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タングルウッド音楽祭 (1)

August 24, 2019
Brimfield Winery & Cideryでテイスティング

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マサチューセッツに拠点をおくボストン交響楽団は夏に東部の街レノックスでコンサートを行う。非常に有名らしく、ボストン在住の日本人は必ず一度訪れていると思っている。

人気は、ジョン・ウイリアムズのフィルムナイト。
スターウォーズやジュラシックパークなどの一度は聴いたことある映画ミュージックを演奏する。

今年こそは、と、行ってきた。

カリフォルニアに住んでいた時もよくサマーコンサートに行き芝生でピクニックを堪能していたので、今回も建物の中より芝生席を選ぶ。

23ドル/人。思ったより安い。

午前中にさささと仕事を片付けて、レノックスへ。途中にあるワイナリーに立ち寄る計画を立てた。

その前にファーマーズマーケットを見つけたので覗く。店が6件ぐらいの、こじんまりしたものだった。

立ち寄ったワイナリーはBrimfield Winery & Cideryというもの。

最近はまっているサイダーを探していたのだが、ワインがメインだった。

さすがに田舎街なのか、のんびりしている。
途中にアンティーク・フェスタの準備が進んでいたりした。

農家が経営しているらしく、ぶどうはカリフォルニアから取り寄せ、ここでワインを醸造しているらしい。

おつまみとしてクラッカーを出してくれた。
音楽祭のために、ちょっとおかしを持参していたのだが、このクラッカーで十分。

お皿がワインボトルを平らにしたもののようだ。

クラッカーを食べきるとこんな感じ。おしゃれ。

グラスではなくプラスチックの容器だったが、かわいいので持ち帰ることに。

西海岸ほどのパンチはないが、飲みやすくておいしい。東海岸は白ワインがおいしいと思う。

もちろん犬連れもオッケー。

窓ガラスを掲示板風に使っている。これもおしゃれ。

丁度他にも家族づれやカップルがいて、芝生ではなにかのパーティーの準備をしていた。

ライブミュージックも始まり、気候も良いのでいい感じ。

もう1組はお年寄りのおばあさん二人で組、一人はワインを飲めるのか試飲をしていたが、もう一人の太ったおばあさんはコーラを飲んでいた。一口ぐらいは飲みたかったのか、コップをもらって分けていた。

私たちはライブミュージックと天気を楽しんでいて、特に私は、そのおばあさん達に背を向けており、直接何が起こったのかはみていなかった。

が、太ったおばあさんの方が、突然倒れた。

倒れたまま起き上がれなかった。

はじめは、手押し車から滑り落ちたのかと思ったが、そうではなく、立ち上がってそのまま倒れたらしい。

意識はあって、何か泣いているような声で呟いていたが、吐き気がきたのか、ワイナリーの人が植木鉢の受け皿のようなものを持ってきたら、そこに吐いていた。

なんか泣きながら「Im sorry sorry」て呟いていて、かわいそうだったけど、ライブミュージックも止まるし、みんななんかどうしていいのかわからず、固まっていた。

そうこうするうちに、救急隊員と警察が来た。確かにすごい早さだった。6分以内なような気がする。
こんな田舎でも救急車と警察はすぐに駆けつけることができるところにいるんだなぁと感心した。

命に別状がなく深刻でなかったのか、もしくはあまりに地元すぎて、知り合いなのか、駆けつけた警察はワイナリーのオーナーと握手をがしっとしてるし、救急隊員もなんか笑顔だった。いいのか、それでと少し不安に思う。

ストレッチャーが来たのだが、そのおばあさんはを持ち上げるのにみんな手こずっていた。おばあさんは「Im heavy, Im heavy」ってまた呟いていた。

あっという間におばあさんは運ばれて、そのままライブミュージックは復活し、みんなワインの試飲を再開した。

何事もなかったように通常に戻った矢先に、消防車が凄い勢いで、農場に入ってきた。まさにドリフトしそうな勢いで。おばあさんはすでに救急車で運ばれてかなり時間が経っていたが。

そして、お呼びでない、とわかると、また物凄い勢いで去っていった。

何のための消防車だったのか解せぬままだった。

とりあえず、デブ大国アメリカで、太るということがどれだけ体に悪いのかということを目の当たりにした。

酒なのか、常備薬との相性が悪いのか、たまたま酔っ払ったのか(ほんの一口で)何が起こったのかわからない。ただただ、私たちのテンションは下がった。

(続く)

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