若者の努力と夢の後の長い人生
「ネクスト・ダルビッシュ」結城海斗19歳で引退…中学卒業即MLB球団と契約
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4b686a6213e5a33185c364e7ff24c8f3928860b
朝起きてこのニュースが目に飛び込んできた。契約時にはネットで話題になったので野球好きな人の中では記憶に残っている人もいるかもしれない。
肘を痛めて引退し、現在は会社員として活躍中とのこと。
良かった。新しい世界で活躍していて。
若者は偏った狭い世界で生きている。
その界隈の頂点に立つような少年少女たちの人生はほとんどそれで埋め尽くされている。
僕自身は中高ともに名門でもない公立学校の野球部だった。
それでも小学校のときは本気でプロ野球選手になりたいと思い、高校のときも少しでも上手くなりたい、プロを目指すための環境に進むためにどうしようかと考えていた。頭の中は野球でいっぱいだった。
野球がなくなった自分にとって残りの人生は些末なものとしか思えず、大した希望も持てていなかった。
僕の弟は中学から野球オタクならおお!となるような有名クラブチームに所属し後にプロ入りする先輩に囲まれ全国大会に出場し高校も大学も野球推薦で入学した。
小学校で野球を始め週末は練習と試合、平日も自主練をし、
中学校はクラブチームで週5日の活動
高校では週6か7日での活動
ろくに遊ぶこともできずバイトもできず、人生のほとんどが野球。
今の生活のほとんどが野球、ではなく、人生のほとんどが野球で埋め尽くされている。
そんな人生を過ごすしてくると野球で挫折したときは人生の挫折とイコールになってしまう危うさがある。自分がダメな人間だと思いこんでしまい、残りの人生を棒に振ってしまうかもしれない危うさになってしまう。
メジャーに挑戦したがダメだった、プロ野球選手になれなかった、甲子園に出れなかった、野球強豪校に入学したがレギュラーになれなかった。。
大小様々な挫折があるが10代までで本気で努力をした経験はかけがえがない。それに気づいてほしい。本気で努力ができる人間の時点で既にアドバンテージを持っている。
世の中には本気で努力したことのない、そして本気で努力をせずに人生を終えていく人が、きっとたくさんいる。
僕は大学時代あるときにそれに気づいた。
「何も頑張ったことがない人ってこんなにたくさんいるんだ。」と。
だったら、野球では何を成し遂げたわけでもないが自分なりに本気で野球を頑張ってきた。その頑張ってきた実績のあるた自分には価値があるんだ。と思えた。
結城くん(そして似た境遇の若者たちみんな)には、挫折した自分としてではなく圧倒的な努力と経験というアドバンテージを持った若者として人生を再スタートし、幸せな人生を過ごしてほしい。