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イベントでの差し入れの話

好きな作家さんに何か差し上げたい!できれば喜んでもらえるやつ!

そう考える人は結構多いようで、検索窓のサジェストに「イベント 差し入れ おすすめ」みたいなのすぐ出てきます。実は私も過去に検索したことがあります。

結論を言えば誰にでも通用する差し入れなどない。私はそう悟った。

私がよく聞く差し入れ
・コーヒーや紅茶、お味噌汁などインスタント
・チョコレートなどの甘いお菓子
・お煎餅などの塩味お菓子
・大容量パックなどの菓子を自分で小包装にしたやつ
・カップラーメンやレトルト食品(ガチ主食)
・入浴剤
・コスメや美容グッズ
・蒸気でホッとアイマスク
・手紙

私は上記に書いたものに対し「NG」を掲げている人を見たことがある。

断っておくが「差し入れはご遠慮いただいております」という宣言ではなく「◯◯はご遠慮いただけるとありがたい」とその物を名指しでNGを出していたのだ。

食べ物系は好き嫌いやダイエットの有無などで遠慮している人がいるのは想像しやすい。また「賞味期限が書かれていない食べ物は怖い」「知り合いじゃない方からの食べ物は無理」など明確な拒否を示す人もいるのだ。
笑顔で受け取ったが実際は「家族に食べてもらう」などと対応している友人が私にもいる。私もどうしても苦手なものがあるので、その際は「申し訳ない」と思いながら捨てたりする。
最初から「◯◯は食べられないんです!」と伝えたり、持ってきた人に直接NOを突きつけるのはかなり気が引けてしまう。大変申し訳ない。

入浴剤も家族と同居している人がいると使えなかったりする。

美容やコスメも「決まったシリーズしか使わない」というガチ勢や肌が弱い人なども千差万別。これも仕方ない話だ。

蒸気でホッとアイマスクに関しては、単純に「使わない」という理由である。使ったが気持ちいいなどの感想が浮かばなかったとのこと。

一番恐ろしかったのは「手紙」である。
これが万能だとずっと信じていた。これを嫌う作家などいるのだろうか?プロの作家でも欲しがるのに。
だがある大手サークル (イベントでは常にシャッター前、この方が参加するかどうかでイベントの規模が左右するほどの大人気作家である)さんが ぽつりと言っていたのだ。

「もう手紙を保管する場所がない。」

この言い方をやばいと思ったのかすぐに削除していたが、この方は「手紙は保存に困る=ネットからメッセージで欲しい」という方だった。
感想は欲しいが手紙は保管に困る。考えてみれば何年もサークル参加をしていると、大手サークルは手紙も何通ももらうだろう(実際に何通ももらっているニュアンスであった)。
イベントの規模を揺るがす最大手ならではの悩みだ。

ということで手紙万能説が私の中で崩れた。
なら何を渡しているのか?それはもう、差し上げる方の過去のツイートを探し、時には匿名ツールで質問し、最適解を探して気に入られるものを渡す。

当然の話だが、相手の好みに合わせるのが一番なのである。