迫るバンドは今のところBAN'Sしか知りません。
BAN'S ENCOUNTERに出会って4年。
この4年でBAN'Sを通していろんな出逢いがあったな。
定期的に会える人、
4年間会っていなくても会いたい人、
BAN'Sと対バンしたかっこいいバンド。
そのどれもが今の僕を構築する重要な要素達です。
そしてBAN'S ENCOUNTERの楽曲たちは僕の大切な人生のBGMです。
これからも鳴り続けることを、信じている。

あとがき(2024)

久しぶりに全編を通して聴いてみた。
6年前には思えないとはいえ、そこにはやはり時間の経過を感じる。
決して古くなったわけじゃない。
寧ろこれを新作として聴く若い人にも新鮮に届いてくれるはず。
当時の自分が新曲たちにわくわくしたように、再録曲にどきどきしたように。

あの頃はデモ音源とは一線を画す圧倒的な音質の良さに新鮮味を感じていたが、
今改めて聴くとどの曲も自分の中に驚くほど染み込んでいることに気付かされた。
ライブでよくやってる曲もそうではないご無沙汰ソングも。

曲を聴くとその当時のことを思い出す、なんてよくある話だと思いますが。
不思議とこのアルバム、というかBAN'S ENCOUNTERはあまりそうはならない。笑
多分ずっと聴いてるからなんだろうな。
歌詞カードこそかなり久しぶりに手に取ったけれど、
曲はずーっと聴いてるからね。

だから配信開始!!となってもいまいちピンとこないというか、
決してどうでもいいわけじゃないけど、
個人的には全部持ってるしこれから先もCDを買うんだろうから、
どっちでもいいですよっていうのが本音。

でも彼らはBAN'S ENCOUNTERですから。
やっと配信に踏み切ったのには確固たる理由があるはず。
それはおそらく何週間後かに明らかになる。
(あくまで予想)

とはいえ今日日CDの中身をデータ化する手段、そこに至る設備や機会が減ってきたわけだから、
(パソコン買ってもディスクドライブがデフォルトでついてないとかね)
CDを持ってても配信をありがたがる人は少なくないだろう。

でもね、やっぱりあの感動はなかなか超えられん。
旧Studio DO!の物販コーナーに初めて並んだ「YOU's」を見た瞬間。
(実は店頭販売日より数日フライングして売ってました)
1枚ください、といって当時のスタッフのなっちゃんから手渡された感触。
そこにいた誠也さんと抱き合って祝福したこと。
待ちきれずに長崎のネカフェでひとりで聴いたあの夜。
未だに思い出さずにいられない。

愛おしさが宿るのはいつだって人、誰かの手によって作られた形あるもの。

今後BAN'S ENCOUNTERが旧譜3作以降、
どういう動きをしていくのかはわかりませんが、
そういう人の温度を感じる活動をしてくれるはずだというのは、
期待とか信頼ではなく最早確信としてあるので、
これからもよろしくお願いします!!

……これ2ndも3rdもやるんか?笑

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