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映画:ニュースの天才
February 27, 2024
Shattered Glass (2003)・ニュースの天才
監督:ビリー・レイ
脚本:ビリー・レイ
出演者:ヘイデン・クリステンセン、ピーター・サースガード、クロエ・セヴィニー
若きジャーナリスト、スティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)の実話を基にした映画。彼は有名な雑誌「The New Republic」の記者として活躍していたが、記事の捏造が発覚。彼の記事が事実に基づいていないことが明らかになり、ジャーナリズム界での信頼を失う。この事件は、メディアの倫理と責任について重要な議論を呼び起こした。映画は、スティーブンの華やかなキャリアの興亡と、その影響を描く。
私は過去に見たことがあったが、旦那は見たことがないということで、無料で見ることができたので観てみることに。
IMDbの★は7.1。個人的には7を超えるとまあまあだと思っている。そして内容も実話を元にしているので、納得の評価。
言ってみれば嘘つきの記者の話。ただ、映画の構成がうまくて、予備知識なく観ると、どこからが嘘でどこからが本当かわからない。
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記者として次々と面白い記事を書くことに成功し、母校によばれ鼻高々に後輩たちに「記者とは何ぞや」という話をしているところから始まる。
ところどころ行動が変化な、という感じの主人公だが、オタクというか、まぁ個性かなという感じで見ていた。きっかけは一つの記事で、記事の対象となったホテルから事実でない旨のクレームが入り、編集長から呼び出される。
その対応も、少しおかしいが、やはり、これも彼の個性かと思ってしまう。しかし彼の書いた一つの記事の内容について、外部の、別の雑誌の記者と編集長から疑問を持たれ、だんだん主人公が捏造をしていることが暴かれる。
捏造の件を問い詰められても、本人も情報元に騙されていたという態度を取ったり、いろいろな方法で、新しく編集長になった上司の追及を逃れようとするのだが、その逃れようとする方法があまりに稚拙で、一度疑われてしまった主人公の疑惑が晴れることはなかった。
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そして衝撃の最後。そもそも、優秀な記者として母校によばれているという、ことすら嘘だという。
映画を見ると驚いてしまうが、実際にこういう人はいると思っている。
嘘をつこうと思っているのではなく、簡単に嘘を言ってしまう、もしくは嘘を嘘と認識しておらず、それが本当だと思っている人。
思い返してみたら、都合が悪くなると、嘘をつく人って近くにたくさんいるなと思って観てしまった。
旦那も、驚いていたが、私が先にネタバレをしてしまったせいで、少しつまらなくしてしまったかなと後から反省。
(終わり)