『仮面ライダーオーズ10th 復活のコアメダル』BD視聴/物語の終わらせ方に関する自論
仮面ライダーオーズ10周年記念作品にして続編の情報が公開されてから役1年未満。やっと見ることができました!
〇テレビ本編を思い出す要の描写
テレビ本編や最終回のキーとなった描写がふんだんに取り入れられていたのがとても良かった…。そして小説版ではがっつり描かれていた800年前の邪知暴虐な王(古代オーズ)の活躍がこれでもかと公式映像で描かれていたこともとても良かった。ビジュアルがミイラっぽいリペイントが施されてたり、某コンボのリペイントが使用されていたり、オーラングサークルが独自のものになっていたりととてもかっこよかった…。
そしてまさかの展開…。テレビ本編とは通じながらも対となっている展開がとても良かった…。映司を演じている渡部秀さんの演技がやっぱりとてもうまくて良い…。テレビ第1話の頃からとても上手でしたからね…。あれからさらに磨きがかかっている…。
タジャドルエタニティで泣きました。オーズ本編の最終回は、幼少期から視聴していた仮面ライダーの中で唯一号泣し、録画を何度も何度も見返したくらいに大好きなのでとても熱かったですね…。タジャドルのビジュアルがSICでしか見られなかったような特別な姿になっていて、その姿をついに映像でがっつり見ることができてとても良かった…。
2021年はウルトラでもライダーでもエタニティな年でしたね。
もう全編通して叫びまくってました。
〇ストーリーの終わらせ方に関する自論
この作品に関しては、賛否両論などではなく否の感想が多いストーリーだとは思います。ですが私は、10周年という節目できっちり物語に幕を閉じる終わり方になっていたのがとても良かったと思います。
完結した作品をいつまでも続けて独占配信とか限定的な配信でしか見れないよりは良いという個人的な思いもありますが。その想いよりも、切なくも良い形で終わった作品をいつまでも続けてほしくないという思いの方が強いです。
メタ的な価値観ですが、『もしあの役者さんが今でも存命ならどのようにこの作品に関わっていたのだろう』と思うのがとても辛いということもあります。スターウォーズや必殺仕事人しかり。
ただ、登場しなくてもセリフで言及されるのもとても嬉しいです。藤田まことさんが亡くなられた後の必殺仕事人での場面が今でも心に残っています。スターウォーズに関しては、最新技術を駆使したりもしてたからまた少し話が違ってきますが…。
放送終了から10年経った今、ストーリーの終わらせ方に関して真木博士の終末思想に取りつかれるとはなんたる皮肉w
だからこそ平成ジェネレーションズの映画シリーズのように、たまに活躍が見れるからこそ良いと思うのです。
まあ、それも叶わなくなってしまったのですがw
私は今作に関して、しっかりと物語に終止符をつけてくれたのが良かったと思います。
全てにおいて満足かというとそうではありませんが、復活のコアメダルのこの終わり方も好きです。
最後にOPで〆るのもとても良い…。映像に一瞬エタニティいなかった?
ただ、本作のストーリーの終わり方に悲しさがないわけではありません。最近のVシネは死なせればいいと思ってるのではという意見が出るのもわかりますw こういう形になるなら作らないで欲しかったとか。
バルカン&バルキリーの不破さんなんて、とばっちりみたいな終わり方でしたからね…。でも滅亡迅雷からのバルカン&バルキリーも熱くて好きなんだよなぁ。まだまだ終わらないような展開で終わったのが気になるけども。
〇終わり方よりも気になる世界観
どちらかというと本編を見ていて人類滅亡寸前まで追いやられたこの世界、風都とかはどうなったんだろうとそっちのほうの心配をしてましたw
公式ではありながらも、古代オーズのやばさを表現するとはいえ明らかにif感が強くて悲しさを少し上回ったのが残念かなぁ。そのへんがネックになっていました。
しかし錬金術には”等価交換”が付きものなんですね…。仮面ライダーの世界でも…。いやまぁ、仮面ライダーって基本そういう感じですが…。
何かを復活させるには、何かを失わないといけない…。過酷すぎる…。
でも映司が、映司の手がやっと届いたのが、映司の願いがなかったのがとても良かった…。
私はもうそれで充分です。それだけが本当に救い…。
ありがとう。どうか安らかに…。もう苦しまなくていいんだ…。
それでは良き週末を…。
しかし、裏を返せば等価交換でまた復活も…。なるほど…。禁忌…。