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初めてのユーザーインタビューを振り返る

こんにちは。情報整理×デザインをメインに制作をしているタカタです。
今回はユーザーインタビューを初めて行ったときの振り返りをしていきます。

私の属性としてはこんな感じです。参考までに。
・グラレコや資料デザインを主に取り組んでいる人
・UI/UX 初心者
・情報整理屋さん
・アドリブが苦手で話が上手い方ではない
・緊張しやすく心配性
・人のモチベーションや行動心理に興味あり



なぜユーザーインタビュー?

個人としてのデザイン制作を行いながら、最近はAlphaDriveという会社でプロダクト改善にも微力ながら協力させてもらっています。

インタビューの情報抽出やデザインシステムの整理など情報整理の面に興味を持ったところから、UXリサーチにも広げてみようと思ったのが始まりです。
ユーザーの対象者から話を聞くユーザーインタビューもリサーチの大事な一部とはいえ、どちらかというと人と話すことが苦手な私にとっては高いハードルだったため、念入りに準備を行い、周りからかなりサポートをしてもらいました。
ユーザーインタビューはハードルが高いかも…と思っていた過去の自分と、これからも挑戦する自分が見返せるように残しておこうと思います。


ユーザーインタビューを行うにあたって

● 事前に用意したドキュメント

最初の属性でも挙げていたように心配性×アドリブ苦手人間なので、「ぶっつけ本番なんて…!」と思い、事前に色々と確認しておく必要がありました。
と言っても、今回のユーザーインタビューの根っことなる部分は、すでに先にインタビューをしていた先輩がまとめてくれていて、私がしたのはシミュレーションや心の準備が大部分だったりします。

特にこの項目はインタビュー前に1つのドキュメントにまとめて、インタビュー中に常に目に入る場所において意識していました。

【導入で共有すること】
・インタビュー対象への目的の共有
・インタビュー対象への前提のルール共有

【リサーチクエスチョン】
・そのインタビューで明らかにしたい問いは何か
・具体的にどんな質問が必要か

● インタビュー中に意識したこと

今回のリサーチ対象のプロダクトの場合、ざっくりとフェーズが決まっているので、できるだけ順番に聞きつつ、寄り道大歓迎、というイメージで挑みました。

具体的に聞く内容については、「聞いておきたい要点はこれとこれとこれで…」という感じで通りたい点を確認するようにしていました。
「これを聞いたら、こう答えるから、これを聞こう」という線的な計画の立て方をすると総崩れするので、できるだけ自由度が高く、でもパニックにならないちょうどいいラインを探りました。

余談ですが、初回のインタビューでは普段の仕事を聞く→並行して提案を考えるのは大変でしたか?という流れで、自己紹介からシームレスにインタビューに入れるかなと思って聞いてみました。ただ、この「大変でしたか?」という問いは人によって思い浮かべるフェーズが違い、実際この時も後半フェーズの話が始まってしまい、最初から寄り道状態でそれはそれで大変だったので、今度からは素直にフェーズの頭から聞こうと思いました。


インタビューの反省点とnext

3回ほどインタビューを行った中で、できなかったことや今後こうしてみようという対策を考えてみました。

反省点1:感情の方に注目しすぎた

自分の性質上、人がどう思ったかに向きやすかったり、「どう思った?」が質問の引き出しの手前にあったりで、咄嗟に感情を聞いていたような気がしています。
対象者の状況を細かく想像できるまで深堀をできる方がフラットだし、その後のインサイトに繋がりやすいので、極力事実ベースで聞き出せるようにしたいなと思いました。

やってみること ⏩
・事実ベースで聞く
・「どんな人」が「何をした(行動)」「何故なのか(理由)」「何によって引き起こされたのか(原因)」を明らかにすることを意識

反省点2:発見が薄い

インタビューを終えて、いざインサイトを書こうと思った時に、参考になる情報が少し薄く感じました。
もちろん緊張によって上手く聞けなかったなどもありますが、「何を明らかにするリサーチなのか」というリサーチ自体への解像度が低かったんだと思います。

質問リストなども作っていましたが、実際に重要なのは「何を聞くか」よりも「何のために聞くか」で。
まだ「上手く聞かなきゃ」「スムーズでスマートなインタビューにしなきゃ」みたいな力みが残っていたのも原因かもしれません。

やってみること ⏩
・プロダクトの全体像を掴んで、どんな役割のリサーチなのかを考えてから挑む
・目的に意識を向ける
・「スマートに聞かなきゃ」の呪縛から逃れる

反省点3:俯瞰した問いができなかった

インタビュー中は、対象者の方がお話しされていること(耳)、聞かなきゃいけないこと(手元メモ)、前の文脈でお話しされていたこと(リアルタイムの議事録)、聞いた中で残しておきたい要点(手元メモ+手)、など多種多様な情報で頭の中が常にプチパニック状態でした。

そのため、目の前の受け答え上の問いは投げられるけど、「この視点は聞けてないな」「ここ重要だから深掘りしたい」など全体を俯瞰した問いがなかなか出てこなかったです。

元々、文字や口頭での長文を理解するのが苦手で、図にしてメモをする癖があるので、次回は図的にヒアリングシートを作ってみようと思いました。

具体的には、「時系列」×「行動・理由・状況」のマトリックス図を作って、特に深掘りしたいエリアを目立たせることで、一目で聞くべきポイントが見えると良いかも…?とふわっと考えています。(上手くいきそうだったらまたnote書きたい…)

やってみること ⏩
・自分の特性に合ったヒアリングシートを作ってみる

まとめ

UI/UXもプロダクト開発もド素人な中で、周りのサポート(尊い)を受けながら取り組んでみたユーザーインタビューを振り返ってみました。
すでに行われたインタビューから情報を抽出するところから始めたので、自分が実際にインタビューすることでかなり視野は広がったんじゃないかなと思いました。


参考にした書籍:
「デザインリサーチの教科書」木浦 幹雄(著)
「UXリサーチの道具箱」樽本 徹也(著)
「はじめてのUXデザイン図鑑」荻原 昂彦(著)

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