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最後の言葉が決め手!「新近効果」で社員のモチベーションUP!
いきなりですが質問です。
例えば、
パートナーのために
いつもより気合を入れて
たくさんの料理を作ったとします。
その料理を食べた後に
パートナーに
Ⓐ「すごく美味しかったけど、
料理の量が多かった」
と言われるのと、
Ⓑ「料理の量は多かったけど、
すごく美味しかった」
と言われるのでは、
どちらがうれしいですか?
私はⒷの方がうれしいです。
なぜか?
たぶん、Ⓑの最後の言葉
「すごく美味しかった」が
強く印象に残っているからです。
Ⓐだと「せっかく作ったのに・・・」
と思ってしまいます。
このように
最後に聞いた言葉や情報、経験が、
その対象に対する
印象や判断に強く影響を与える
心理効果を「新近効果」といいます。
「新近効果」を労務管理などに活かすには?
社員との面談や、
新しい制度の説明など、
人事・労務の場面では、
様々な情報が社員に伝えられます。
この「新近効果」を理解し、
最後に与える印象に気をつけることで、
社員の行動やモチベーションに
良い影響を与えることが
できるかもしれません。
例えば・・・
1.面談のまとめ方
面談の際、
具体的な改善点を伝えた後に
良かったことを明確に伝える。
→ 社員のモチベーションを
下げることなく、
改善点にも取り組んで
もらいやすくなります。
2.新しい制度の説明
新しい制度を導入する手間などの
デメリットを説明した後、
制度のメリットや、
社員が得られる具体的な
メリットを伝える。
→ 社員の理解と協力を
得やすくなります。
「新近効果」を活用する際の注意点
・最後にネガティブな情報を伝えない
最後にネガティブな情報を伝えると、
それが強く印象に残ってしまう
可能性があります。
まとめ
「新近効果」は、
社員とのコミュニケーションにおいて
強力なツールとなりえます。
社員のモチベーション向上や、
組織全体の活性化のためには、
効果的なコミュニケーションが
不可欠です。
ぜひ、
今回の「新近効果」を参考に、
貴社の労務管理にも
活かしてみてはいかがでしょうか。
【注意】
※行動経済学は万能ではありません。
人それぞれ価値観や
思考回路が異なるため、
必ずしもすべての従業員に
有効な施策とは限りません。
また、
状況や組織文化によっては、
かえって逆効果となる場合も
考えられます。
行動経済学は、
あくまで一つのツールですので、
行動経済学を活用する際には、
自社の状況や従業員の特性を
しっかりと把握し、
柔軟に対応することが重要です。