「芋掘りたいなら、芋掘れや」って強めに背中押されて、同期ってエエやん、ってしみじみ思った話。
11月30日の夜、しかもめっちゃ綺麗な満月の夜。私は、大阪の福島にある旨い寿司の食える居酒屋で、同期に、「芋掘れや」って言われた。まあまあの真顔で。
私が働いている大阪営業所(本社は東京で今わたしは大阪拠点で勤務)には、同期がたった一人だけいる。岸和田からきた、お祭り男。たぶん、たしかそう。東京にいたときから、研修一緒に受けたり、会社帰りにごはんいったり、した。私は一方的に、めっちゃ仲良し、って過信してる。いや、相思相愛や。うん。(彼女おるけど。)
今、社会人4年目。去年の9月から私はそいつと同じ部署で仕事をしている。今日も隣で仕事をしていた。お疲れさまです。
そして、ただ今、12月1日の22:50。まあ、今日も今日とて、ホットヨガで大量の汗流してきて、ウェアを洗濯機に突っ込んで高速回転させている。昨日noteに書き留めたかったんだけど、まあ、「書きたい」より「寝たい」が勝ったよね。ということで今日この時間にカタカタしている。社会人4年目にもなるとようやくブラインドタッチができるようになってきた。
なぜ今書いているかというと、そいつが「俺の話はnoteのネタにはならへんのかあ……(ションボリ)」と、まあ、悲しそうな顔をしていたので書くことにしてやった。(上からすみません。猛省。)
さて。
この時間にもなると、前置きが長くなって仕方ない。
昨日のことなので、メモった話をもとに書いていくことにする。
俺らの4年は長かったけど、あっという間やった。
「俺ずっと仕事してた気するわ~」うん私もそう思う。毎日一生懸命で、必死で、がむしゃらに働いていて。もう気づけばお互い4年目になっている。研修の隣の席に座って、女性講師(※同じ会社の先輩。今はいない)の服装が、今日はレースのスカートか、スキニージーンズか、そんな賭けで盛り上がってた日からもう4年。あっという間だった。
「で、気づいてん。めっちゃ大事なことに」
なになに。
「今の状態が、どこかで、ずっと続く、安定しているものだと、思ってた。でも」
みんな、変わってんねん。時間は経ってんねん。気づかへんし忘れるけど。
そうか。そうだよな。今の大阪営業所、ほんttっとに大好きで、めちゃくちゃ心理的安全性あるというか、もう、オフィス行くのも全然苦じゃないし。誰と喋っても楽しいし。全員優しい。だからこそ、この最高の状態の中にいると、ずっと続くって勘違いしちゃって、抜けられなくなるのかな、って思った。(※抜けたいと思ったことは1ミリもありません!!!)
でもそれがなくなってから、はじめて、気づくんよな。「変わってる」ってことに。自分のいたい空間や時間が、ずっとそのまま永遠に止まるなんてありえないのに、でも、頭のどこか隅っこでそうやって、私も考えてたわ。
上司が変わったり、メンバーの異動があったり、担当のお客さんが変わったり、仕事内容が変わったり。「めっちゃ変わってんねん。俺、これ結構でっかい気づきやと思うねん」
、、、うん。(すっごいドヤ顔だな。生ビールとチューハイで酔ってるのか???)
そうだ、変わらないといけないんだ。
そして、変わることは怖くないんだ。
と気づいた。気づけた。
そのとき、平目えんがわは一口噛んだだけなのに、のどを通って胃袋まで落ちてしまった。全然味わえんかった。エエこと言ってくれたのと同時に400円の寿司を味わえんかったという、ちょっとしたイラッが私の頭にやってきた。待って待って。えんがわってこんなにとろけるっけ。
次に肉厚の穴子(たしかこれは300円)を片手に、そいつの話を待った。
「それで宮武、お前は何したいん?」
私は瀬戸内の良さを、かがわの良さを、地方にしかない、そこにしかない良さを、手触り感を、伝えられる人になりたい、届ける人になりたい。声にはならないし目だたないところにあっても、自分の好きだと感じるものを、自分というフィルターを通してちゃんと受け取って、ちゃんと届けたい。
まあ、本当は、じいちゃんと一緒に芋掘ってる瞬間が一番楽しいねん。
「じゃあ芋掘れや!!!!!」
穴子の肉を一口噛んだとき、なんかわからんけど、すげえ、名言きた。広がる口福感とともに、目の前の同期の熱弁が始まった。
「芋掘りたいんやったら、芋掘れよ!結局、自分が何したいかやねん。世間体とか他人がどう思うとかじゃなくて、自分の人生なんやし」ええこと言うようになったな。。(誰目線)
すっごいシンプルなことで、私には「やりたいこと」がたくさんある。でも「やらない理由」もたくさんある。いつも言い訳をくっつける。
現状満足しているから、「やらない理由」のほうが正当化されている。知り合い(むちゃくちゃに、とんでもなく、言葉では表せないほどに、お世話になっている方)に聞いた話だが、人間は生活の中での判断を、99%を無意識的におこなっている。意識的に行動しているのは残りのたった1%。だから例えばだけど、「クッソ転職してえええ!」って思っていても、食べたいものが食べれて、あったかい布団で寝れているんだったら、99%の無意識の部分で満足しているから、1%の転職欲は実現しない可能性が高い。
私も今の環境や暮らしに99%の部分で満足している。だから「やりたいこと」がどんどん薄まってっちゃってたんだろうな。
「俺にはやりたいことが明確にないから、羨ましい。やりたいことがあるんやったら、それをやるべきやで」
羨ましいとか言われたのでちょっぴりテンション上がっちゃった。
このとき、お店には「SEKAI NO OWARI」の「サザンカ」が流れていた。きっと、そいつは話に夢中になって聞いていなかったと思う。
夢を追う君へ
思い出して つまづいたなら
いつだって物語の主人公は立ち上がる限り
物語は続くんだ
嬉しいのに涙があふれるのは
君が歩んできた道のりを知っているから
夢を追う君へ
思い出して つまづいたなら
いつだって物語の主人公は笑われるほうだ
人を笑う方じゃない
君ならきっと
エモい。ただ、この曲をちゃんと聞いているのはこの状況で私だけだった悲しい。同じ感情を共有できず寂しかったのでnoteに書き留めておく。
踏み出すこと、変わること、は怖いし、諦めそうになって、自分を信じられなくなることもたぶんある。そのとき、夢を支えてくれるのは期待してくれている人たちの声なんだろうな、と。その人たちの声が支えてくれるから、転んで泣いて、また立ち上がれるんだろうな、と。そんな人のつながりを大切にしたい。もちろんそれは、目の前で熱弁する同期。岸和田のだんじりお祭り男のこと。ありがとう。タイミング良すぎにもほどがあるよ、セカオワ。
いや、また長くなってしまった。あかん。
洗濯機止まったし。
最後に。
2020年もあと残すところ1か月。こんな最高の同期や、同僚、営業所のみんなに囲まれて、やっぱり私は「芋掘りたい」って思った。「芋掘れる」ように頑張ろう。
帰宅して、ベランダに出てみた。空を見上げると満月。
大好きなカメラCanonのeos m6で写真を撮った。
明日から師走。さ、芋掘ろ。(無理)
ありがとう!!!伊達!!!
最高の同期!!!
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