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タラハッチーリバーブルース Babe Stovall

1920〜40'sのカントリー、デルタ、ピートモンドなどのブルースを中心に選曲されるアメリカのラジオをよく聴いています。
この時代に歌われるアメリカの歌詩はリアルな暮らしを描き、美しく、ユニークな物も多く、旅回りのミュージシャンなどによって歌い語られていたんだと思います。

今回はラジオをきっかけに良いなぁ〜と思ったり、気になった5人のミュージシャンを紹介したいと思います。

Luke Jordan 1892年ウェストバージニア州ブルーフィールド生まれ。
ビクターに1927年と29年の2回のレコーディング。ピートモンドスタイルでは群を抜いて好きな人です。ギターの良さに加えてしっとりした歌声でレパートリーはラグタイム、ダンスやミンストレルチューンからギャンブルまで、謎めいた独自の音の響きを持っています。
1952年に亡くなったとされています。

一体、何の瞬間の写真なのか。前後のシーンをCGで再現してみたくなる。

Babe Stovall
1907年ミシシッピ州タイラータウン生まれ。
1964年にニューオーリンズに移り住みます。
本物の香りが漂うミュージシャンです。僕がニューオーリンズに行ったころは何も知らない状態だったので、こういう人の情報を少しでも知ってて行くともっと色々求めて動けて良かったんだろうなぁと思います。

最高間違いなし。
理想的な姿。間違い無し。

Little hat Jones 1899年テキサス州ボウィ郡生まれ。この人もいかにもカントリーブルースな雰囲気ですが歌声が先のルークジョーダンに似てウェットで柔らかい感触です。それでいて力強く抜けの良いハイトーンにビブラートが効いた声がいいんだなぁ。

表情、間違い無し。
キャップ間違い無し。

Spark Plug smith この人は良い!!
1933年にレコーディング。僕は初めて耳にした時、作業を中断し聞き入ったほどです。ギターのちょっとした遊び感覚や作曲のうまさに加え、やはり歌声が。。
ルーク、リトルハット同様にウェットな声質ですが少し低い感じの素晴らしい歌声です。

右手が強いビート感間違い無し。

Mattie Delaney (マティ・デラニー)
Tallahatchie River Bluesという曲を初めて聴いた時、タラハッチーリバーとは何なんだ?と思い調べてみるとミシシッピ州に流れる全長520キロ余りの河だそうです。ミシシッピ川が3200キロ以上あるので割と小振りな川なのでしょう。このタラハッチー川が増水しデルタの住民に被害を及ぼし混乱したという事を歌っています。
女性ブルースシンガー、彼女の甲高い声はこの歌詞の内容を歌うのにピッタリなんです。
Tallahatchie River risin', Lord, it's mighty bad
Tallahatchie River risin', Lord, it's mighty bad
Some peoples on Tallahatchie done lost everything they had

写真、無し!

余談ですが先に紹介したSparkPlugSmithは、
ドキュメントから出ているEast Coast Blues & Gospel Songs -- Complete Recorded Works In Chronological Order (1933-1934)で聴く事ができます。このアルバム後半で出てくるのがTallahassee Tight(Louis Wasington)。ゴスペルとブルースを演奏するミュージシャンのようです。ワシントンはゴスペルを歌うときは本名を使用し、ブルースを歌うときはタラハシー・タイトを使うことを好んだようです。またタラハシー・ウィメンズ、クインシー・ウィメンズ、コースト・ライン・ブルースといった曲名から彼はフロリダ北西部出身であると考えられているようです。

資料によるとフロリダ州クインシーはタラハシーから約 32 マイルの距離にあり、コースト ラインとはタラハシーを通るシーボード エア ライン鉄道を指します。

ラジオから耳にする音楽はCDやレコードで聴くのとはまた違った良さがありますね!